<figure id="attachment_296179" aria-describedby="caption-attachment-296179" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4356e08f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/aflo_210338828.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296179" class="wp-caption-text">次期日銀総裁に就任予定の植田和男氏（’06年撮影）。黒田東彦（はるひこ）総裁（78）が続けてきた金融緩和路線を継承するか注目だ</figcaption></figure>
株式市場は決算ラッシュを迎え、株価が乱高下した銘柄もあった。だが目下では、今年４月から日本銀行新総裁に植田和男氏（71）が起用されることが報じられ、市場全体には”様子見”の空気が流れている。一時的な弱含みと言える今こそ、これからグングン伸びる株を買っておきたい時期だ。投資のプロに「今年の推し銘柄」を聞いた。
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まずは、高配当を受け取れる銘柄を挙げていこう。年度末である３月に、配当をもらえる権利が確定する「権利確定日」を迎える銘柄が多い。安定した配当で人気が高いのは、銀行株だ。マーケットバンク代表の岡山憲史氏は言う。
「昨年12月に日銀が大規模金融緩和を修正する方針を発表したところ、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループをはじめとするメガ３行の株価が上がりました。メガバンクはファンド買いが期待でき、価格の割に高い利回りが特徴です。投資初心者にもおススメしやすい銘柄と言えるでしょう」
配当を出し続けているのは、企業に底力がある証拠だ。証券ジャーナリストの今野浩明氏は、「連続増配」を続ける企業の株式がベターだと言う。
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「総合リース大手の三菱ＨＣキャピタルは、’23年３月期で24期連続の増配を達成する予定です。また、衛生用品で有名なユニ・チャームも22期連続の増配を発表しています。高齢化も相まって、介護用のおむつは景気に関係なく国内外で需要が伸びています」
知る人ぞ知る「超おトク配当銘柄」はないだろうか。個人投資家で”億り人”を達成した東条駿介氏が解説する。
「海運関連は高配当銘柄が多いですが、その中であまり知られていないのが乾汽船です。今年３月末の予想１株配当は177円で、今１単元（100株）買えば２万円弱が手に入ります。権利確定の期日が迫ってくると値上がりしてくるはずなので、早めの購入をおススメします。ＮＩＳＡ口座の活用にも適した小型株では、ゴルフクラブのシャフトを設計するグラファイトデザインが一押しです。１株50円の配当で、１単元買えば５０００円の配当がもらえます。コロナ禍で広がった、ゴルフ人気が続いているのもプラス材料と言えるでしょう」
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<h2>値上げラッシュが株価に影響</h2>
企業経営が安定している銘柄は、株価が急落するリスクが比較的少なく、投資ポートフォリオの軸になる。その中で今年、大きなトピックがあるのは化粧品業界だ。前出・岡山氏は言う。
「今年３月から、マスクの着用が個人の判断に委ねられます。化粧をする人が増え、インバウンド需要でコスメや健康食品の売り上げ増加に期待です。化粧品最大手の資生堂は、海外でのＭ＆Ａも積極的で世界的なブランド力を高めています。中国で人気のファンケルや、ポーラ・オルビスホールディングスなどの健康食品に力を入れる企業も業績アップの可能性がありそうです」
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半導体供給が回復傾向にあることも、今年注目しておくべき事象だ。自動車やバイクなどの新車販売が復調し、関連事業にも潤いが戻っていくはず。ライフパートナーズ代表の竹内弘樹氏は次の２銘柄を挙げた。
「自動車用品の開発・販売を総合的に行う中央自動車工業が狙い目です。主力のボディコーティングは利益率が高く、さらに無借金経営。株価は割安なので、増配されると予想して買ってみるのも選択肢のひとつです。また、世界トップの高級ヘルメットメーカーであるＳＨＯＥＩも推奨できる銘柄です。高品質で競合が少なく、円安メリットを受けて海外での売り上げを伸ばしています。安定性を求めるのであれば、同社のように競合が少ない企業を検討しましょう」
昨年から続く値上げラッシュは、今年も収まりそうにない。その影響は、人件費や輸送コストにも及んできている。株式アナリストの佐藤勝己氏は言う。
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「宅配業界全体の業績改善への期待が高まっています。その中で注目しているのは、業界第５位の福山通運です。佐川急便やヤマト運輸が値上げを発表し、同社も追随するように値上げを発表しています。消費者にとってはマイナスですが、企業にとっては従業員の待遇改善や売り上げアップに繫がります」
今度は、今後の成長に期待がかかる銘柄を見ていこう。松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏が言う。
「昨年は米国の金融引き締めも影響して、いわゆる”グロース株”が売られやすい傾向にありました。株価が安くなりすぎている銘柄を狙う『バーゲン・ハンティング』をするのも手です。日本株では、昨年サッカーＷ杯の無料ストリーミング中継で話題になったサイバーエージェントを推します。『ウマ娘 プリティーダービー』のヒットで迎えた上場来高値から現在は半値ほどになっていますが、動画配信の成長が続けば株価は見直される可能性があります。 
