ジャニーズ帝国激震の裏で茂木健一郎氏は「絶賛→学芸会レベル」批判…始まった業界内「手のひら返し」

《ジャニーズ事務所のタレントさんは、すばらしい仕事をされてきたし、ファンに夢やよろこびを与えてこられたと思う》

これは脳科学者の茂木健一郎氏が‘19年に綴ったツイッターの内容の一部だ。一見なんの問題もない賞賛ツイートに見えるが、いま茂木氏はジャニーズを巡って炎上している。

茂木氏は、５月12日放送の『NHKニュース おはよう日本』が、アイドルを目指す若者たちを特集したことについて、ツイッターで

《ジャニーズ事務所のことを昨日のTBSのニュース23が報じて、NHKも朝のでいろいろ報じていたのに、一切なしで、『正直系アイドル』というくそどうでもいいネタ。》（原文ママ）

《今までのジャニーズ事務所を含めた日本のアイドル文化の最悪な部分をなんの批評性もなしに流している。こういうのニュースって言わない。NHK、変わらないとダメ。緊張感なさすぎ》

と批判した。

さらに続けて、

《ジャニーズ事務所の問題は、ジャニーさんのこともそうだけど、歌も踊りもへたくそな若い男の子たちの学芸会のパフォーマンスを、『スター』というキャラ設定で垂れ流しして、番組のMCや大河の主役に起用して、日本のエンタメのレベルを落としてきたことへの検証こそメディアはやってほしい。》

とジャニーズ事務所全体と日本のエンタメ界を猛烈に批判したのだ。

「ジャニー喜多川氏の過去の問題はジャニーズ事務所も公に見解を示し、一部ニュース番組でも取り上げられました。しかしジャニーズタレントというアイドルとしての問題は今回の騒動とは全く別物で、突然ＮＨＫに噛みついて特集の内容を批判するのはお門違いでしょう。

その理屈でいくとジャニーズの企画をやるたびに過去の問題も触れなければならない。企画趣旨というものがあるのでそういうわけにもいかないですよ」（ワイドショー関係者）

茂木氏の主張に一般ユーザーからは

《最近は歌も踊りもかなりレベルが高くなっていますよ》

《本当に大好きなファンの方たちやジャニーズのパフォーマンスで日々救われている方の前でも同じこと言えます？》

と反論する声も上がっている。

しかし茂木氏は、過去にジャニーズタレントをツイッターで

《嵐の15周年記念コンサート「デジタリアン」を、東京ドームにて拝見させていただきました。嵐のみなさん、ジャニーズ・ジュニアのみなさん、そして、スタッフのみなさん、すばらしいステージをありがとうございました。》（ ‘14年12月24日）

《ジャニーズ事務所のタレントさんは、すばらしい仕事をされてきたし、ファンに夢やよろこびを与えてこられたと思う。その中でもSMAPの大きさはみんな知っている通り。その元メンバーがかたちを変えても活躍することをファンはのぞんでいたのではないか。》 （‘19年7月19日）

と絶賛しており、発言の矛盾が次々と指摘され〝炎上〟状態だ。

「茂木さんは脳科学者として昔はよくテレビに出ていたが、最近はTOKYO MXなどにちらほら出ている程度。過去に〝地上波テレビはオワコン〟と発言し物議を醸しました。今回もNHKとジャニーズにケンカを売って、目立とうとしているのかもしれませんね……」（テレビ局関係者）

ただ、14日にはジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子社長が公式サイト内の動画において、顔出しでジャニー喜多川氏の〝性加害〟を謝罪。この異例の対応を見ても、3月に英国BBCがこの問題を報じてから、事務所内が大いに揺れている証だ。

「茂木氏の発言はただの〝気まぐれ〟かもしれませんが、他のタレントなどがジャニーズ事務所を軽視することは出てくるでしょう。実際に〝性加害スキャンダル〟により、影響力がダウンしていることは間違いない。今まで彼らに〝忖度〟していたタレントやテレビ局、他の芸能プロダクションなど、業界内での〝手のひら返し〟が始まる予兆でしょうね」（芸能プロ関係者）

今までは〝無かったこと〟にされてきたジャニー喜多川氏の性加害疑惑。果たして、ジャニーズ事務所は生まれ変わることが出来るのだろうか――。