セックスレス解消に効果…?アメリカ発サプリ「リビドー」の実力 | FRIDAYデジタル

セックスレス解消に効果…?アメリカ発サプリ「リビドー」の実力

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アメリカでも話題の「夫やパートナーとのセックスレス問題」 

日本のカップルの半数近くがセックスレスといわれ、年々その数値は右肩上がりで社会問題化している。アメリカでもセックスレスは話題になっており「夫やパートナーとの性生活」の悩みを持つ女性の間でサプリメントが人気らしい。

男性の精力剤が持つ「エロ」なイメージではなく、あくまでも体のバランスを整えて心身ともに健康な状態に戻すというナチュラルなものだ。日本でも入手可能なこの商品について、アメリカのサプリメント事情に詳しい現地の医師に取材した。

アダプトゲンをベースにしたパウダー「Sex Dust」は、ホルモンのバランスを整える。シャバダリ、シラジット、マカなどを配合。「Sex Dust /MOON JUICE」38ドル(42.5g) 〈価格は編集部調べ〉
アダプトゲンをベースにしたパウダー「Sex Dust」は、ホルモンのバランスを整える。シャバダリ、シラジット、マカなどを配合。「Sex Dust /MOON JUICE」38ドル(42.5g) 〈価格は編集部調べ〉

「アメリカでは5年ほど前から登場したものです。今では一般のサプリメントストアでも販売され、ひとつのジャンルとして認知されています。それが『Libido(リビドー)』です」

こう話すのは、ロサンゼルスで15年にわたり自然療法医として活躍する、小澤栄治さんだ。

直訳すると「性欲」という意味の「Libido(リビドー)」。女性の体を整えて性欲を健康な状態にするための成分を配合したサプリメントで、お店では「Womans Health」のコーナーにコラーゲンやビタミン類と並んで販売されている。そもそも、女性の性欲が減退する原因を小澤さんはこう話す。

「産後や更年期など、女性ホルモンのバランスが不安的な時に、性欲が減退しやすくなります。そして、体力が落ちた時や疲れている時、ストレスがある時にも低下します。 

男性の性欲と大きく異なり、女性の場合は、ベースとなる体力が回復しないと性欲も回復しません。心身ともに疲れていると、セックスしたくなくなるのは女性の体にとって自然なことです。特に、ストレスが“私ばかり家事や子育てをしている”という夫やパートナーへの不満の場合、セックスレスになるのは容易に想像できます」

そもそも晩婚化が進んでいる昨今、昔より子育て世代の年齢層が上がって、体力がなく、疲労が溜まりやすい状態である。セックスレス夫婦が増えるのも必然なのかもしれない。

女性の体を整えて性欲を健康な状態にするための成分を配合したサプリメントは、「Womans Health」のコーナーにコラーゲンやビタミン類と並んで販売されている
女性の体を整えて性欲を健康な状態にするための成分を配合したサプリメントは、「Womans Health」のコーナーにコラーゲンやビタミン類と並んで販売されている

「セックスレス解消」に効果が期待できる二つの成分とは…

「Libido(リビドー)」のサプリは、大きく分けて2種類あるという。

「ホルモンに作用するテストステロン系と、体力を回復するアダプトゲン系があります。 

テストステロンは、男性ホルモンですが女性にも少量ですが分泌しているもので、性衝動を高める働きがあります。 

また、アダプトゲン系は、アシュワガンダ、レイシ、マカなど体を回復させる天然成分が配合されているものが多いです。もともとアダプトゲンとは、ハーブやキノコ、木の根など薬効のある植物を呼ぶ総称で、ホルモンバランスを整えたり、体の活力や免疫力アップ、ストレスケアなどたくさんの作用があります。体のバランスが整うので、PMSを軽くしたり、更年期症状を緩和したりする作用も期待できます」

