タッキー＆キンプリ「突然の退所発表」が意味すること

ここ２年で『少年隊』、『嵐』、『ＴＯＫＩＯ』に『Ｖ６』と、４つものグループが相次いで解散、脱退、退所あるいは活動休止に追い込まれた。いずれもジャニーズ事務所を支えた柱であり、メンバー単体の退所となるとさらに数は増える。ただ、「インパクトはその比ではない」と関係者が口を揃えたのが、滝沢秀明副社長（40）の退任、および退社であった。

「僕のあとを継いでもらえる？」

故・ジャニー喜多川氏に涙ながら後継指名された″２代目″が帝国から去ったわずか３日後――人気絶頂のグループ『Ｋｉｎｇ ＆ Ｐｒｉｎｃｅ』の平野紫耀(しょう)（25）、岸優太（27）、神宮寺勇太（25）が来年５月にグループから脱退。平野と神宮寺は同月、岸は来秋にジャニーズ事務所を退所すると発表された。

「キンプリはタッキーの後を追って飛び出したわけではない。発表のタイミングが重なったのはたまたまでしょう。キンプリはジャニーさんがプロデュースし、海外で舞台を見せるなど、手塩にかけて育てた最期の弟子。藤島ジュリー景子社長（56）より、ジャニーさんをリスペクトしているという点は共通していますが……。なぜこのタイミングで退所を発表したのかといえば、イベントや来年のコンサートスケジュールの告知などが集中する年末年始を避けるため。半年の猶予を持って発表することで、ファンの動揺は軽減されますし、サヨナラ興行で最後に一稼ぎすることも可能になる。

今回、ホームページで発表→本人コメント動画をアップ→東山紀之(ヒガシ)（56）が情報番組内で言及――と、常に先手を打っていたのは見事でした。これなら会見を開く必要がなく、余計な詮索をされることもない。ジュリー社長による″新生ジャニーズ事務所の所信表明″にも見えました」（元ジャニーズJr.の平本淳也氏）

近藤真彦(マッチ)（58）が去り、タレント序列のトップとなったヒガシがジュリー氏の補佐役。ヒガシを慕う井ノ原快彦（46）が滝沢の後を受けて、『ジャニーズアイランド』社長に就任したことで、平本氏は「新体制は安定感が増した」と見ている。

となると、滝沢とキンプリの動きが気になるが、元ジャニーズタレントは「合流」を示唆する。

「あの平野が後先考えず辞めるわけがない。″引き取り手″があると考えるのが自然でしょう。岸や神宮寺と同期の『７ ＭＥＮ 侍』メンバーにも退所のウワサがありましたからね。タッキーの影響力は絶大です。彼が芸能事務所を立ち上げるとなれば馳せ参じる″辞めジャニ″はたくさんいます。タッキーはジャニーズを去る際に代理人を立てて交渉していたといいますから、『しばらく芸能活動はしない』と一筆書かされている可能性はあります。ですが、いずれは立ち上がるでしょう。舞台演出などでタッキーが大いに影響を受けた錦織一清（57）、ハリウッド進出を果たした山下智久（37）が加われば、多展開が可能になる。『新しい地図』の飯島三智さん（64）と組んでも面白い」

退社後、滝沢がツイッターのアカウントを開設すると、山下や赤西仁（38）、錦戸亮（38）がすぐさま反応。フォロワー数はわずか２日で200万人を超えた。滝沢退社というビッグバンが、芸能界に大きな地殻変動を引き起こしつつある。

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『FRIDAY』2022年11月25日号より