同様に、医療従事者向け情報サイトを運営するエムスリーも、コロナで注目を集めた一時期から３分の１程度の株価まで下落しています。医療のデジタル化はブームではなく、今後進む一方なので、将来が楽しみな企業です」
経済アナリストの田嶋智太郎氏は、昨年上場して以来破竹の勢いで成長する企業２社を挙げた。
「昨年10月の上場以来値上がりを続けている、東証プライム市場の注目株がソシオネクストです。富士通とパナソニックの半導体部門が統合してできた企業で、チップ１枚ですべてのシステムを動作させる次世代の半導体を作っています。大手２社のいいとこ取りで、同社の成長性は非常に高いと考えています。 
もう１社挙げるとすれば、Ｍ＆Ａ仲介のＭ＆Ａ総合研究所です。コロナ融資の返済が本格化し、Ｍ＆Ａ件数は増えます。キャリアのある社員の転入も増えており、業界最大手に躍り出る可能性があります。こちらも昨年６月に東証グロース市場にＩＰＯ（新規株式公開）した新進気鋭の企業です」
買った株の株価が10倍になる”テンバガー”と言えば、投資家誰もが夢見るところ。テンバガーの可能性がある銘柄はどれか。金融トレーダーのウルフ村田氏が語る。
「私が大化けを期待しているのは、ゲームメーカーのエディアです。ゲーム業界は１作が当たると大きい。ＮＦＴと仮想空間上のアイドルを組み合わせた『私立好ヶ丘女子高等学校 てづくりアイドル事務所』がリリース間近で、ヒットすれば株価時価総額が低いため急騰の可能性が高い。エディアは赤字が多いゲーム業界で２期連続黒字の見通しで、新作が当たらなかったとしても許容できる株価です」
高配当銘柄で手早く実利を掴むか、テンバガーの夢を見るか。自分に合った投資戦略を練ろう。
<figure id="attachment_296177" aria-describedby="caption-attachment-296177" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="92b99645"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/2020090106312.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296177" class="wp-caption-text">海外進出を拡げるユニ・チャームの高原豪久（たかひさ）社長（61）。コロナ禍のマスク需要や生理用品におむつも海外で人気</figcaption></figure>
<figure id="attachment_296184" aria-describedby="caption-attachment-296184" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1417165e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/a9eeb031f666b5410fdbd76f12db0257.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296184" class="wp-caption-text">NFTアイドルプロジェクト『私立好ヶ丘女子高等学校 てづくりアイドル事務所』を制作するエディア</figcaption></figure>
<figure id="attachment_296180" aria-describedby="caption-attachment-296180" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="fbf5fd7e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/img_slider01.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296180" class="wp-caption-text">乾汽船は業界８位の海運会社。営業利益率は30%台と高く、’21年に上場来高値更新。権利確定日前に買いが集まる</figcaption></figure>
<figure id="attachment_296178" aria-describedby="caption-attachment-296178" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="63925909"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/aflo_121100380.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-296178" class="wp-caption-text">動画配信事業に投資するサイバーエージェントの藤田晋社長（49）。創業25年目にしてなおも伸びしろを残す</figcaption></figure>
<a href="#" data-ident_hash="72bb960e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/WF0303_P057.jpg" alt=""></a>
<a href="#" data-ident_hash="23a60397"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/WF0303_P058.jpg" alt=""></a>
<a href="#" data-ident_hash="c3599d25"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/02/WF0303_P059-1.jpg" alt=""></a>
『FRIDAY』2023年3月3・10日号より
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