<figure id="attachment_278796" aria-describedby="caption-attachment-278796" style="width: 4000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7243727d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/KW203392.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278796" class="wp-caption-text">守備に攻撃に走り回り、劇的ゴールの起点に</figcaption></figure>
「日本は10分間で我々を完全に崩壊させた。我々は崩壊したモードになり、もし彼らがあと2ゴールを奪う必要があったなら、それを決めていたと思う」
スペインのルイス・エンリケ監督を「パニックに陥った」と言わしめた後半早々の同点ゴール。起点となった伊東純也（29）は「あれは狙っていたプレーだった」と打ち明けた。
「後半の入りのところ、自分と（左の三笘）薫のところで相手のサイドバックまでプレッシャーをかけようと話していた。実際に相手のサイドバックにボールが入ったときにこっちを見てなかったので、『取れる』と思って、ギアを上げて奪いにいきました」
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本来はフォワードだが、スペイン戦は右ウイングバックで先発。守備のことを考える必要があったから前半は前に行かなかったのかと問うと、それも「作戦だった」と伊東は言う。
「前半は（自陣の）後方にブロックをつくって、相手を引き込んでカウンターを狙っていました。自分は走って（相手を）外に出して、中を閉めることだけを考えていました。（スペインにリードされて）後半から『もっと前からプレッシャーをかけよう』と切り替えたので、相手はビックリしていたのかなと。自分は前に行きたいと思っていましたけど、前半はガマンしていました。後半、（堂安）律がプレッシャーをかけたときに『行くしかない！』と。後ろは滉（板倉）に任せて」
前半はスペインにほぼボールを支配される苦しい展開。0-1と先制された段階でテレビのスイッチを切ったファンも多かった。だが、この苦しい45分間が逆転に繋がったと伊東は分析している。
「ガマンしていればチャンスは絶対来ると思っていた。できれば失点しないほうが良かったですけど、最少失点に抑えて後半に臨むことができた。もちろん、いい気分ではなかったですけど（笑）、ハーフタイムに『やるしかない』と皆で話して、点を取りに行くぞという空気感になった。1点取ればわからなくなる。まずは1点！　と。プレッシャーがうまくハマった。律のスーパーゴールでしたけど、前でプレッシャーをかけて早い時間に点を取れたのは大きかった」
<figure id="attachment_278797" aria-describedby="caption-attachment-278797" style="width: 4000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="11431d27"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/KW203960.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278797" class="wp-caption-text">トルシエ元日本代表監督をはじめ、海外の識者は伊東を「日本のファンタジスタ」と評価</figcaption></figure>
その3分後に生まれた逆転ゴールも伊東のパスから生まれた。ただ、思いはしなかったか、「リードするのが早かった……？」と。アディショナルタイムを加えると残り時間は40分以上あった。大逆転をくらったロシアＷ杯でのベルギー戦の悪夢が蘇ったファンは少なくあるまい。
「最後の20分間は少し長く感じましたけど、サイドもやられてなかったですし、中も皆で閉めて……あんまりやられる気はしなかったですね。終盤はトミ（冨安建洋）が入って、自分は前に行きましたけど、守備をしっかり固めるという合図だったと思うし、自分は前に入ってもしっかりチームの助けになれるようにってことだけ考えてました。ハーフタイムに1-0でドイツが勝っていると聞いてましたけど、そのあとは全然。ただ、ドイツが勝つだろうと思っていたから、もう1点もやれないって気持ちでした」
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堂安や三笘の影に隠れているが、伊東の活躍抜きにサムライブルーの躍進は語れない。初戦のドイツ戦は右ミッドフィルダー、シャドー（フォワードとミッドフィルダーの間）、右ウイングバックと3つのポジションをこなした。そしてスペイン戦は右ウイングバックでスタートし、終盤はシャドーに入った。ユーティリティー性は、チームに幅をもたらしている。
<figure id="attachment_278798" aria-describedby="caption-attachment-278798" style="width: 3000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7898a84d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/KW202682.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278798" class="wp-caption-text">田中碧の逆転ゴールにも絡んだ</figcaption></figure>
「そうっすね。やったことあるポジションなら、基本どこでもできると思っているので。（森保一）監督からは『もしかしたら2トップもやるかも』みたいなことも言われていました。今回はやらなかったですけど。どこでプレーしても、自分しかできないことをやれたらいいかなと思ってます」
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ドイツとスペインという強豪と同じＥ組に決まり、多くの識者が日本のグループリーグ敗退を覚悟していた半年前、伊東は本誌インタビューにこう答えていた。
「俺は楽しみですね。強いところとできるので。（以前所属していた）ヘンクのドイツ人監督に『グッドラック』と言われました」
――ドイツ、スペインをどう攻略するか？
「やっぱり自分たちが優勢に進める時間も必要ですが、相手の時間が長くなったときにいかにガマンしてチャンスを作っていくかというのが基本になると思います。きっと相手の守備の裏にスペースがあるんで、そういうところを狙っていきたい」
有言実行した伊東に尋ねた。「W杯は楽しい？」。
「楽しいっすよ。でも、やっぱりキツイっすけど（笑）。また頑張ります！」
<figure id="attachment_278801" aria-describedby="caption-attachment-278801" style="width: 4000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="906a58bb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/KW202406.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-278801" class="wp-caption-text">コスタリカ戦は途中出場で「不完全燃焼だった」が、フル出場したスペイン戦で爆発！</figcaption></figure>

サムライブルー躍進の影のキーマンが伊東純也だ。ドイツ戦では３ポジションをこなしたユーティリティプレイヤーがスペイン撃破の舞台ウラを語った。

激白！伊東純也「スペイン撃破の舞台ウラで話し合っていたこと」

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