<figure id="attachment_265697" aria-describedby="caption-attachment-265697" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="816fc8bc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/DSC00192.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265697" class="wp-caption-text">『マッハ』代表の大関氏。４人のスタッフとともにバク転を教えている</figcaption></figure>
<figure id="attachment_265699" aria-describedby="caption-attachment-265699" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2f471950"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/DSC00124.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265699" class="wp-caption-text">先生に補助をしてもらいながらバク転に挑む本誌アラサー記者。心が折れかける場面もあったが、最後はできるようになった</figcaption></figure>
<figure id="attachment_265701" aria-describedby="caption-attachment-265701" style="width: 3936px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="06a5bc8e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/DSC09847.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265701" class="wp-caption-text">教室の壁には、数多くの有名人のサインが並んでいた</figcaption></figure>
本誌アラサー記者は半信半疑だった。
「東京・大塚に１時間でバク転ができるようになる教室があるらしいです。アイドルやアクション俳優なんかも大勢通っているみたいなので、取材に行ってバク転ができるようになって来てもらえませんか」
編集部からそう伝えられてＪＲ大塚駅にやってきたが、不摂生な生活を送っているアラサー週刊誌記者が、わずか１時間でバク転ができるようになるとはとても信じられなかった。
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できなかったときの言い訳を考えながら歩くこと約１分。大塚駅からほど近い雑居ビルの１階に、バク転教室『マッハ』はあった。
重々しい鉄の扉を開けると、部屋のなかは一面に赤いマットが敷かれ、壁には著名人や有名ユーチューバーのサインが所狭しと並んでいる。
ちょうど、目の前で小柄な女性がバク転のレッスンを受けていた。女性が勢いよくしゃがみ込んだ次の瞬間、記者は驚愕した。女性はひらりと舞い上がると、軽やかに後ろに一回転して見せたのだ。マットの上とはいえ、まるで体操選手かのような見事なバク転だった。
驚く記者を前に、『マッハ』の代表を務める大関真悟氏（45）が笑顔で語る。
「この女性も今日はじめてやってきて、１時間でできるようになりました。誰だって必ずできるようになりますよ」
詳しい取材は後にして、何はともあれ記者も体験してみることに。
まずは、入念に準備体操。そしてさっそく、バク転の実戦練習が始まった。お尻を後ろに突き出すような姿勢を取り、倒れそうになる勢いを利用して真上にジャンプする。
「もっと思いっきり飛んで！」
体を支えてくれている先生から激が飛ぶ。
何度か同じ動きを繰り返した後、施設内にあるモニターで自分の動きを確認しながら細かく修正点を聞き、再びマットの上でバク転の練習。バク転→モニターで動きを確認→バク転、このインターバルを敢えて短くすることである効果が生まれると大関氏は言う。
「次から次に練習と確認を繰り返すことで、考える時間を作らないようにしています。考える時間が長いほど、人は怖いという気持ちを抱くようになる。怖いという気持ちを少しでも持ったら、絶対にバク転はできません。頭で考えるより体をつかって覚えるほうが感覚を掴むスピードは圧倒的に早くなりますので、あえて休む時間は与えないようにしています。『１時間でバク転ができる』と聞くと驚くかもしれませんが、むしろ時間が短いほうが効率がいいんです」
実際、取材前はバク転に対し恐怖心を抱いていた記者も、練習が始まると指示をこなすのに必死で怖がる暇などなかった。
そして１時間後、なんと補助なしでバク転に成功。運動不足な上に運動神経も悪い、不摂生な生活を送り続けてきたアラサー記者でもバク転ができるようになったのだ。
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１時間のバク転講座を終え、改めて大関氏に話を聞いた。
「素直さ・やる気・思いきり。この３ヵ条さえ守れば、誰でもバク転ができるようになります。運動神経やセンスなんてまったく必要ないです。年齢や体型も関係ないですね。体重100kgを超える力士の方も来ましたが、できるようになりました。とにかく３ヵ条さえ守っていただければ、みんな１時間でできるようになります」
