ガーシー議員の顧問弁護士「逮捕の必要ある?」「重い罪でない」反論から見えた警察の“捜査意図” | FRIDAYデジタル

ガーシー議員の顧問弁護士「逮捕の必要ある?」「重い罪でない」反論から見えた警察の“捜査意図”

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家宅捜査が始まったガーシー参議院議員。3月には帰国すると発表したが…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)
家宅捜査が始まったガーシー参議院議員。3月には帰国すると発表したが…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)

「今回の件本当に逮捕する必要があるのか。慎重な議論が必要かなと思います」

NHK党のガーシー参院議員が常習的脅迫や名誉棄損などで関係先が家宅捜索されたことを受け、担当刑事弁護人を務める『アトム市川船橋法律事務所』の高橋裕樹弁護士が1月13日に自身のユーチューブチャンネルで緊急解説動画を投稿した。

高橋弁護士は、今回関係先が捜索差押えされたことについて

「警察はリスキーな行動をとったなと僕は思いました」

と話す。

家宅捜索は裁判所の令状が必要となり、関係先の書類やパソコン、スマホなどを差押えることができるいわゆる“ガサ入れ”だ。そしてそのガサ入れをする前に、令状を見せなければならないが、その令状には嫌疑はもちろん、必ず“告訴人”まで明記されているという。

要するに誰の告訴に基づいて捜査が行われているのかは令状を見れば一目瞭然なので、高橋弁護士はすでに知っているようだ。

しかし警察は通常では考えられない行動に出たという。

「通常、弁護人は警察を通じて被害者とコンタクトを取り、示談などに向け話し合いをする流れになります。もし弁護人が直接被害者を探し出してコンタクトを取ると脅迫など別の問題になりかねないため、警察を間に入れて連絡先の交換などをするようです。

しかし今回警察は被害者との取り次ぎをお願いすると“そういうことはやってません”と言って断ってきたようです。“やってないわけないだろ!”と高橋弁護士は反発していましたね」(女性誌記者)

ガーシー議員は3月上旬に帰国するにあたり、国会会期中のため不逮捕特権はあるものの、参議院が許諾すれば例外的に逮捕することは可能となっている。警察は令状を取ってまで関係先をガサ入れしているため、ガーシー議員の逮捕にも相当本気になっていると思われる。しかし高橋弁護士は異論を唱えた。

「今回の件本当に逮捕する必要があるのか。慎重な議論が必要かなと思います」

「悪いことをした人は逮捕されて当然だという風に考えられている国民の方かなり多いと思いますけどこれは明らかな誤りです。逮捕は“刑罰”ではありません」

逮捕というのは証拠隠滅の恐れや逃亡の恐れがある場合に身柄を拘束する手段であって、刑罰は裁判にかけられて決まるため、必ずしも逮捕する必要はない。さらに罪質的にも“重い罪ではない”と高橋弁護士は力説した。

「暴露動画も警察は抑えており脅迫や名誉棄損をした事実は隠滅することはできない。その上で国会会期中に議員が国会に登院して仕事をすることを阻害してまで逮捕する必要があるのかというところが焦点でしょう。

本人は逃げも隠れもしないと主張している。しかしガーシー議員が帰国後自由に動けるとなると暴露した著名人らとコンタクトを取ったり、告訴人をすでに知ったため、本人の元へ会いに行ったりする可能性もゼロではないと考えているのでしょう。というのも元々“告訴した奴を絶対に許さん”と語る動画を投稿していますからね。取り調べなどをスムーズにするためにも逮捕して拘束する可能性はある」(全国紙記者)

当選してから、一度も帰国していないガーシー議員。日本に足を踏み入れる瞬間から波乱が起きそうな予感だ…。

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