<figure id="attachment_264063" aria-describedby="caption-attachment-264063" style="width: 1711px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bef82a40"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/jpp042805623.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264063" class="wp-caption-text">大阪府警が公開したロブソン容疑者の写真（画像：時事通信社）</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「バスルームから出てきた妻を見ると、手にナイフを持ち血だらけ。近くには娘が倒れていた。私は我を忘れ、妻を殴って刺した」</span></p>
<p>殺人容疑で指名手配されている男は、こう弁護士らに証言しているという――。</p>
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<p>大阪府堺市内のマンションで凄惨な事件が起きた。ベランダ近くの一室で、母子が上半身を数十ヵ所もメッタ刺しにされ殺害されたのだ。母親には激しく殴られた痕もあったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「亡くなったのは、荒牧愛美さん（29）と娘のリリィちゃん（３）です。事件が起きたのは、今年８月21日から22日の間だと思われます。発覚のキッカケは、愛美さんの父親の通報。『22日から娘夫婦と連絡がつかない』と、８月24日に警察へ連絡したんです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">部屋にカギがかかっていたため、捜査員が窓ガラスを割って中に入ると母子が血だらけで倒れていました。刺しキズは肺や心臓を貫通するほど深く、２人とも即死だったようです。部屋には犯行に使われたと思われる、血のりのついた包丁が見つかっています」（全国紙社会部記者）</span></p>
<h2>母親へのなりすましメール</h2>
<figure id="attachment_264064" aria-describedby="caption-attachment-264064" style="width: 772px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="fd660ec5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/tatuu2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264064" class="wp-caption-text">ロブソン容疑者の上半身に彫られたタトゥー（画像：ロブソン容疑者のフェイスブックより）</figcaption></figure>
<p>大阪府警捜査１課が、殺人の疑いで指名手配したのは愛美さんの夫で、ブラジル国籍のバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者（33）だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「ロブソン容疑者は８月22日の朝、勤めていた工場へ『自転車に乗っていて事故を起こしたから２週間休む』と連絡を入れています。さらに同日夕方、愛美さんのアドレスから母親へ『体調が悪いから来ないで』とメール。その時には、愛美さんは死亡していたと思われます。おそらくロブソン容疑者が逃亡の時間稼ぎのために、愛美さんになりすましてメールしたのでしょう。</span></p>
<p><span class="strongInContent">防犯カメラの映像から、ロブソン容疑者が同時期に大阪・難波周辺に滞在していたことが判明。22日の夜には、成田空港からの出国が確認されています。現在は、故郷のブラジル南部パラナ州ロンドリーナにいるようです」（同前）</span></p>
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<p>海外への留学経験があり、英語やポルトガル語を話せる愛美さんとロブソン容疑者が結婚したのは３年ほど前だという。</p>
<p><span class="strongInContent">「ロブソン容疑者は上半身に龍やドクロのタトゥーを入れ、大阪の繁華街で派手に遊んでいたようです。バーで客とトラブルになることも、たびたびあったと聞いています。</span></p>
<p><span class="strongInContent">愛美さんとも以前からよく飲みに行っていたようですが、結婚直後から関係はうまくいっていなかったとか。知人の話では、愛美さんは『夫が暴言を吐き、娘を虐待している』『離婚したい』と悩んでいたと言われます。事件のキッカケも、ロブソン容疑者との別れ話だったのかもしれません」（別の全国紙社会部記者）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="捜査への意外な障壁"></div>
<figure id="attachment_264065" aria-describedby="caption-attachment-264065" style="width: 768px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1ceb5710"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/tatuu.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264065" class="wp-caption-text">ロブソン容疑者の右腕に彫られたタトゥー（画像：ロブソン容疑者のフェイスブックより）</figcaption></figure>
<p>現在、ブラジルに逃亡しているとされるロブソン容疑者。冒頭で紹介したように、弁護士に対し愛美さんの殺害は認めているがリリィちゃんに手をかけたことは否定しているという。捜査は、相当長引きそうだ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「ロブソン容疑者がブラジルにいる限り、日本の警察は手出しできません。日本が犯人引き渡し条約を結んでいるのは、アメリカと韓国のみ。指名手配しても、ロブソン容疑者を日本へ呼び戻すことはできないんです。現状では、ブラジル当局の『代理処罰』に頼るしかありません。</span></p>
<p><span class="strongInContent">国際指名手配する手段もありますが、手続きがとても煩雑。まず大阪府警が警察庁と連携し、ＩＣＰＯ（国際刑事警察）など関連機関へ要請します。しかし提出書類は、ブラジルの公用語であるポルトガル語で作成しなければなりません。その間に、ロブソン容疑者が第３国へ逃亡する可能性は十分あるんです」（同前）</span></p>
<p>難航しそうな母子殺害事件の捜査。しかし、容疑者の「逃げ得」は絶対に許されない。</p>
<figure id="attachment_264066" aria-describedby="caption-attachment-264066" style="width: 791px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="78656c70"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/aramaki1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264066" class="wp-caption-text">愛娘のリリィちゃんとともに殺害された愛美さん（画像：愛美さんのフェイスブックより）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_264072" aria-describedby="caption-attachment-264072" style="width: 500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e4725ad6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/family2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264072" class="wp-caption-text">愛美さんのフェイスブックには家族３人の幸せそうな画像もアップされていたが……（画像：愛美さんのフェイスブックより）</figcaption></figure>


時事通信社（大阪府警提供）

大阪・堺で凄惨な事件が起きた。マンションの一室で母子が数十ヵ所メッタ刺しにされ殺害されたのだ。容疑者のブラジル国籍の夫は母国へ逃亡。彼の戦慄のタトゥー写真と捜査への意外な障害だ。

妻娘をメッタ刺し…ブラジル逃亡の夫「龍とドクロのタトゥー」写真

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