イーロン・マスク Twitter買収の「本当の狙い」とは | FRIDAYデジタル

イーロン・マスク Twitter買収の「本当の狙い」とは

CEOになるや取締役を全員解任、世界中の従業員半数をクビに 差別ツイートの増加が問題視され、中間選挙との関係を指摘する声も

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週120時間働くと豪語するマスク氏が執り行う大改革。賛否両論が吹き荒れるが、経営は果たして上向くのか
週120時間働くと豪語するマスク氏が執り行う大改革。賛否両論が吹き荒れるが、経営は果たして上向くのか

電気自動車で巨万の富を掴み、民間宇宙旅行という人類の夢を叶えた男が次に欲するものとは――。

『テスラ』『スペースX』などの創業者として知られるイーロン・マスク氏(51)が、前代未聞の大ナタを振るっている。10月末に440億ドル(約6兆4500億円)でツイッター社を買収してCEOに就くや否や、独断専行の大改革に着手した。

「9人の取締役全員を解任し、全社員の半分にあたる約3700人にも″即クビ″を宣告しました。また、サービス面では『認証バッジ』を月額8ドルの課金制にし、なりすましと認定したアカウントは永久凍結にするなど、賛否両論の改革を打ち出しました」(全国紙経済部デスク)

米中間選挙前の出来事とあって、マスク氏の意図を図る声がSNSに溢れた。ツイッターに差別的な投稿が増加したとの指摘もあり、マスク氏は自身のアカウントで野党・共和党に投票するようつぶやくなど、政治的な思惑がちらつくのを警戒する向きもある。

そもそも、ツイッター社は2年連続の赤字決算で、一見巨額買収するほどのメリットがない企業のように思える。だからこそ「政治利用」という憶測も出るわけだが、実際にはビジネス上の「算段」があるのだ。『百年コンサルティング』代表の鈴木貴博氏は次のように言う。

「実はテスラの自動運転車とSNSにはシナジーがあります。マスク氏が掲げる、AIを駆使した『コネクテッドカー』は、最終的に自動車の各部品が道路状況や故障などを自発的に言語化、共有してビッグデータを生成する存在になります。いわばクルマが『つぶやく』時代に、世界有数のSNSであるツイッターが傘下にあるのは有利だと考えているのでしょう」

現状に飽き足らず、さらなる領土拡大を目指すのが”マスク帝国”の狙いだ。

現地時間4日から人員整理が進められ、世界各地の社員から「解雇された」旨の投稿がツイッターに相次いだ(写真は米本社)
現地時間4日から人員整理が進められ、世界各地の社員から「解雇された」旨の投稿がツイッターに相次いだ(写真は米本社)

『FRIDAY』2022年11月25日号より

  • PHOTOアフロ 共同通信社

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