<figure id="attachment_293483" aria-describedby="caption-attachment-293483" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4d9c8a09"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/KW1_4284.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-293483" class="wp-caption-text">高校最後となった冬の全国高校サッカー選手権では得点王を獲得。チームを過去最高タイのベスト４へ導いた（撮影：渡部 薫）</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「子供のころから海外で活躍する選手になりたかった。だからオファーがきたときは嬉しかったですね」</span></p>



<p>あどけない笑みを浮かべながらこう語るのは、神村学園高校（鹿児島）の３年生・福田師王（18）だ。強靭なフィジカルと抜群の得点力を武器に、春からはドイツ１部でリーグ優勝５回の強豪『ボルシア・メンヘングラートバッハ（以下ボルシアＭＧ）』への加入が内定。Ｊリーグを経ずに海外挑戦するという異例のキャリアは大きな注目を集めた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「昨年の夏にボルシアＭＧの練習に参加しました。手応えはあって、練習後には関係者から『オファーを検討している』と言ってもらえました。正式に連絡がきたのは９月中旬で、最終的に入団を決断したのは９月末頃だったと思います」</span></p>



<p>Ｊリーグの10チームからも獲得オファーがあったという。それでも海外挑戦にこだわった背景には、Ｗ杯で快進撃をみせた日の丸戦士たちの存在があった。</p>



<p><span class="strongInContent">「昨年夏にドイツでチームの練習に参加した際に、吉田さん（麻也・34）と板倉さん（滉・26）と食事をする機会があったんです。吉田さんからは『世界基準を覚えたいなら、今すぐにでも来い』と言われました。ボルシアＭＧでプレーする板倉さんからも『若いうちから海外に来たら、見える世界が変わる』と背中を押されましたね。さらにチームについて『一人一人を大切にする。育成力は間違いない』と教えていただき、加入したいと思うようになりました」</span></p>
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<p>憧れの存在も、海外挑戦を後押しした。</p>



<p><span class="strongInContent">「高校３年の春に出会って以来、堂安さん（律・24）には『早く海外に来い』って言われていました。よく『俺は早く海外に行きたかった』って話を聞いていて。常に貪欲な姿勢には影響を受けましたね」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="「前例がないなら自分が作ればいい」"></div>



<p>過去、高卒でいきなり海外トップリーグへ挑戦した例はごくわずかしかない。’11年に中京大中京（愛知）からイングランド１部の強豪アーセナルへ入団した宮市亮（30）が記憶に新しいが、トップチーム定着はできなかった。だからこそ福田は「自分が成功例になりたい」と語る。</p>



<p><span class="strongInContent">「もちろん不安はあります。でも現地で練習に参加して、先輩たちと言葉を交わす中で、成長できると信じて選んだ道です。前例がないなら自分が作ればいいと考えています」</span></p>
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<p>静かな闘志の裏には、挫折を乗り越えた高校時代の経験がある。</p>



<p><span class="strongInContent">「１年生で16歳以下の日本代表に参加したとき、僕だけが大会を通じて出場時間が15分しかなかったんです。自分より上手い選手がこんなに多いのかと衝撃を受けました。課題はフィジカル面。そこで母に協力してもらい、毎食どんぶり茶碗で３杯はゴハンを食べるようにしました。代表チームでは体幹を鍛えるチューブトレーニングや筋トレを教えてもらい、体重は入学時から16㎏も増えました。フィジカルは、今では自分の長所と言えるまでに成長できましたね」</span></p>
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<p>憧れだった夢に向け、大きな一歩を踏み出そうとしている福田。今の一番の不安は言葉の壁だといい、「もともと勉強は苦手で（笑）。ドイツ語を話せるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです」と照れ笑いを浮かべる。それでも今後の目標を聞くと、力強く野望を語った。</p>



<p><span class="strongInContent">「４年後のＷ杯では、自分が試合に出て日本を勝たせたい。そのためにドイツでしっかり結果を残して、日本を背負える選手になりたいです」</span></p>



<figure id="attachment_293484" aria-describedby="caption-attachment-293484" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ab8b0626"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/aflo_206763780.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-293484" class="wp-caption-text">12月には加入内定会見を開催。目標を聞かれ「C・ロナウドのようにムキムキになりたい」と語り、笑いを誘った</figcaption></figure>
<p>得点力不足に苦しむ日本のエースになるべく、若武者の挑戦が始まった。</p>

<p>『FRIDAY』2023年2月10日号より</p>

渡部 薫（1枚目）　スポニチ／アフロ（2枚目））

高校最後となった冬の全国高校サッカー選手権では得点王を獲得。チームを過去最高タイのベスト４へ導いた（撮影：渡部 薫） 「子供のころから海外で活躍する選手になりたかった。だからオファーがきたときは嬉しか

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