「前妻に慰謝料100億円」のケビン・コスナー 資産300億円で今度の離婚で妻に支払う「お値段」
映画『ボディガード』などで知られる米俳優ケビン・コスナーが、元モデルでバッグデザイナーの妻クリスティーン・バウムガートナーさんとの18年間の結婚生活にピリオドを打つことが明らかになった。
別居中のバウムガートナーさんが5月1日(現地時間)に、「和解しがたい相違」を理由に裁判所に離婚を申請した。
離婚原因をめぐって、バウムガートナーさんがコスナーの家庭を顧みない「強迫的な仕事ぶり」に「不満を抱いていた」と米『PageSix』などが報じている。
「バウムガートナーさんは米カリフォルニア州サンタバーバラの家で家族の時間を過ごすことを望んでいましたが、撮影中コスナーはほとんど家にいませんでした。夫の不在は彼女にとってとても辛いことだったのです」
と関係者は語っているという。
コスナーは、妻が不満を抱いていることを知っていたにもかかわらず、昨年8月から11月まで米ユタ州南部で行われた、監督、脚本、製作、主演を務める映画『ホライゾン』の撮影に「夢中になっていた」という。「亭主元気で留守がいい」というわけにはいかなかったようだ。
『アンタッチャブル』(’87年)で主演に抜擢されてハリウッドのトップスターの仲間入りを果たし、『フィールド・オブ・ドリームス』(’89年)やホイットニー・ヒューストンと共演した『ボディガード』(’92年)、ケネディ大統領暗殺の真相に迫ったオリバー・ストーン監督の『JFK』(’91年)などのヒット作に次々と主演。
さらには監督・主演の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(’90年)ではアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したコスナーだが、超大作『ウォーターワールド』(’95年)では期待されたほどの成績を収められず、2000年以降は大ヒット作に恵まれなかった。
「そうしたなか、’18年に放送が開始された、主演兼製作総指揮のネオウエスタンドラマ・シリーズ『イエローストーン』が大ヒットし、コスナーの人気が再燃。さらには新作映画『ホライゾン』の撮影が始まった。関係者によれば〝コスナーはかなり長い間あまり家にいませんでした。彼は今需要があるのです〟と話しているそうです」(スポーツ紙記者)
2人は’04年9月に結婚し、ケイデン(16)、ヘイズ(14)、グレース(12)の3人の子供がいる。それぞれが共同親権を要求している。
「コスナーさんはカリフォルニア州立大学で知り合ったシンディ・シルバさんと’78年に結婚。3人の子供をもうけましたが『ウォーターワールド』撮影中に不倫が発覚して、’94年に離婚している。
このとき慰謝料8000万ドル(約109億円)を支払ったと報じられました。その苦い経験からバウムガートナーさんと再婚した時には、離婚した場合の財産分与などを結婚前に決めておく婚前契約を交わしていたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
婚前契約では、「特有財産」(夫婦が共有する財産ではなく、夫婦が結婚する前に別々に所有していた財産)についての規定があり、バウムガートナーさんはコスナーの特有財産であるサンタバーバラの家を明け渡さなければならないという条項も含まれているという。
コスナーの資産は2億5000万ドル(約338億円)といわれ、バウムガートナーさんは、ハンドバッグ会社の共同設立者であり、かつてのモデルとしてのキャリアから、資産は700万ドル(約9億5000万円)と推定されている。
バウムガートナーさんは配偶者扶養を求めていないといわれるが、彼女の弁護士は
「当事者の婚前契約の条件に従い配偶者扶養は申立人(夫人)に支払われる」
と主張している。
いずれにしても、カリフォルニア州法では結婚期間中の収入は夫婦の共有資産とみなされ、半分に分けることになっている。だが、婚前契約のおかげでコスナーは前妻に払ったような莫大な慰謝料を支払わずに済みそうだ……。
- 文:阪本良
- PHOTO:AP/アフロ