川﨑春花 新たなヒロインの快進撃を支えた「家族の絆」
現地ルポ 日本女子プロゴルフ選手権を19歳133日の若さで優勝!
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記録ずくめのヒロイン誕生劇となった。9月8〜11日に行われた日本4大メジャーの一つ『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』。大一番を制したのはまだ10代の川﨑春花だった。19歳133日での優勝は同大会の最年少記録を更新。昨年のプロ転向から11戦目での優勝も大会史上初となった。現地で取材したスポーツライターの 金明昱(キム・ミョンウ) 氏が振り返る。
「正直、最終日まではほとんど注目されていませんでした。会場の雰囲気が変わったのは14番ホール。3連続バーディーでトップタイへ急浮上した。ざわつき始めた観客をよそに、15番でもバーディーを取ったときは強心臓ぶりに驚きました。最終ホールは2位と2打差あり、パーでも優勝が狙えた。それでも8mのバーディーパットを沈めきった。本来なら安全に置きにいってもおかしくない。貫き通した攻めの姿勢が見事でした」
優勝後の会見で真っ先に口にしたのは、支えてくれた両親への感謝だった。
「お父さんは最高スコア71という腕前で、川﨑さんをゴルフの世界に導いた人物。普段は口出ししないですが、困ったときは必ず手を差し伸べるタイプです。予選落ちが続いたときは、スイング矯正器具を扱う会社の知人を紹介するなど、いい距離感で川﨑さんを支えています。 お母さんは薬膳料理の講師を務める腕前で、主に食事面をサポート。大会後、川﨑さんも笑顔で『早くお母さんの味噌汁が飲みたい』と語っていました」(金氏)
快進撃のウラには家族の存在があった。
『FRIDAY』2022年9月30日・10月7日号より
- 写真:産経新聞社(川﨑) スポニチ/アフロ(2枚目写真)