<p>『日本愛妻家協会』をご存じだろうか。“愛妻”にかけて１月(あい)31日(さい)を『愛妻家の日』に制定した、妻をこよなく愛する男たちの団体だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「日本人男性は世界的に見てとてもシャイ。だから、日本愛妻家協会は“恥ずかしがらずに愛を伝えられる場所はどこだろう？——そうだ、キャベツ畑の中心で愛を叫んでみよう！“という何ともシンプルな入口から活動を始めました（笑）」</span></p>
<p>そう笑うのは日本愛妻家協会（以下、協会）の事務局長代理・小菅隆太さん（47）だ。2004年の設立以来、『キャベツ畑の中心で愛を叫ぶ』（以下、『キャベチュー』）という映画タイトルをパロディ化したプロジェクト活動を全国展開している。</p>
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<figure id="attachment_304310" aria-describedby="caption-attachment-304310" style="width: 1699px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="255452da"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/d92ef257bdbb9f87fda8b04d2313f2ae.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304310" class="wp-caption-text">アメリカのニュース番組『CNN』でも取り上げられた『日本愛妻家協会』は、“愛妻家”というライフスタイルを広めるために発足。毎年８月～９月に行われる『キャベチュー』参加希望者募集中！</figcaption></figure>
<p>なぜ“キャベツ”なのか——？</p>
<p><span class="strongInContent">「群馬県西端部に位置する嬬恋村(つまごいむら)は協会の総本部。夏秋キャベツの出荷量が全国１位なんです。ただ、観光客は少なく、村にはあまり活気がなかった。<b><span style="font-family: arial, sans-serif;">村名の由来を調べたら“妻に恋する村”という素敵な話があったので、<wbr></wbr>協会事務局長が</span></b>『キャベチュー』をやってみたら、珍しい企画だとメディアの方々が取り上げ、一気に拡散されたんです。</span></p>
<p><span class="strongInContent">ある日、取材に来ていた独身男性記者が試しに叫んでみたら、それを見ていた別の女性記者が一目惚れをして実際に付き合った…という逸話があり、その日から“愛の聖地”として大反響。今では愛を叫ぶためだけの“専用叫び台”が設置されたり、愛のホットスポットとして『愛妻の丘』という道路標識も認可されました。<b>ドライブの名所として観光客も立ち寄るようになったので、<wbr></wbr>村の人たちとの交流も生まれていると聞きます」</b>（小菅氏）</span></p>
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<figure id="attachment_304309" aria-describedby="caption-attachment-304309" style="width: 6720px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="800884af"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/AI4A2685.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304309" class="wp-caption-text">“専用叫び台”に立つと覚悟が決まるという。何組ものカップルや夫婦を見守ってきたお立ち台</figcaption></figure>
<figure id="attachment_304307" aria-describedby="caption-attachment-304307" style="width: 5040px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e267c4f4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/0U6A3934.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304307" class="wp-caption-text">平成20年に群馬県が『愛妻の丘』を建設。ドライブや観光スポットとして人気に</figcaption></figure>
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<div data-friday-nextpage-lead="人生が変わった"></div>
<p>設立から今日まで500組以上の夫婦が愛を叫んできた。小菅さん自身もかつては夫婦関係で悩んでいたという。</p>
<p><span class="strongInContent">「僕はもともと内気な性格で、仕事も子育ても自信がなく、妻との関係もギクシャクしていました。そんな時にたまたま参加した異業種交流会で、<b><span style="font-family: arial, sans-serif;">活動協力をしている方から事務局長の連絡先を聞いて連絡したこと<wbr></wbr>で出会い</span></b>、誘われるがまま『キャベチュー』に参加しました。妻に対する今までの不徳を詫び、伝えてこなかった愛と感謝を大声で叫んでみたらとても清々しい気持ちになり、喪失していた自信が漲(みなぎ)るような不思議な感覚になりました。“え、それだけ？”と思いますよね。でも、たった“それだけ”のきっかけで人生って簡単に変わるんです」（前出・小菅氏）</span></p>
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<p>小菅氏によると、「恥ずかしがらずに愛を伝えるべきだ」という協会のスローガンに賛同した明治大学商学部の学生７人が『キャベチュー』の参加をきっかけに “嬬恋(つまごい)班”を結成したという。</p>
<p><span class="strongInContent">「僕たちの活動が若い人たちに共感してもらえたのは、とても有難いです。先日、十数年ぶりに嬬恋班メンバーに会ったら７人全員がそれぞれ結婚し、お子さんがいて……<b>僕の娘（17）が『キャベチュー』<wbr></wbr>を応援している年齢に近付いていることを考えると、<wbr></wbr>とても感慨深いです。</b></span></p>
<p><span class="strongInContent">昔は“結婚がゴール”で早期結婚が主流でしたが、今の若い子たちはソーシャルマインドが発達し、パートナーシップの話し合いを密にしている。コロナ禍で熟年離婚が増加していますが、若い子たちの離婚率は減少するのではないでしょうか。未来の日本では、夫婦が日常的に愛を囁き合う世界になるといいですね」（同前）</span></p>
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<p>恋愛難民が溢れる世の中だからこそ、妻という“最も身近な赤の他人”の存在の有難みを再認識してほしい。</p>
<figure id="attachment_304311" aria-describedby="caption-attachment-304311" style="width: 8085px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5cb54701"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/2c692723f176b7cef661c58ae3aa8d13.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304311" class="wp-caption-text">『日本愛妻家協会』を設立した事務局長・山名清隆氏（右）と妻・貴美子氏（左）。お互いの講演会はスケジュールが可能な限り立ち会い、アドバイスし合う公私ともにベストパートナーだ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_304308" aria-describedby="caption-attachment-304308" style="width: 5040px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="57199208"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/0U6A4161.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304308" class="wp-caption-text">協会メンバーの酒井夫妻。『キャベチュー』をきっかけに夫婦関係がより改善され、今では自他ともに認める“愛妻家”。家族仲が良いと仕事も捗(はかど)り、毎日「幸せです」と笑顔を見せた</figcaption></figure>


日本愛妻家協会

『日本愛妻家協会』をご存じだろうか。“愛妻”にかけて１月(あい)31日(さい)を『愛妻家の日』に制定した、妻をこよなく愛する男たちの団体だ。 「日本人男性は世界的に見てとてもシャイ。だから、日本愛妻家

叫ぶ男性に一目惚れした女性も…妻を愛す男たちの集団『日本愛妻家協会』がキャベツ畑で愛を叫ぶ理由

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