大谷翔平 メジャー初「5億ドル契約」の行方を握る4人のGM候補 | FRIDAYデジタル

大谷翔平 メジャー初「5億ドル契約」の行方を握る4人のGM候補

「ワールドチャンピオン」を狙えるチームに生まれ変わるか!?

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3タテを食らったチームへのふがいなさからだろうか……。8月18日のマリナーズ戦では、珍しく感情を露にした
3タテを食らったチームへのふがいなさからだろうか……。8月18日のマリナーズ戦では、珍しく感情を露にした

8月24日、エンゼルスのオーナー、アート・モレノ(76)が球団の売却を検討していることを発表した。米経済誌『Forbes』によるとエンゼルスの資産価値は22億㌦(約3000億円)といわれており、アメリカでは早くも新オーナー候補が盛んに報じられている。

「最有力はNBAのウォリアーズのオーナーであるジョー・レイコブ(66)です。過去にドジャースやアスレチックスの買収を検討しており、『ロサンゼルス・タイムズ』のメール取材にも『良い機会を見据えている』と笑顔の絵文字付きで返信しています。株式投資で財を成し、個人資産は15億㌦(約2000億円)。買収となれば、レイコブが旗振り役となり投資家グループを形成し、資金を捻出するでしょう」(地元スポーツ紙記者)

8月31日時点で11勝&29本塁打と大活躍の大谷だが、球団売却はその去就にも影響を与える。カギを握るのは、オーナーとともにやってくる新GMだ。現在、名前が挙がっているGMは4人。メジャーリーグ評論家の福島良一氏が候補に挙げるのは、球界屈指の優勝請負人だ。

「現行契約が満了となる来年オフに起こる大谷争奪戦はメジャー史上初となる5億㌦(約690億円)規模になるといわれています。GMの正式決定にはまだまだ時間がかかると思いますが、球団は大谷が望む『勝てるチーム』を実現するために、MLB機構の相談役を務めるセオ・エプスタイン(48)を説得することが考えられます。統計学を駆使した野球で、レッドソックスとカブスをワールドチャンピオンに導いた人物です。大枚をはたいて選手を集めるより基礎からチームを作るため、時間は必要ですが、早ければ3年後には常勝軍団になる可能性があります」

スポーツライターの友成那智氏は現在好調のチームから二人の名前を挙げる。

「パドレスのGM付シニアアドバイザーのローガン・ホワイト(59)はいいですよ。彼は海外市場に強い。過去にはドジャース時代に黒田博樹(47)や斎藤隆(52)の獲得に尽力しました。いまのエンゼルスには大谷以外の投打の軸が必須なので、たとえばオリックスの山本由伸(24)や吉田正尚(29)らの獲得に乗り出すかもしれません。基本的には大谷を中心に据えたチーム作りをしていくでしょう。

もう一人の候補はドジャースの上級副社長を務めるジョシュ・バーンズ(52)。’14年に加入して以来、チームを常勝軍団へと育て上げました。高いスカウト能力と育成能力には定評があります」

最後の候補者は、映画『マネーボール』のモデルとなった名GMだ。しかし、その就任は大谷にとって必ずしもプラスに働かない可能性がある。

「あくまで大穴候補ですが……ビリー・ビーン(60)が就任する可能性もゼロではありません。その場合、大谷は真っ先に放出候補となるでしょう。データをもとに弱小球団を強豪に化けさせてきたタイプで、優秀な若手を好みます。市場価値の高い大谷やマイク・トラウト(31)と、マイナーの有望株10人くらいをトレードしてもおかしくありません」(友成氏)

8月28日の試合後、球団売却について聞かれた際には「あと1ヵ月やり切るだけ」と答えた大谷。どのGMになるとしても、なるべく早く野球に集中できる環境が整えばよいのだが……。

セオ・エプスタイン(48)
MLB機構 競技部門相談役

GMとしては三振の奪える本格派の投手を好む。就任すれば大谷中心のチーム編成が期待される。

セオ・エプスタイン(48) MLB機構 競技部門相談役
セオ・エプスタイン(48) MLB機構 競技部門相談役

ジョシュ・バーンズ(52)
ドジャース 上級副社長

在籍7季で2人の新人王獲得者を出すなど育成に強み。’20年にはドジャースを世界一に導いた。

ジョシュ・バーンズ(52) ドジャース 上級副社長
ジョシュ・バーンズ(52) ドジャース 上級副社長

ローガン・ホワイト(59)
パドレス GM付シニアアドバイザー

’12年には大谷の視察で、自ら花巻東高を訪問。当時から自身を知る大物の加入は、大谷にもプラスだ。

ローガン・ホワイト(59) パドレス GM付シニアアドバイザー
ローガン・ホワイト(59) パドレス GM付シニアアドバイザー

ビリー・ビーン(60)
アスレチックス 上級副社長

データを積極的に活用する『セイバーメトリクス』で一時代を築いた。7年振りの現場復帰となるか。

ビリー・ビーン(60) アスレチックス 上級副社長
ビリー・ビーン(60) アスレチックス 上級副社長

『FRIDAY』2022年9月16日号より

  • PHOTOアフロ(エプスタイン、ホワイト、ビーン) ゲッティイメージズ(大谷、バーンズ)

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