主演ドラマで好対照…川口春奈と清原果耶「明暗クッキリ」の理由 | FRIDAYデジタル

主演ドラマで好対照…川口春奈と清原果耶「明暗クッキリ」の理由

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ドラマ『silent』の演技が好評の川口
ドラマ『silent』の演技が好評の川口

対照的な結果となっている。現在放送中のドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)主演の清原果耶(20)と、『silent』(フジテレビ系)主演の川口春奈(27)だ。

清原果耶は21年の朝ドラ『おかえりモネ』での主演が好評を博した。一方、川口春奈は20年の大河ドラマ『麒麟がくる』の濃姫役でブレイク。どちらもNHK作品で一気に知名度を高め、メインストリームである民放ドラマに進出した。その過程はよく似ているが、結果は大きく違ってきている印象だ。

川口主演の『silent』は、耳が聴こえなくなった男性との恋愛ストーリー。毎回Twitterのトレンド1位になるなど、大きな反響を呼んでいる。最大の要因は、相手役・目黒蓮の手話の熱演にあるが、対する川口の演技も「なんて魅力的に泣くの」などと大絶賛されている。

早くも視聴率5%割れ

一方、清原の『城塚翡翠』は2話めで早くも視聴率が5%を切るなど大苦戦。とくに批判が多いわけではないが、SNS上の感想コメントじたいが少ないなど、あまり関心を得られていない印象だ。

なぜこれほどまでにくっきりと差が出てしまったのか。芸能事情を分析してきた編集者、ライターたちに取材をおこなったところ、面白い理由が見えてきた。

「最大の要因は、社会が求めるヒロイン像の変化にあると思います。前期の『六本木クラス』でも、『私がアナタの夢を叶えてあげる』と言った平手友梨奈の“強いヒロイン”が話題になりました。このトレンドは昨今台頭してきていて、今や圧倒的に、自分の力で自分の幸せを掴み取る女性が人気。川口春奈は、まさにこのイメージの代表的存在と言えます。

一方、逆を行っているのが清原演じる城塚翡翠。霊媒の才能はあるけれども、世間知らずでか弱いお嬢様。現時点で公開されている回に限った話ではありますが、瀬戸康史演じる香月に無垢な瞳で頼り、香月も思わず鼻の下を伸ばしてしまう、なんて描かれ方をしています。2人の演技は文句なしですし、ストーリーもつまらないわけではない。でもヒロイン像、そして男女の関係性がちょっと古かったのかな、という印象を抱いています」(雑誌のエンタメ担当編集者)

一方の川口は、まさに時代の波に乗った俳優だと指摘する声が聞かれた。

「彼女はかつて、ヒロインを務めた作品が歴代最低視聴率を取ったこともあって、低視聴率女王なんて呼ばれていました。でもそれは13年の話。今から10年近くも前です。そして、出世作となった『麒麟がくる』で濃姫を演じたのが20年。この間に、世の中が求めるヒロインは大きく変わったのです。守られる女性から、守る女性へ。

実際川口さんはインタビューでお会いしても、とくに愛想を振りまいたりせず、思っていることをハッキリ言うカラっとしたタイプ。それゆえ要所要所で信長に活を入れる濃姫役にもピタリとハマり、起死回生の一作となった。今や新CM女王と言われるほどの勢いを誇っています。

こう言っては何ですが、演技の実力で言ったら圧倒的に清原さんのほうが上。今回の差は、時代の波に乗ったかそうでなかったか、の違いではないでしょうか」(インタビューライター)

いつの時代も勝負は時の運が大きくものを言う、ということかもしれない。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影近藤裕介

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