「キンプリ」髙橋海人と「SixTONES」森本慎太郎が主演 テレビが芸人系ドラマをやりたがる理由
「オードリー」の若林正恭(44)と「南海キャンディーズ」の山里亮太(45)の半生を描く4月期ドラマ『だが、情熱はある』(以下『情熱』・日本テレビ系)の若林役に「King & Prince」の髙橋海人(23)、山里役に「SixTONES」の森本慎太郎(25)が決まった。
若林がMCを務める1月31日放送の『午前0時の森』(日本テレビ系)に山里がゲスト出演。番組中にドラマ化されることが発表されたが、この時、二人は誰が自分達を演じるのか知らされていなかった。ところが、この収録終了後のスタジオに髙橋と森本がサプライズ登場。この二人が演じることを知り、驚きの表情の山里は、
「ぽっちゃりのおかっぱが来ると思っていた」
と語り、一方の若林も、
「俺たちの人生じゃなくて(髙橋と森本の)二人の人生をやりなよ」
と驚きながら、笑いを取っていた。しかし、彼ら以上にこの状況に驚いたのが、制作したテレビ局のスタッフだ。
「若林さんと山里さんという一癖も二癖もある芸人さんの半生を描くドラマを地上波でやること自体かなり冒険だと思うのですが、ジャニーズのお二人に主役をお願いすることは正直、怖くもあったんです。ジャニーズファンの方々から批判の声が上るのではないかと。しかし、発表直後からTwitterなどでは『おめでとう!』や『二人の主演ドラマが見られて嬉しい!』といった温かいメッセージばかりでした。『ブラッシュアップライフ』も好調なので、このままの流れで4月を迎えられればいいですね」
「今後、芸人や芸能人が若い脚本家と組んで、彼らの半生を描くといったテレビドラマはますます増えてくると思います」
そう分析するのは、芸能リポーターの城下尊之氏だ。
「ドラマの原作といえば、小説や漫画が多いですが、昨年NHK BSプレミアムで放送された俳優・松尾諭(47)のエッセイを原作にしたドラマ『拾われた男 LOST MAN FOUND』あたりから、芸能人の自伝や芸人の半生のドラマを採用するという流れができたように思います。
その一番の要因は制作費を抑えられることです。俳優さんや芸人さんをモデルにすれば、ドラマを観る前から視聴者に知られた存在でイメージがわきやすいですから宣伝費がかからない。もちろん、脚本が一番大事なのですが、原作が小説や漫画であれば、作家先生の手前、ある程度名のある脚本家に頼まなければなりませんが、芸能人や芸人をモデルにするなら同世代の若い脚本家に依頼しやすいということもあるでしょう。若いからいろんなことにチャレンジできるし、失敗を恐れなくてもいい。この流れはしばらく続くと思います」
テレビ局にとって、ドラマの新たな成功パターンを作り出せ、若い脚本家を育てながら若い視聴者をテレビに戻すという流れになれば未来は明るい。そういう意味でも、『だが、情熱はある』に期待したい。
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- 写真:川上孝夫(2枚目)、原一平(3枚目)