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<figure id="attachment_265058" aria-describedby="caption-attachment-265058" style="width: 1030px" class="wp-caption aligncenter"><a href="#" data-ident_hash="2f421786"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/gotou2.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265058" class="wp-caption-text">実際に後藤さんが獄中でつづっていたノート</figcaption></figure>
〈後藤祐樹さんが『アウトローの哲学（ルール） レールのない人生のあがき方』という本を刊行した。その担当編集者であり元FRIDAYの編集長が、後藤祐樹さんが獄中で書き続けたノートを公開。「なぜこの私が、彼の本を担当したのかの経緯を説明したい。そして後藤祐樹さんの出所日の獄中日記を公開する」。〉
FRIDAYが後藤祐樹さんのスキャンダル写真を掲載したことで彼が芸能界を追放され、強盗傷害罪で逮捕される直前の写真を当時私が編集長だったFRIDAYが報じたことは<a href="https://friday.kodansha.co.jp/article/263993" target="_blank" rel="noopener noreferrer">前回の原稿で書いた</a>。
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FRIDAY編集長時代はトラブルといつも隣合わせだったが、歳も取って別の出版社に移った私は以前よりは落ち着いたペースでいろいろな知人たちと会っていた。
今年に入り、後藤祐樹さんが最近所属した事務所の方と知り合う機会があった。私は昔からノンフィクション作家・家田荘子さんを担当しており、大阪在住の家田さんが東京にいらっしゃるときには、いつもお会いして情報交換をしていた。３年前は、夏休みで高野山に出掛けたが、たまたま説法をされていた家田さんにご挨拶ができるという偶然もあった。家田さんは出家して僧籍もお持ちである。
その家田さんが所属しているのが、後藤祐樹さんが現在入っているのと同じ事務所である。
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私は彼のことがずっと気になっていた。長い時間をかけて、その縁が回ってきたのだ。その後の彼の人生を本にしたいと事務所を通じて伝えると、後藤祐樹さんは出版を諒解してくれた。
初対面の後藤祐樹さんは、逮捕直前の険しい顔つきではなかった。話し方も、バカがつくほど丁寧で、逆にこちらが恐縮するほどだった。
YouTubeで、最近の彼の様子も拝見していた。2015年に入籍した妻・千鶴さんとの関係は良好のようで、千鶴さんがいまの環境の礎を作ってくれている。
それにしても思った。10代から芸能界でチヤホヤされてその後に悪友とつるんで逮捕された彼が、本当に立ち直ったのか。悪い誘いは、まだあるのではないか。なにかのきっかけで、すぐに悪の道に戻るのではないか――。
しかし、後藤祐樹さんの出所後の生き方を聞き、また彼から直接手渡された獄中で綴ったノートを拝読してよく分かった。彼の「家族にもう迷惑をかけない」という決意は揺るがないだろうと。
<div data-friday-nextpage-lead="後藤祐樹さんの獄中ノート11冊…その内容に衝撃！"></div>
今回私は、本を出す過程で後藤祐樹さんが獄中で書いたノート11冊を預かった。このノートを読むと彼の心の変遷がよく分かる。
その11冊の中で、平成24（2012）年10月２日の後藤祐樹さんの獄中ノートを紹介する。この日は、彼の出所の日だった。少し長いが、引用する。
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＜H24．10．２　出所する日＞
おはようございます。ただいま、朝の5:00で最後の日記を書いています。起きれないんじゃねーかと思った。だけど意外に余裕で目が覚めて自分で起きることができました。
（中略）
今こうして振り返ってみても、この５年間で本当に色々とあったと思う。お母さんのこと、家族のこと、数えきれない辛い思いもしました。今こうして頑張ってこれたのは家族の支えがあったからだと思ってます。バカな弟のために姉ちゃんたちには心配、迷惑を掛けてしまって情けないけど、本当にありがとうという気持ちしかないです。
<figure id="attachment_264087" aria-describedby="caption-attachment-264087" style="width: 3024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f6a9761c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/IMG_0021-rotated.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-264087" class="wp-caption-text">実際のノートの写真</figcaption></figure>
ついに今日この日に出所するんだけれど、出所してからも家族にしてくれたことは一生忘れませんね。俺にとって家族は大切な存在で何から何まで支えてくれました。お母さんが亡くなった時からもみんなで支えてくれてね。そういうのを当たり前と思わないようにしています。これから出所してからが一番俺にとって大変だと思うけど、それでも二度と家族を悲しませるようなことだけはしません。お母さんと約束したしね、ちゃんと自立してやるよ。
それにしても５年って、相当長かったんだけど。ここに入ってすぐには満期まで５年と３ヶ月もあると思って、本当に先が見えなくて毎日が辛かったです。周りの人はどんどん出所していって、見送るばかりでさ。
