コロナ禍に苦肉の策で始めたら、まさかの大ヒット!老舗精肉店が仕掛けた「近江牛ガチャ」って何だ | FRIDAYデジタル

コロナ禍に苦肉の策で始めたら、まさかの大ヒット!老舗精肉店が仕掛けた「近江牛ガチャ」って何だ

3000円で1万円相当のサーロインが当たる!

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ロースやカルビなどさまざまな部位が当たるのが魅力。山村社長は「一過性のブームにしないのが課題」と語る
ロースやカルビなどさまざまな部位が当たるのが魅力。山村社長は「一過性のブームにしないのが課題」と語る

ド派手な赤いボディにデカデカと書かれた文字……。一風変わった自販機が、関西地方でジワジワとブームになっている。

その名も「近江牛ガチャ」。一回3000円で最大1万円相当のブランド牛が当たるという仕掛けがウケて、京都・大阪・滋賀に80台が置かれている。

ガチャを設置しているのは、創業45年の京都の老舗精肉店『やまむらや』だ。2代目社長の山村宙載(ちゅうさい)氏(48)が語る。

「近江牛の肉ガチャを始めたのは、コロナ禍の’21年11月です。飲食店が営業自粛を余儀なくされたことで、肉の卸先がなくなって困っていたんです。ちょうど冷凍食品の自販機が出始めた頃でもありましたので、それならうちもやってみようと。どうせやるなら皆さんが楽しんでくれるようなモノにしたいと考え、肉ガチャという形にしました」

こだわりは、必ず3000円以上の価値のある牛肉が当たるということ。つまり、ハズレがないのだ。当初は6台のみの設置だったが、あれよあれよと台数が増えていったという。

「街の景観に厳しい京都では、店の外観などに厳しい条例がある。でも自販機に規制はないと聞いたので、なるべく目立つデザインにしました。それが功を奏したのか、人気ユーチューバーのフィッシャーズさんが昨年2月にチャンネルで取り上げてくれたんです。すると、一台につき一日2万円程度だった売り上げが、一気に10万円になりまして(笑)。今では、月々の売り上げがガチャだけで平均1000万円、多いときは1800万円になるときもあります」

ガチャはすべてITで管理されており、在庫が少なくなった機体には即座に補充される仕組みができているという。

「今は関西だけですが、将来的には全国展開をしたいと考えています。フランチャイズ化も目指していますよ」

コロナ禍に始めた”苦肉”の策がまさかの大成功。あなたの街に「近江牛ガチャ」がやってくる日も近いかもしれない。

当たりの「特選カルビ」は5700円相当。ハズレはなく、必ず投入した金額以上の高級肉が当たる
当たりの「特選カルビ」は5700円相当。ハズレはなく、必ず投入した金額以上の高級肉が当たる

『FRIDAY』2023年4月21・28日号より

  • PHOTO加藤 慶

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