田中圭がボートレースCMに 公営ギャンブルにタレント続々参入
連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television
ドラマ『おっさんずラブ』で大ブレイクした田中圭(34)が、今年からボートレース(競艇)のイメージキャラクターに加わった。1月12日には、ボートレース多摩川で行われたトークショーに田中が登場。会場には700人もの女性ファンが駆け付けた。
「ボートレースは渡辺直美やお笑いトリオ『ロバート』を積極的にCMに起用。着実に若者のファンを増やしていましたが、これまでさすがにレース場に黄色い声がこだまするなんてことはなかった。イベント当日、舟券を購入しにきたオジサンたちは田中ファンの大歓声に目を丸くしていましたね」(ボートレース関係者)
朝ドラヒロインを務めた土屋太鳳(23)や高畑充希(27)、葵わかな(20)などを起用しているJRA(日本中央競馬会)は別格だが、これまであまり縁がなかった公営ギャンブルに人気タレントたちが続々と参入している。たとえば競輪(JKA)のイメージキャラクターには『オードリー』が就任し、競輪の番組にはハロプロ出身のアイドル・岡井千聖(24)や、お笑いトリオの『パンサー』が出演しているのだ。
「岡井と『パンサー』の向井は番組出演がキッカケで競輪にハマったようで、プライベートでレース場に来ているのを見かけます(笑)。これまで、タレントのイメージを気にして公営ギャンブルの仕事を避けていた芸能事務所も、見方を変えつつあります」(スポーツ紙記者)
ギャンブル好きを公言している坂上忍(51)やお笑いコンビ『博多華丸・大吉』の華丸(48)がブレイクしたことも、”門戸開放”に一役買ったという。
「吉本はボート好き芸人が多く、その影響で『ブラックマヨネーズ』吉田敬や『千鳥』の大悟も大ハマリ。『ギャラは安くていいから、ボートの仕事を入れてくれ』と事務所に頼みこみ、スカパーやネット配信番組に率先して出ていますよ。坂上は、再ブレイク前と同じ安いギャラでスカパーのボートレース番組に出続けているそうです」(制作会社スタッフ)
坂上ら売れっ子が出演していることで、「出演のハードルは確実に下がった」と芸能プロ幹部は言う。しかも彼らはプライベートでも貢献しているというから、まさにWINWINの関係だ。
「大悟は暇さえあればネットで舟券を買って、トータルで数千万円近く、スッてしまったそうです。坂上は数年前、大きなレースで穴を的中させて1000万円以上儲けたのに、3ヵ月後には『すべて舟券で使い果たした』と嘆いていました」(バラエティー番組スタッフ)
公営ギャンブル人気には「パチンコ・パチスロ業界の規制強化も影響している」と分析するのは広告代理店関係者だ。
「一本でギャラ50万~100万円とパチンコ店のイベントは割のいい仕事の代表だったのですが……『射幸心を煽(あお)る』などの理由で事前告知が禁じられ、イベントを自粛する店が続出。パチンコ営業で食べていた芸能人やタレント化した美人パチスロライターらが公営ギャンブルに流れてきました。そこにブラマヨの吉田ら知名度も知識もあるタレントたちが参入してきたため、争奪戦になっています」
まさに弱肉強食。新しい風を読む力がなければ芸能界で生き残れないのだ。