三浦瑠麗氏が太陽光議論で「うちは事業者」発言。有識者会議にも出席し《全く関与していない》の疑問点
「うちは事業者ですから現場を見てるので、いくらかかるのかも、何にかかるのかもわかってんですよ」
これは’18年に放送された『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)に出演した国際政治学者の三浦瑠麗氏の発言だ。このときのテーマは「再エネの可能性と課題」。瑠麗氏は太陽光発電の発電単価や補助金についての議論になった際
「うちは事業者」
とはっきり口にしている。
すでに報道されている通り、夫の三浦清志氏が代表を務める再エネファンド『トライベイキャピタル』が東京地検特捜部から家宅捜索を受け、1月26日には業務上横領の容疑で捜査を受けている。
瑠麗氏は“ガサ入れ”の報道の際、真っ先に
《私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です》
というコメントを発表した。
“愛する夫”からの火の粉を払いのけ、自らの潔白は主張した。しかし日が経つにつれ、夫との“強固な絆”がクローズアップされつつある。
瑠麗氏は脳科学者・中野信子氏との共著『不倫と正義』という対談本の中でこのように話している。
《お互いの会社の株をほぼ半々で持ち合っているし、それは財産分与なんかより確実ですよ》
《私たち夫婦って、その経営を通じてパートナーシップを結んでいるわけですね。お互いからすれば、そのパートナーシップの方が婚姻届の紙1枚よりよっぽど重いんですよ》
と、“全く関与していない”とする夫の会社の株を“ほぼ半分持っている”ことを過去に自白している。しかもそれは、婚姻届よりも重いそうだ。
「過去に瑠麗氏はテレビ番組の密着で、瑠麗氏の会社の内部を取材されていましたが、夫の会社とは同じフロアでつながっていて、“夫と私の会社の社員さんがここに大体います”と言って紹介している。社員同士も毎日顔を合わせるほど、近い存在なのでしょうね」(テレビ局関係者)
それだけではない。瑠麗氏は’20年の菅内閣の際、成長戦略会議の委員となっており、太陽光事業者として政府に要望書を提出している。26日には経済学者の池田信夫氏が、自身が運営するWebサイト『アゴラ』の中で、
《有識者会議の委員はみなし公務員なので、これは(夫からの資金供与による)収賄罪に問われる可能性もある。少なくとも、有識者会議の委員としての利益相反は明らかだ》
として、夫の会社に有利になるように利益誘導していると指摘。当時の菅内閣にも任命責任があると追及している。
そもそも池田氏は「朝生」で瑠麗氏と共演し、執拗に太陽光を推すことに違和感があったようだ。’19年の池田氏のツイートではすでに
《三浦瑠麗氏が異様に再エネを推すのは、彼女の夫(三浦清志氏)がTribay Capitalという再エネファンドのマネージング・ディレクターであることと無関係とは思えない。》
と指摘している。
瑠麗氏は自著の中で、“結婚は運命共同体”と書いている。果たして瑠麗氏の運命はいかに…。
- PHOTO:田中 俊勝