「見つかるの遅すぎ」呂布カルマも絶賛!「KT」改め「#KTちゃん」のディスらないラップ誕生秘話
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―『FRIDAY』でディスらないラップお願いできますか?
そんな記者の無茶振りに、パワー全開で『FRIDAY』に賛辞を贈るラップを披露してくれたのは、現役女子高生ラッパーだった「KT」改め「#KTちゃん」(18)だ。
“制服姿で直接的にディスらずに煽るラップ”というスタイルがウケ、今ティーンエイジャーを中心に爆発的な支持を得ている。最近テレビでの露出が急激に増えたが「見つかるの遅すぎ」とSNSでは、ようやく注目され始めたことに安堵の言葉も散見されるほどだ。そんな#KTちゃん。元々は子役として活動していたというが、なぜラップを始めたのだろうか。
「子役のみんなと将来の話をしていた時に、みんな舞台で活躍したいと言っていました。私も周りに合わせて舞台女優になりたいって言ってたんですが、歳を重ねていくうちにやっぱり違うと感じてきて。表現をすることが好きだったので、女優ではなく歌手になろうと決めた時に聞いていた楽曲のラップパートが格好よくて。ラップに興味を持つようになって始めてみたんです」
そして、初めて人前でラップを披露したのが、『第17回高校生ラップ選手権』だった。
「高校に入学してから、ちょうどコロナの時期が被っちゃって。夢見ていた文化祭や体育祭みたいなのが満足にできなくて。私これ、何にも思い出ないまま卒業しちゃうんじゃないかって。だったら、記念で高校生ラップ選手権のオーディションを受けてみようって。
ラップ選手権に出場する2週間前にフリースタイルを練習し始めたんです。当日、会場に行ったら周りはやんちゃな格好した男子学生ばかりでどんどん恐怖心が湧いてきて。笑顔で相手を直接的にディスらないラップって王道ではないですけど、このやり方が私の個性になったので感謝しています(笑)」
ラッパーとして初めて舞台に立ったにもかかわらず、あれよあれよというまに予選を突破。審査員を務めたラッパー界のカリスマ、呂布カルマ(40)から、
「彼女は女の子版DOTAMA」
と絶賛された。DOTAMAとは、メガネにネクタイ、スーツ姿でラップを披露し、MCバトルで過去4度の優勝を誇るラッパーで、通常のヒップホップスタイルではない点で呂布はその女性版と評したのである。今月高校を卒業した#KTちゃん。彼女のアイデンティティであった学生服を着てステージに立つのもあとわずか。今後はどういう形でステージに立つのだろうか。
「呂布カルマさんから『制服を脱いでからが勝負だぞ』って言っていただいて。制服を脱いでも今のラップスタイルは変えないですが、服装はもちろん新スタイルになりますし、多少大人っぽくなるかもしれないです(笑)。あと1回制服を着てステージに立ちますが、毎回ありがとうの気持ちを持って最高のステージを作りたいです!ただ、制服を脱ぐことを考えるとやっぱり寂しいですね」
と誰しも訪れる環境の変化に戸惑いつつも楽しみと語る#KTちゃん。彼女の目標は、
「去年のクリスマスイベントに初めて私が企画したイベント『KTちゃんの原宿おかしサイファー』を開催したんです。それがとても楽しくて。今後は規模を大きくしていつかワンマンライブとしてこのイベントをやりたいです。あともっといろんな人に知ってもらうためにTikTokやYouTubeを頑張ります!そしてもっと有名になってみんなに知ってもらえたら地元の横浜にある『ぴあアリーナMM』でライブがしたいです!そのためにも今まで以上に前だけ向いて頑張ります!」
と両拳を胸の前に掲げた。今までになかったスタイルを作り上げた#KTちゃん。3月1日にソロでのアーティストデビューも果たし、これからどんな新しい景色を見せてくれるのか。彼女から目が離せない。





写真:足立百合