ダウンタウン最強コンテンツ『笑ってはいけない』完全消滅の現実味 | FRIDAYデジタル

ダウンタウン最強コンテンツ『笑ってはいけない』完全消滅の現実味

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長く日本テレビの大晦日を支えてきたお笑いコンビ『ダウンタウン』。今年も『笑ってはいけない』シリーズは放送されないが…
長く日本テレビの大晦日を支えてきたお笑いコンビ『ダウンタウン』。今年も『笑ってはいけない』シリーズは放送されないが…

《え!笑ってはいけない今年ないの?》

11月16日、お笑いコンビ『ダウンタウン』松本人志はツイッターでこうつぶやいた。

その2日前、日本テレビは今年の大晦日に7時間版のお笑い特番『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』を生放送すると発表したのだ。

MCを務めるのはダウンタウンと同じ吉本興業所属の東野幸治と『ナインティナイン』。番組のコンセプトは昭和芸人と平成・令和芸人の世代対決で漫才やコント、ロケなどさまざまなネタで勝負する大型のバラエティ番組だ。

「’20年までは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないシリーズ』が恒例で毎年放送されていました。ですが今年も“笑ってはいけない”シリーズは放送されないことが決定しました。

当然、松本さんには放送がないことは日テレのお偉いさんから耳に入っているでしょう。松本さんはあえてそれをツイートして、笑いに変えたということでしょうね」(スポーツ紙記者)

そのツイートのコメント欄にはファンの悲鳴が続出している。

《ガキ使を見るために1年頑張ってきた》
《年が越せない》
《(蝶野の)ビンタだけでもやってほしい》

など様々な声が届いている。

番組が続けられなくなった原因はいくつかあるだろう。まず大きかったのはやはり’20年からのコロナ禍で接近や接触がしづらいということ。

さらにBPOが今年5月に“痛みを伴う笑いは青少年の共感性の発達や人間観に望ましくない影響を与える可能性がある”との見解を発表したこと。“痛みを伴う笑い”についての見解はこれで3回目だ。

「“笑ってはいけない”シリーズでは、ダウンタウン、ココリコ、月亭方正さんらに対し、様々な笑いの仕掛けが襲ってきて、笑ってしまうとお尻を全身タイツの男などに叩かれる罰が待っています。また、プロレスラーの蝶野正洋さんが方正さんをビンタしたり、ココリコの田中直樹さんがタイキックされる流れは、お約束となっていますからね…」(ワイドショー関係者)

’00年のBPOの見解では『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の、ゲームで間違えた人がめった打ちにされる『しりとり侍』というコーナーを名指し。結局このコーナーは廃止になった。

「“痛みを伴う罰”がテーマの“笑ってはいけないシリーズ”はモロにこれに抵触している。BPOからすると何かの罰に暴力が良しとされる世界観をテレビで放送すると、青少年がマネをしてイジメにつながると考えているのでしょう。

そして今年亡くなったダチョウ倶楽部の上島竜兵さん率いる軍団がハチャメチャに体を張る名物コーナーもあったが、それも続けられなくなった。そういう背景からも、本当に消滅危機が迫っていると言っていいでしょう。

長年にわたって第一線を走るダウンタウンにとって、もうお金などを目的にお笑いをやっているわけではないでしょう。視聴者に“最高の笑いを届ける”という中で、BPOからの締め付けで“罰ゲーム”が出来なかったりと、番組の完全消滅が現実味を帯びているのは間違いないでしょうね」(同・テレビ局関係者)

日本中のガキ使ファンが“笑ってはいけないシリーズ”の復活を待ち望んでいることは間違いないだろう。コロナ禍が収束したあと日テレ、そしてダウンタウンはどんな決断を下すのだろうか…。

  • PHOTO原一平

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