<figure id="attachment_276392" aria-describedby="caption-attachment-276392" style="width: 1526px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d3055268"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/SH531496.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-276392" class="wp-caption-text">「父から財産を相続する予定ですが、余裕なんてない。父の借金で相殺されるかもしれません」と語るフジタ</figcaption></figure>
「不安は全然消えませんよ。テレビに出ることで状況が少しでも変われば、と思っていましたが……」
そう語るのはゲーム芸人のフジタ（45）。複雑な家族関係と認知症の父に翻弄される彼の姿を追った『ザ・ノンフィクション』（フジテレビ系・10月放送）は、大きな反響を呼んだ。番組は葛藤を乗り越えて、一筋の光が射すようなエンディングだったが、家族関係の混乱は続いている。
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改めてフジタの半生を振り返ろう。小１の時、母が急逝すると、ほどなく父はフジタを置き去りにして、フジタの同級生の母・Ａさんと内縁関係に。フジタは子供時代をたった一人で生き抜いてきた。
それから40年弱。80歳を超えた父は、初めてフジタに過去を謝罪。遺産を相続させると伝えた。親子関係は修復したと思われた直後、父の認知症が発覚する。徐々に症状が悪化する中で、フジタは父の年金を管理することに。しかし、いまだ関係の続くＡさんへの援助を続けたい父は、生活費をことあるごとにＡさんへの援助に当ててしまう。結局、フジタはＡさんに父の年金を管理してもらうことにしたのだった。しかし……。
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「年金を管理するＡさんが父にしていることは、週１回程度父の家を掃除してご飯を作ること（父とＡさんは10年ほど前に同居を解消。父はいま一人暮らし）。日曜日に喫茶店に一緒に行くこと。ほかに小遣いとして、毎週３０００円の現金を渡すこと。僕はもう少し父の面倒を見てくれると思っていたのですが……」
ちなみに父の携帯料金や家電の修理代、コメなどの常備品はフジタが支払っているという。また、父に預金はなく、多額の借金だけがある。これもいずれフジタが負担しなければならない。なぜフジタは年金の管理をＡさんに任せたのか。
「父はＡさんの前だと『息子（フジタ）がオレのカネを使って困る』などとウソをつくんです。なぜかＡさんもそれを信じてしまう。そして僕が泥棒のように扱われる。それに耐えられなくなったんです。 

父はＡさんへの愛情を、おカネで示すものだと思っているんです。でも父にはカネがない。だからウソで取り繕ってカッコつけているんだと思います。まったく理解できませんが」
何よりもフジタが心配しているのは、父の症状の悪化だ。父の認知症は日増しに悪化している。しかし、仕事上、フジタが父とともに暮らすことは難しい。
「認知症の老人が一人暮らしをしているんです。父が暮らす家は荒れ果てています。冬になれば火事の危険性のある暖房器具を使いますし、散らかった部屋でケガをすることだってありえます。僕は一刻も早く施設に入ってもらいたいんです。心配で心配で……。 

でも、父は絶対に施設には入らないと言い張っています。そしてＡさんも父に『施設に入ったら？』とは絶対に言わない。なんでだろう……。僕はＡさんの気持ちが全然わからない」
父を強制的に施設に入れることはしたくないが、これ以上一人暮らしを続けさせるわけにはいかない。しかしＡさんが父と同居してくれる気配もない――。フジタは日々思い悩み、精神的な負担は限界に近づいている。
そしていま、もうひとつフジタを悩ませているのが「兄」との関係だ。実はフジタには12歳年上で父親違いの兄がいる。
「母は僕が生まれる10年くらい前に兄の父である夫と死別し、僕の父と再婚しました。僕が物心ついたころには、兄はすでに一人で暮らしていて、父と折り合いが悪かったから、家に来ることもほとんどなかった。一緒にゲームをしたことなどありますが、僕にとっては”怖い人”です。父と兄はいつもＡさんをめぐって怒鳴り合いのケンカをしていました。父と兄と僕、３人で食事をしたり、どこかに出かけたことは一度もない」
そんな兄とフジタは連絡を取り合うことも会うこともない関係だったが、放送の直前、約20年ぶりに再会した。
「そのとき兄は『もう父を憎んでいない』と話していたんですが、実は兄は父が認知症であること、僕が遺産を相続することを知りませんでした。放送後、一度電話があったのですが出られず、そのあとにメールを送ったんですが、返信はありません。兄が何を考えているのか分からない。でも、僕から連絡するのはどうしても怖くてできないんです」
フジタに明るい未来が訪れることを切に願う。
<figure id="attachment_276390" aria-describedby="caption-attachment-276390" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9e6d5c04"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/S__179298309.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-276390" class="wp-caption-text">父とフジタ。写真中央の人物は内縁の妻・Ａさん</figcaption></figure>
<figure id="attachment_276388" aria-describedby="caption-attachment-276388" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e1ce1bab"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/S__179298306.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-276388" class="wp-caption-text">20代のころのフジタと父。当時の父はフジタにとっては怖い存在だった</figcaption></figure>
<a href="#" data-ident_hash="dfa9d1c4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/11/S__179298308.jpg" alt=""></a>
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<div class="expapp-no-provided-scope expapp-no-provided-scope-end">『FRIDAY』2022年12月2・9日号より</div>

濱﨑慎治（1枚目）　フジタ提供（2～4枚目）

複雑な家族関係と認知症の父に翻弄されるゲーム芸人のフジタ。幼い自分を置き去りにした父の面倒を見つつ、その内縁の妻との関係にも頭を悩ませる。さらに、もう一人の”複雑な親族”も現れ…―。

ゲーム芸人フジタが激白！「父との確執のすべて話します」

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