この2つは、ホルモンに作用するか、体を回復させるかという、アプローチの違いだという。どちらが良いというわけではなく、試してみて体に合う方を選ぶのが良いとされる。

アダプトゲンは、日本で購入できるものもあるが、見つからない場合は単品の成分のサプリメントを検索してみるという方法もある。 

「体力回復作用があるのがアシュワガンダ、レイシ、マカ、シベリア人参。性欲を増進させるのがダミアナ、血流改善作用のあるイチョウ葉エキスもおすすめです。 

血流が悪いとオーガズムを感じにくくなるので、冷えを改善することもセックスレス解消に有効と考えられます。また、男女共に糖尿病の方は血液の循環が悪いので、性欲が減退しやすいです」

ストレスホルモンのバランスと機能をサポートするアダプトゲンのサプリメント。ロディオラ根エキス、マカなどを含む。「HPA Adapt™/INTEGRATIVE THERAPEUTICS」1日2〜4錠、39.50ドル(120錠)〈価格は編集部調べ〉
ストレスホルモンのバランスと機能をサポートするアダプトゲンのサプリメント。ロディオラ根エキス、マカなどを含む。「HPA Adapt™/INTEGRATIVE THERAPEUTICS」1日2〜4錠、39.50ドル(120錠)〈価格は編集部調べ〉
栄養補助食品とハーブを組み合わせたサプリメントで、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を整える作用がある。「LibidoStim-F™/Designs for Health」 1日2錠、63.75ドル(60錠入り)〈価格は編集部調べ〉
栄養補助食品とハーブを組み合わせたサプリメントで、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を整える作用がある。「LibidoStim-F™/Designs for Health」 1日2錠、63.75ドル(60錠入り)〈価格は編集部調べ〉

「したくない=愛情がない」というわけではないことを伝えること、体力を回復させることが大切

ストレスや疲労で体の血流は悪くなり、冷えにつながる。セックスレス解消のためには、まず女性の体を労ることが重要という点が見えてくる。日米を比較すると、アメリカでは女性の家事・育児のサポート体制が整っており精神面でも体力面でも負担が少ないという。

「アメリカでは、ハウスクリーニングやベビーシッターを利用するのが当たり前です。料理をあまりしないので、出来合いのものを買ったり、デリバリーを頼むのも日常的におこなわれます。 

また、男性の家事・育児の参加も積極的で、労働時間が適正なアメリカでは、会社員であっても夕食時は家族と過ごすことができます。女性だけに負担が集中するという状況は日本と比較して少ないと感じます」

アメリカのドラマでよく見る、“週に1度は夫婦でデート”というシーン。実際の生活でも実践している夫婦が多いという。

「長く一緒に暮らすためには夫婦間のコミュニケーションが大切という考えが浸透しています。実は、日常的に話しているように思っている人も、よく考えてみると生活上の連絡のみで、お互いがどう思っているかについて理解しあってないカップルも多いです。 

また、性のことについては、“したい、したくない”という論争になるとケンカになり解決にはなりません。女性側から「したくない=愛情がない」というわけではないことを伝えてあげると、男性側も状況を理解しやすくなると思います。男性側は、家事や子育てを代行して、妻やパートナーに心身の疲れを癒せる1人の時間を作ってあげるのもいいでしょう」

生活の中にある夫婦間のストレスが、セックスレスというかたちで現れているだけであって、問題の根本は日常にある。お互いこれからも一緒に生きていくための生活バランスを話し合うことが先決なのかもしれない。

小澤栄治 ロサンゼルス在住の自然療法医。15年にわたり、最新の医学治験とハーブ・サプリメントなど自然療法の理論を合わせた治療を行う。また、アンチエイジング治療を中心としたクリニック併設のメディカルスパも運営。

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  • 取材・文・写真廣田陽子

    健康系の編集ライター、ヘルスコーチ。1980年、新潟県生まれ。健康系雑誌の編集部を経て2015年に渡米しフリーランスに。現在はロサンゼルスに在住し、健康や美容、ダイエットなどをテーマに日本のメディアで執筆。ヘルスコーチとしてオンラインで個別のダイエットコーチングも行う。

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