&#8217;11年に教室を開き、これまで２万人以上にバク転を教え成功に導いてきた大関氏。だが意外にも、大関氏自身は体操の経験などがあるわけではなく、まったくの素人だったという。
「もともと、20代のときから不動産会社を経営していまして。あるとき、社員の結婚式があって余興を任されることになったんです。昔から運動神経は良かったほうなので、そこでバク転を披露しようと。しかし、結果は大失敗。鼻を強打して骨折、大量出血しました（笑）。その経験が悔しくて、バク転を教えてくれる教室はないかと探したんですが、『バク転だけ教えてくれる教室』というのは見つけられなかった。仕方なく体操教室に通ったんですが、まずは柔軟、次はこの動きができるようになりましょうとか、バク転を教えてもらえるまでがあまりにも長かった。そこで、自分でやろうと思い立ったんです」
バク転教室『マッハ』の料金は１時間１万１０００円（税込み）。毎日予約はいっぱいで、下は10代から上はなんと80代までバク転を教わりに来るという。どんな理由でやってくる人が多いのだろうか。
「若い層は、学校でチアリーディング部などに入っている人が多いですね。40代以上の男性も大勢いらっしゃいますが、結婚式の余興や忘年会での一発芸として披露するために来る方が多いです。ご年配の方のなかには、小さい頃に見た戦隊ヒーローがしていたバク転を自分も死ぬまでにやってみたいという人もいます。ちなみに今までの最高齢は82歳。もちろん、その方もバク転ができるようになりましたよ」
そんな大関氏の評判を聞きつけ、バク転を教わりに来る有名人も多い。テレビの企画やお忍びも含めて、大関氏はこれまで100人以上に教えてきたという。有名人とのバク転練習のなかで、印象に残っているエピソードを語ってもらった。
「『Sexy Zone』の中島健人くん（28）は非常に頑張り屋さんでした。ちゃんと３ヵ条を心と体に叩き込んで練習してくれた。そしてなにより、ものすごくいい人でした（笑）。うちのスタッフ全員の名前を覚えてくれて、終わったあとには一人ひとり名前を挙げて感謝の言葉を伝えてくれました。逆に苦労したのは、『Hey! Say! JUMP』の伊野尾慧くん（32）。素直だしいい子だったんですが、テレビの企画で側転してからバク転につなげるという難しい動きをマスターしなければならなかったので、３ヵ月近く時間がかかりました。
俳優の藤木直人さん（50）や元プロ野球選手の古田敦也さん（57）は、すぐにできるようになりましたね。あと、意外と思われるかもしれませんが『カラテカ』の矢部太郎さん（45）もすぐにマスターしました。体が柔らかい人のほうがバク転には向いているというイメージがあると思うんですが、実は体は固いほうがいいんです。柔らすぎると、ブリッジのような体勢になってしまって綺麗なバク転ができない。その点、矢部さんは体が固くてバク転に向いていました。
それと、最近はユーチューバーもしょっちゅう受講に来てくれます。その影響というわけではありませんが、私自身も今年１月からユーチューブ（『池袋大関チャンネル』）を始めました」
バク転ができれば、間違いなく「特技」として自慢できるだろう。憧れてはいるが自分にバク転なんかできるわけないと諦めていた人は、騙されたと思って１時間をバク転に捧げてみては。
<figure id="attachment_265704" aria-describedby="caption-attachment-265704" style="width: 1080px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8af77c5e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/1662687807527.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265704" class="wp-caption-text">俳優の藤木直人にも教えた。「イメージ通り爽やかな方でした」（大関氏）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_265705" aria-describedby="caption-attachment-265705" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="dec671f0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/1662687793826.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265705" class="wp-caption-text">元プロ野球選手の古田敦也は身長180cmを超える長身だが、すぐにできるようになったという</figcaption></figure>
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町田ヒモ太郎

『マッハ』代表の大関氏。４人のスタッフとともにバク転を教えている 先生に補助をしてもらいながらバク転に挑む本誌アラサー記者。心が折れかける場面もあったが、最後はできるようになった 教室の壁には、数多く

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