ナイナイ岡村も告白していたソウルでのプチ整形…エステ感覚で男性もリピート、韓国今どき美容医療事情
アフターランチを利用して「お昼休みにちょっとボトックス」…
先日、旅行で韓国に行った友人のA氏。ごくごく一般的な40代の男性だが、美容クリニックでシミ取りをしてきたという。
「ナイナイの岡村さんが韓国でシミ取りのレーザーを受けてきて、安かったと言っていたので、どんなものかなぁと思って。病院という感じではなく、入りやすい雰囲気。先生も日本語が上手で、美容サロンでアドバイスを受けているようだった。施術はカウンセリングも含めて1時間程度(注:施術内容により異なる)で終わり、免税手続きもやってくれてすごくよかったよ」とご満悦の様子。
美容大国韓国=整形で目も鼻もいじって…というイメージがあったが、どうやらそんな感じではなさそうなのだ。A氏が実際に施術を受けた『Abijou(アビジュー)クリニック明洞支店』に、韓国の最新美容医療事情や日本人の動向を聞いた。

“美容医療”と“美容整形”は別モノ。韓国ではサロン感覚で美容医療に通うのが一般的
Abijouクリニックはソウルを中心に、韓国で18院を展開する美容クリニック。電話やLINEでの予約から施術、アフターケアまで、すべて日本語で対応してくれるのが売りとなっている。
「昔は医療費以外に通訳代などをあとから上乗せするクリニックもあったようですが、今はネット社会で情報もすぐに広まるので、そういうところは少なくなりました」(Abijouクリニック明洞支店 店長 キム・ジヒョンさん/以下同)
値段は施術内容にもよるが、日本の半額から、中には5分の1程度のものも。扱う患者数が多いため価格が抑えられ、「LCCで安く行けて十分元が取れるから、3ヵ月ごとに通う」という日本人もいるらしい。
「深刻に悩んで来るような雰囲気ではないと思います。昔は整形のイメージが強かったけれど、今は“お昼休みにちょっとボトックス行ってくる”とか“高い化粧水を買うんだったら、レーザーのほうが効果的だし”という感覚です。特にシミなどの色素ケアは頻繁にやるほど効果が出るので、エステ感覚で定期的に来院される方も多いです」


今回取材して初めてわかったのだが、韓国では“美容医療”と“美容整形”は別モノ。手術をしない美容皮膚科クリニックというのが多いらしい。
「Abijouも、手術は行いません。最近の韓国では、うちのような美容クリニックを“美容皮膚科”と呼んでいます。なかには美容整形と美容医療、どちらもされるところもありますが」
日本人も美容整形が目的の人は長期休暇をとって来るが、美容皮膚科の場合は1日で済むのでアフターケア用にクリームなどを購入し、帰国後にもしも不安が生じたらLINEで相談、という感じだという。


顔のレーザー脱毛、男性は約1万3000円、ホクロ除去はひとつ約1160円…しかも免税!?
例えばこの記事を読んでいる30代、40代の男性が「じゃあ俺もちょっと♪」と美容に目覚めた場合、どこから入門するのがハードルが低いのかもぜひ知りたいところだ。
「手軽にできる顔のレーザー脱毛から始めるのもいいと思います。アゴと頬、モミアゲ、ヒゲなども施術して11万9900ウォン(約1万3000円)です。ニキビ跡のポコポコしているところを整えたり、気になるホクロを取るのもいいかもしれません。1個1万1000ウォン(約1160円)からで、取ったあとにまた出てきた場合のリタッチは、日本人の方に限り、何度でも無料です」
日本ではエステや美容クリニックに通う男性はまだまだ少ないが、A氏は「けっこう年配の男性もいた」と言っていた。若者に限らず、人前に出る職業の男性は特に気を使っているようだ。そういえばテレビで見る韓国人男性のお肌は年齢に関係なくつるつるピカピカで、シミやたるみも目立たない気がする。
韓国まで頻繁に通えるわけでもないし、意味があるのだろうかと思う人もいるだろう。でもA氏もアフターケアを続けることによって、美容に対する意識が変わったという。身だしなみに気を配るのと同様、実はその心意気こそが大切かもしれない。
- ※記事内の円換算は、2023年1月31日現在のレートで計算しています。
- ※施術価格は変動する場合があります。
取材・文:井出千昌取材協力:藤田麗子/Fujita Raiko