<figure id="attachment_275567" aria-describedby="caption-attachment-275567" style="width: 758px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3cb97af9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/1990052200017.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-275567" class="wp-caption-text">岡本太郎の「猛牛マーク」がデザインされた近鉄のユニフォーム。人物は90年代のエース野茂英雄（画像：共同通信社）</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「近鉄バファローズの帽子は、完売して品切れの状態です。再入荷のメドはたっていません。今のところ帽子しか扱っていませんが、お客様からは『他の近鉄グッズはないのか』というお問い合わせを頻繁にいただきます」</span></p>
<p>オリックスの本拠地、「京セラドーム」の野球グッズコーナー「ＢｓＳＨＯＰ」担当者が語る。</p>
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<p>近鉄バファローズのグッズがバカ売れしている。近鉄とは1949年から2004年にかけ、大阪を本拠地としていたパ・リーグの球団。04年の球団再編により、オリックスと合併し消滅した。</p>
<p><span class="strongInContent">「近鉄で印象的なのは、1976年から1996年まで使用されていた斬新なユニフォームです。赤と紺と白の３色を基調にし、帽子の真ん中と右袖には大きく『猛牛マーク』が印刷されていました。考案したのは、『太陽の塔』などをデザインした芸術家の岡本太郎さんです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">近鉄には野茂英雄やラルフ・ブライアント、中村紀洋など個性的な選手が多く、野性味あふれるチームカラーにピッタリのユニフォームでした。今見ても古さを感じず、若いファンからも『かっこいい』と評判です」（球団関係者）</span></p>
<h2>オリックスの26年ぶり日本一よりも……</h2>
<figure id="attachment_275582" aria-describedby="caption-attachment-275582" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7d5a1759"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/IMG_2264.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-275582" class="wp-caption-text">近鉄の選手たちのサインが入った帽子はプレミアものだ</figcaption></figure>
<p>19年まで京セラドームで行われていた「関西クラシック」イベントでは、オリックスの選手が近鉄の復刻版ユニフォームを着てプレーしたこともある。しかし、なぜ20年近く前に消滅した球団のグッズが再び脚光を浴びているのだろうか。</p>
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<p><span class="strongInContent">「以前から京セラドームでは、近鉄の帽子を売っていました。今季はオリックスが26年ぶりに日本一となり、お客さんの数が増えたことが大きいでしょう」（前出・担当者）</span></p>
<p>要因はそれだけではない。２つの人気ドラマが、近鉄グッズの人気を牽引しているのだ。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="人気を牽引する２つのドラマの「こだわり」"></div>
<figure id="attachment_275569" aria-describedby="caption-attachment-275569" style="width: 961px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4b4df5c5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/IMG_2262.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-275569" class="wp-caption-text">藤井寺や日生球場で使用されていた近鉄のホーム用ユニフォーム</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「１つはＮＨＫの連続テレビ小説『舞いあがれ！』です。ヒロイン舞（福原遥）がよく利用するお好み焼き店『うめづ』には、近鉄グッズが溢れている。場所は東大阪で、店主の梅津勝（山口智充）が近鉄の大ファンという設定なんですよ。</span></p>
<p><span class="strongInContent">94年が舞台だった第２回の放送では、当時活躍していたブライアントの背番号『16』のユニフォームが。お品書きには、バットにみたてたウインナーに添えられた『トルネード焼き』など野茂英雄にちなんだメニューもあります。細かいこだわりが、オールドファンの心をくすぐっているんです」（往年の近鉄ファン）</span></p>
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<p>もう１つの作品が、ＴＢＳ系の日曜劇場『アトムの童』だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「老舗おもちゃメーカー『アトム玩具』の天才造形師・各務英次（塚地武雄）が、近鉄の帽子をかぶっているんです。舞台は現代の東京で一見、近鉄とはなんの関係もないように思われます。背景には塚地さんの強いこだわりがあるとか。</span></p>
<p><span class="strongInContent">老舗おもちゃメーカーの『昭和感』を表現するために、スタッフと話し合い近鉄の帽子を選んだそうです。塚地さんは自身のツイッターに、こう記しています。〈近鉄ファン、昭和愛、色合い、何より尊敬する岡本太郎さんがロゴデザインということでお気に入り〉と」（ＴＢＳ社員）</span></p>
<p>京セラドームでは3700円で売られていた近鉄の帽子が、品切れということもありフリマアプリで１万数千円の値がつくことも。球団消滅から18年ーー。再び「猛牛」が走り始めた。</p>
<figure id="attachment_275571" aria-describedby="caption-attachment-275571" style="width: 1127px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3b2eaef4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/IMG_2263.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-275571" class="wp-caption-text">地が薄いグレーのビジター用ユニフォーム</figcaption></figure>


共同通信社

04年に消滅した近鉄バファローズのグッズが売れている。なぜ今さら脚光を浴びているのだろうか。理由は合併したオリックスの優勝だけではない。「猛牛」の人気を牽引する２つのドラマのこだわりとはーー。

京セラドームでは品切れ…近鉄グッズ「今さらバカ売れ」意外な理由

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