愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

奈々子

<figure id="attachment_264633" aria-describedby="caption-attachment-264633" style="width: 1707px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="25483d2e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/takeushi.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264633" class="wp-caption-text">『六本木クラス』に出演する竹内涼真と結婚が噂される三吉彩花</figcaption></figure>
オール惨敗と言われた夏ドラマも、多くが最終回を迎え始めた。視聴率が瀕死に陥りもはや話題にすら上らなくなった作品がある一方で、「意外に面白い」と復活を果たした作品も。そんな夏ドラマの総評を、３人の芸能記者たちに締めてもらった。
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インタビューライター・N本　NHK朝ドラが良くも悪くも盛り上がっていますが、今期の夏ドラマは、悪い方向での盛り上がりすらない。完全スルーされたまま終わっていきそうですが、ちゃんと見続けてみるとけっこう悪くない作品もあったんですよね。
エンタメ担当編集者・F本　その最たる作品は『六本木クラス』ね。新しい強きヒロイン・平手ちゃん（平手友梨奈）が出てきたあたりから、俄然面白くなったわ！
芸能記者・A田　『六本木クラス』は、私も唯一オンタイムで見ている作品だな。
<h2>地味でもハマる理由</h2>
<figure id="attachment_264631" aria-describedby="caption-attachment-264631" style="width: 2293px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0fb6e0eb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/sakaguchi.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264631" class="wp-caption-text">坂口が出演する『競争の番人』は健闘</figcaption></figure>
F本　ただ平手ちゃん、前半はソシオパスなキャラ描写がメインで良かったんだけど、後半に入ってしっとり恋愛モードが必要になってくると、演技力が不足していて……。とくに竹内涼真に告白したときの「愛してる」はキツかったわ。
N本　分かる。物語も全13話もあって、ちょっと中だるみしてきたしね。挫けそうになったけど、そこへ持ち上がったのが香川照之のスキャンダル。違う意味で「見続けてみよう」という気になりましたよ。
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F本　平手ちゃんから香川照之へバトンタッチ！
N本　他は何か見ていました？　私はオンタイムではないけど、坂口健太郎＆杏の『競争の番人』と、有村架純＆中村倫也の『石子と羽男-そんなコトで訴えます？-』は、録画再生だけど何だかんだ全部見ちゃいました。一話完結の事件ものってやっぱり無難に楽しめる。
A田　私も『石子と羽男』は、子犬系イケメン・赤楚衛二が好きなのもあって見ていましたね。タイトルに「そんなコトで訴えます？」とあるように、扱う事件は地味だからドハマリするような面白さはないんだけど、やっぱり有村架純は演技が上手いからじわじわハマっていきます。
N本　後半に進むにつれて、有村架純と中村倫也の掛け合いがどんどん息ピッタリになってくるのも面白いんだよね。弁護士ものだけど、あんまり嫌な人が出てこないという昨今の人気要素も抑えていて良い。ただ何だろう、良作なのにものすごく面白いというわけではない、というのが引っ掛かっているところ……。
<div data-friday-nextpage-lead="惨敗ドラマの意外な傾向"></div>
<figure id="attachment_264641" aria-describedby="caption-attachment-264641" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4534192a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/57a056084a-1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264641" class="wp-caption-text">『家庭教師のトラコ』で女優として成長した姿をみせた橋本愛</figcaption></figure>
Ａ田　今一つ役者が地味なんですかね。キムタクレベルのドカンとした華がある人がいたら、もっと盛り上がった作品だったかもしれないですね。
Ｆ本　イケメン好きのＡ田さん、たしか夏ドラマがスタートした頃は『テッパチ！』が面白いとおっしゃっていたけど……。
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Ａ田　ああ、そんなこともありましたね。忘れていました。町田啓太が好きなんで１話目は面白く感じたんですけど、２話……、いや、２話もいかないな、１．５話目ぐらいで脱落しました。ストーリーも演技もあまりにお粗末で。
F本　韓流ドラマでマッチョなイケメンを見慣れている今、日本男性のマッチョドラマはなかなかハードルが高いわよねえ。やはり町田啓太は、『チェリまほ』（＝30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい）のようなウジウジした恋愛もので見たいのが本音。
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N本　今期の夏ドラマは、終わってみると、ただただオール惨敗したようで一定の傾向が見えた気がします。惨敗したのは橋本愛の『家庭教師のトラコ』や林遣都＆仲野太賀の『初恋の悪魔』など、クセ強で知られる脚本家の作品と、あとはジャニーズタレントの主演もの。
A田　こういう固定ファン向けの作品は、幅広い層が見るテレビドラマでやる必要はないですよね。どちらも一定数のニーズはあるわけだから、配信系ドラマで流したほうがいい。
F本　うん、テレビドラマにマニアックさは求められていないのかも。とはいえ、何だかんだ面白いドラマがあると世の中が盛り上がるものだから、引き続き来期に期待したいわぁ♡

近藤裕介　田中俊勝　

今年の夏ドラマはどの作品も苦戦続き。視聴率２ケタを記録しているのは２～３作品にとどまる。総崩れの原因はなんなのか？　かろうじて合格点と言える作品とは？　関係者が辛口批評で徹底討論する。

『六本木クラス』は急回復も…夏ドラマ批評「オール惨敗のワケ」

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