それでもこうして自分の番が来てみてもシャバに出る当日になっても「本当に出ていいの？」と思います。だけど現実としてあと何時間でシャバにでることになる。色んなことで不安も多くあって悩んでいるけど、シャバに出てスタートしてしまったら前に進むしかないので必死で何でも頑張っていくよ。ここで学んだことをフルで活かしてシャバでも気持ちを入れ変えて（ママ）やっていくね。
ここじゃメシも住む所も着る物もあって何でも刑務所で用意をしてくれるでしょ。そういう生活に慣れてしまっています。
だけどシャバに出たら何でも１人でやってかないとね。ちゃんと働いて、リミット（？）になってくれる人もいない。自分１人でブレーキをかけてやっていくしかないんだよね。それがシャバじゃ当たり前なんだけどさ（笑）それでもここに長くいたせいでシャバの生活にすぐに慣れていけるか不安だもんね。やっていけるとは思っても多少は不安です。だけど、家族がいるだけですごく安心できるから、それだけでも大きい支えだよ。
刑務所は辛かったよ。イジメもあったし、イジメをされるのも見てきた。（中略）尻にメンボウ、箸、ボールペン、水飲みヤカン13杯、便タワで歯ブラシ、マジですごいイジメがあったよね。俺はそこまでされてないけど多少はされたしね。それで強くなった。ここでは人間関係の事で多く成長できたと思いますね。
殺してやろうと思った奴もいたけど中でケンカしたらアウトだし、自分の中で妥協して許さないとやっていけない世界です。理不尽なことも多くてね。バカみたいなルールを守ってさ。オヤジ（看守）達の中でも俺たちを社会のゴミ、クズくらいにしか思ってない奴も多くいたよ。でも従うしかねーじゃん。ここじゃオヤジは神様だからね。スゴイよ。悪口くらい言いたくもなるでしょ。許せねーオヤジも何人もいるし。
まーでも本当に沢山の人に支えられて今日という日をむかえる事ができたので色々な人に感謝をしないとね。自分１人だったらとっくに終わってただろうし、何回も上がっていたし、満期だったよ。
お母さん、○○ちゃん、○○ちゃん、○○ちゃん、真希ちゃん、○○、○○、○○、みんなのおかげで支えられてやってこれました。ありがとう。（伏字は家族、友人の名前）
今日で家に帰るけどヨロシクです。自立してやっていくからさ。
最後に、こんなクソな刑務所でも本当に自分が成長できて、向上できてお礼を言いたい。辛かったけど無駄にしないで５年を過ごせました。辛いこと、辛いこと、寂しいこと、むかつくこと、沢山あったけど、自分を変えることの出来た所だと思いました。
本当に長い間どうもありがとうございました。もう来ねーけど！　by祐樹
懲役　終わり
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亡くなったお母さんも、後藤真希さんを含めた姉３人も何度となく川越少年刑務所を訪れて彼を励ましていたという。
現在はユーチューバーとしても活躍するする後藤さんの、これからの活躍を期待している。彼はお母さんとの約束もあり、首の刺青を消そうとしている。すでに５回のレーザー手術を受けた。
彼の物語はみちを外れてしまった人や、ドロップアウトした人に読んでもらいたい。
奈落の底から這い上がった男の人生が、ここにある。
<figure id="attachment_260335" aria-describedby="caption-attachment-260335" style="width: 1694px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="907655cd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/unnamed-2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-260335" class="wp-caption-text">出頭前夜の家族とのやりとり、今の妻との出会い、格闘技挑戦の経緯などを包み隠さず綴った自伝</figcaption></figure>
<figure id="attachment_260419" aria-describedby="caption-attachment-260419" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a37358f1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/SH521722.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-260419" class="wp-caption-text">後藤祐樹が明かした辛すぎた「刑務所生活」</figcaption></figure>
<figure id="attachment_260420" aria-describedby="caption-attachment-260420" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9d3878d2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/08/SH521823.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-260420" class="wp-caption-text">後藤祐樹が明かした辛すぎた「刑務所生活」</figcaption></figure>
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出樋一親

浜崎慎司

実際に後藤さんが獄中でつづっていたノート 〈後藤祐樹さんが『アウトローの哲学（ルール） レールのない人生のあがき方』という本を刊行した。その担当編集者であり元FRIDAYの編集長が、後藤祐樹さんが獄中

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