元東洋太平洋王者に有罪判決 暴行された被害者が語る恐怖の夜 | FRIDAYデジタル

元東洋太平洋王者に有罪判決 暴行された被害者が語る恐怖の夜

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現役時代はスーパーウェルター級だった大石(右)。ボクサーになる前から素行は悪く、トラブルが絶えなかったという
現役時代はスーパーウェルター級だった大石(右)。ボクサーになる前から素行は悪く、トラブルが絶えなかったという

今年9月15日、元ボクシングスーパーウェルター級東洋太平洋王者の大石豊(37)に、大阪地裁で懲役2年(執行猶予4年)の有罪判決が下っていたことが明らかになった。罪状は傷害罪。知人のボクシングジム関係者・A氏(60代男性)を暴行し、顔を8針縫う大怪我を負わせたという内容だ。

A氏が被害に遭ったのは、昨年9月2日のことだった。暴行を受けた夜の恐怖の一部始終をA氏が振り返る。

元世界チャンピオンの井岡弘樹を、私は現役のときから可愛がっていた。大石はそこ(井岡ボクシングジム)の選手だったんです。西日本新人王のタイトルを獲り、その後東洋太平洋チャンピオンにまでなったボクサーで、引退後、去年の1月から付き合いをするようになった。9月2日も一緒にメシを食おうということになり、共通の知り合いである元ボクサーの山本隆寛と、知人の女性二人と一緒に、大石が大阪市内に開いた焼き肉店を訪れました」

山本氏は、朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める人気格闘技イベント『Breaking Down』にも出場したことがある人物である。

夜7時頃、A氏と山本氏は焼き肉店に到着。大石は30分ほど遅れて店にやってきたという。

「店に来たときから、大石は少し様子がおかしかった。目がすわっていると言いますか……。なので、私たちは食事を早々に切り上げようとしたんです。しかし大石が『車を用意します』と。それで、夜9時頃、大石が運転する車で大阪市内のラウンジに向かいました。

で、ラウンジで飲み始めてしばらくすると、大石と山本が揉め出したんです。二人が立ち上がり、言い合いを始めたので、私は『やめろやめろ。解散や』と言って止めました」

このままでは喧嘩に発展すると考えたA氏は、日付が変わった頃に飲み会を切り上げた。だが、山本氏に送ってもらい自宅に帰った後、事件は起きたという。

「深夜0時半くらいに家に着いたんですが、山本の携帯に何回も電話の着信があって。誰からか聞くと『(大石)豊からです』と。そしてそれから10分くらいして、大石が車で私の家にやってきました。家の前の一方通行を逆走し、道を塞ぐように斜めに車を停めてね。ピンポンピンポンと何度もインターホンを鳴らし『(山本)隆寛のガキ、どこにおるんや』と。私は『何時やと思っとるんや』と言って追い返そうとしたんですが……」

A氏が山本氏を庇っていると考えた大石は、激高。A氏を突き飛ばした。

「もみ合いになっているうちに、ドンッと押されて思いっきり頭を打ちました。これはヤバいと思って家に入ろうとしたら、後ろから首を掴まれて引っ張り回され、表に引きずり出された。大石は180㎝以上ある大男ですからね。凄まじい力でしたよ。山本が止めに入ってくれたんですが、聞くわけがない。大石がブンブン腕を振り回して、私は必死に防いでいた。騒ぎを聞きつけて家内も家から出てきたんですが、家内まで突き飛ばされて……。家内を守るため、防具になるものを家に取りに戻ったんですが、何も見つからなかった」

再び家の前にA氏が出た瞬間、頭に衝撃を受けた。

「一瞬、目の前が真っ白になり、気づいたら地面に倒れていました。サーッと血が流れてきて、体中血だらけになっていました。大石はそんな私を見下ろして、『おい、立たんかい!』と……。そのとき、家内が通報してくれていた警察のパトカーの音が響き、大石はびっくりして逃げて行きました」

大石がA氏の顔面に投げつけたのは、中身の入ったオロナミンCの瓶だった。至近距離で瓶をぶつけられたA氏は、右目の上に大きな裂傷を負った。8針を縫う大怪我だった。

病院に行って治療を受けた後、A氏は被害届を警察署に提出。A氏の自宅に設置された防犯カメラに暴行の一部始終がはっきりと残されており、大石には今年9月15日に有罪判決が下った。

「大石は現役時代から、さまざまなトラブルの噂があった。しかし、これまで面倒を見てきた私にまで手を上げるとは……。大石は『東洋太平洋チャンピオン』という宣伝文句を、経営する飲食店やボクシングジムで使用している。元プロボクサーが傷害事件ですよ。タイトルは剥奪するべきでしょう。正直言って、彼には怒りしかありません」

東洋太平洋王者にまでなった元ボクサーが大暴れ。A氏の恐怖はさぞかし大きかったことだろう。大石は控訴せず、判決は確定している。

オロナミンCの瓶を至近距離から投げつけられ、A氏の顔には大きな裂傷が。衝撃で目の前が真っ白になったと語った
オロナミンCの瓶を至近距離から投げつけられ、A氏の顔には大きな裂傷が。衝撃で目の前が真っ白になったと語った

 

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