重岡銀次朗 脅威の左ストレートで世界奪取!「Z世代最強の男」を歓喜の直後に独占直撃 | FRIDAYデジタル

重岡銀次朗 脅威の左ストレートで世界奪取!「Z世代最強の男」を歓喜の直後に独占直撃

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初回にプロ初のダウンを喫するも慌てず逆転KO。「ジャブが当たっていたし、クアルトのパンチは見えていました」
初回にプロ初のダウンを喫するも慌てず逆転KO。「ジャブが当たっていたし、クアルトのパンチは見えていました」

「左ストレートの練習を徹底的にやりました。試合で出せて良かったです」

4月16日、重岡銀次朗(23)がレネ・マーク・クアルト(26)をKOして、IBFミニマム級暫定王者となった。

歓喜の直後、銀次朗に話をきくと「4〜5ラウンドで勝利を確信しました」と冷静に振り返った。

ベルトを呼び寄せたのは、この試合に向けて磨いた左ストレートだった。

クアルトがカウンターを狙っていると察すると、銀次朗は左ストレートを上下に打ち分け、何度もボディを叩いてクアルトの体力を削っていった。高校時代に5冠を達成した「Z世代最強の男」銀次朗を口説き、上京させたワタナベジムの渡辺均会長(73)は冷静に獲物を追い詰めた愛弟子に感動すら覚えていた。

「彼は、京口紘人(ひろと)(元IBFミニマム級、前WBAライトフライ級スーパー王者)らウチのトップ選手と『切磋琢磨したい』と言って入ってくれたんです」

サウスポーでハードパンチャーの銀次朗は、国内でスパーリングパートナーを見付けるのに一苦労する。各ジム、選手が壊されることを危惧するからである。今回、胸を貸したのがその京口だった。

「獲るべくして獲ったベルトです。今後、どこまで伸びるか楽しみですね」(京口)

近く正規王者との統一戦が組まれるはずだ。銀次朗は結んだ。

「もっともっと強くなりたいです。そのためにも海外で修業したいですね」

負け知らずの銀次朗は、今後どんな道を拓いていくか。

本誌未掲載カット 重岡銀次朗 脅威の左ストレートで世界奪取!「Z世代最強の男」を歓喜の直後に独占直撃
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『FRIDAY』2023年5月5日号より

  • 取材・文林 壮一
  • PHOTO鬼怒川 毅

林 壮一

ノンフィクション作家

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

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