キンプリ「追いデレラ現象」もジャニーズ事務所に響かずファン悶々
来年5月にメンバー3人が脱退する『King&Prince』(以下、キンプリ)のファン、通称“ティアラ”が、必死に想いを届けている。
キンプリはメンバーの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が来年5月にグループを脱退。それぞれがジャニーズ事務所を退所する。
「11月4日に3人の脱退・退社が電撃発表され、ファンはみな放心状態だった。その後メディアで真偽不明ながら、脱退までの内幕が次々と報じられ、一部のティアラからはその“決定”に異論も出始めた。そこで始まったのが、ティアラによる“追いデレラ現象”だ」(スポーツ紙記者)
平野らの脱退・退所発表後、ティアラはデビューシングル『シンデレラガール』をミリオン達成させるために、再び買いに走った。それを“追いデレラ現象”と呼ぶのだが、これはただの売上貢献ではなく、ファンから事務所に対するメッセージの意味も込められている。
「“追いデレラ”はすなわちファンの熱量と結束の強さを表しています。強ければ強いほど事務所も無視はできない。
今回の“追いデレラ現象”は事務所に対して『今からでも遅くない。決定を覆して下さい』というメッセージの意味合いも強いと思います」(音楽関係者)
キンプリは脱退発表後の11月9日に最新シングル『ツキヨミ/彩り』を発売。初週で79・2万枚を売り上げ、ぶっちぎりのランキング1位となった。あまりの売れ行きにCDショップからは商品がなくなり、オンラインショップでも完売続出。生産が追い付かない状態となった。
そんななか、暗躍しているのが“転売ヤー”たちだ。現在、メルカリなどのサイトでは『ツキヨミ/彩り』の初回限定版などが定価以上の価格で取引されている。ティアラは、転売品を購入しても売り上げ枚数にはカウントされないため、購入しないよう呼び掛けているが、どうしても欲しい人は手を出してしまう。
こうした転売行為に対し、ティアラの一部はなんとかするよう申し入れをしているそうだが、現時点で効果的な対処はなされていない。
ティアラの結束はミュージックビデオ(MV)の再生回数にも見て取れる。キンプリの公式ユーチューブチャンネルで公開されている『ツキヨミ』のMVは公開2か月あまりで約3400万回再生を記録。ティアラの間では“1億回再生”が目標になっているそうで、コメント数も10万件に迫る勢いだ。
「ここまでの規模でファンが動くのは’16年のSMAPの解散騒動以来ではないか。しかし、事務所からはファンの熱意に対するアンサーは今のところない。
メンバー5人のラストコンサートもなく、淡々と来年5月を迎えてしまうのではないか。ティアラは不安な毎日を過ごしています」(前出・音楽関係者)
今回はキンプリが対象となっているが、他のジャニーズグループのファンも人ごとではない感情を抱いている。
アイドルはファンあってこそ。芸能事務所が試されているのかもしれない――。
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- PHOTO:近藤裕介