<figure id="attachment_260334" aria-describedby="caption-attachment-260334" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7441f44c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/SH521728.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-260334" class="wp-caption-text">しがらみや過去から脱し、再び歩き出した後藤祐樹氏</figcaption></figure>
〈後藤祐樹さんが<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6-%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%8C%E3%81%8D%E6%96%B9-%E5%BE%8C%E8%97%A4-%E7%A5%90%E6%A8%B9/dp/406528502X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&amp;crid=39FAIDQ4Z8U5A&amp;keywords=%E5%BE%8C%E8%97%A4%E7%A5%90%E6%A8%B9&amp;qid=1663033051&amp;sprefix=%E5%BE%8C%E8%97%A4%E7%A5%90%E6%A8%B9%2Caps%2C252&amp;sr=8-1" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『アウトローの哲学（ルール） レールのない人生のあがき方』</a>を刊行した。その担当編集者は、９代目のFRIDAY編集長（現在は別の出版社勤務）。15年前に後藤祐樹さんの逮捕を大きく報じた編集長が、なぜ『アウトロー』の本を世に出したのか？　FRIDAY編集部と後藤祐樹さんとの不思議な縁を担当編集者がつづる。〉
15年前の2007年、私はFRIDAYの編集長だった。数多くのスキャンダラスな写真を見てきた私にとっても、後藤祐樹さんを撮影した１枚、「あのカット」は生涯忘れられないものだ。
かつて『EE JUMP』として人気を誇っていた後藤祐樹さんと私の「因縁」に関して簡単に説明したい。彼は13歳で芸能界にスカウトされて、スターダムにのし上がった。しかし、彼が15歳になると芸能活動の合間にキャバクラ通いをしていたことをFRIDAYが報じた。実は、彼が芸能界を去ったのはこの記事がきっかけだった。
それまでにもいくつかの「事件」を起こしていた芸能界の問題児タレント・後藤祐樹に、FRIDAYが引導を渡した形となった。後藤祐樹さんにとって、FRIDAYは憎きマスコミの代表だったはずだ。
それから歳月は流れた。後藤祐樹さんが芸能界を引退して５年後。私はFRIDAYの編集長に就任していた。一方の後藤祐樹さんは、地元の仲間とつるんで暴れ回っていた。後藤祐樹さんの悪い噂は当時の編集部にも伝わり、取材スタッフが彼を追っていた。
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2007年10月11日の夜、突然私の携帯が鳴った。
「後藤祐樹に張り込みを気付かれて、車で追っかけられています。仲間もいきり立っていて、やばいです！」
後藤祐樹さんは芸能界をやめた後、悪い仲間と窃盗を繰り返して、警察がマークしていた。彼の近影を撮ろうとスタッフが取材していたが、それがバレたのだ。その瞬間、本能的に感じた。「このトラブルは、間違うと致命的なものになる」と。
「何が何でも、逃げろ！」
思わず叫んだが、それが私のできる唯一の指示だった。
外で食事中だった私は、編集部にタクシーで戻った。
「無事でいてくれ！」
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編集部に戻ると、すでに取材スタッフが帰ってきていた。無事な彼らの顔を見て本当にホッとした。彼らの安全を確認できたことが一番。雑誌が暴力沙汰の一因を作ったとなれば、世間は私たちにも厳しい目を向けていただろう。
<div data-friday-nextpage-lead="衝撃の写真が…"></div>
スタッフからの報告直後に、カメラマンが写真を持ってきた。その時の衝撃といったら、ない。後藤祐樹の左の首に鯉の刺青が、映っていた。写真は鮮明で、その鯉はまるで生きているようだった。元アイドルは悪事に手を染めて、アウトローを象徴するかのような刺青を彫っていたのだ。
「何という転落、何という落差！」
命からがら戻って来たスタッフがこんなド迫力の写真を撮っていたのだから、そのプロ根性に脱帽した。
<figure id="attachment_264577" aria-describedby="caption-attachment-264577" style="width: 565px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="7c7b3e6e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/goto.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264577" class="wp-caption-text">（FRIDAY誌面に掲載された入れ墨写真）</figcaption></figure>
そして、FRIDAY誌面で後藤祐樹さんの逮捕直前の鯉の刺青写真を掲載した。発売の１週間前に後藤祐樹さんは警察に自首していた。雑誌は、ほぼ完売したと記憶している。
私はその後も編集長を続けて、いまは別の会社に身を置き、編集者稼業を続けられている。
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後藤祐樹さんのことは、逮捕後も気になっていた。私の編集者としての人生も、山あり谷あり。トラブル人生は続いていたのだが、折に触れて後藤祐樹さんとのトラブルとあの鯉の刺青写真を思い出していた。
その私が、今回、後藤祐樹さんの本の担当をしているのだから、因果とは不思議なものだ。そして、彼から預かった「獄中ノート」がいま手元にある。
（後編に続く）
<figure id="attachment_260335" aria-describedby="caption-attachment-260335" style="width: 1694px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="907655cd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/unnamed-2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-260335" class="wp-caption-text">出頭前夜の家族とのやりとり、今の妻との出会い、格闘技挑戦の経緯などを包み隠さず綴った自伝</figcaption></figure>
<a href="#" data-ident_hash="a37358f1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/SH521722.jpg" alt=""></a>
<a href="#" data-ident_hash="9d3878d2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/SH521823.jpg" alt=""></a>
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<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/264033" target="_blank" rel="noopener noreferrer">後編はこちら</a>
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出樋一親

濱﨑慎治

しがらみや過去から脱し、再び歩き出した後藤祐樹氏 〈後藤祐樹さんが『アウトローの哲学（ルール） レールのない人生のあがき方』を刊行した。その担当編集者は、９代目のFRIDAY編集長（現在は別の出版社勤

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