櫻井翔は〝完全スルー〟ジュリー社長の動画使用は〝1度だけ〟変わらないジャニーズの「体質」

５月15日、櫻井翔が出演する報道番組『news zero』（日本テレビ系）が、ジャニー喜多川氏の「性加害問題」について特集。だが、現在もジャニーズ事務所に所属する櫻井はコメントせず、MCの有働由美子が問題について思いを語った。

この問題についてはどれくらい扱うのか？

また、櫻井がどのようなコメントをするのか？

世間の注目が集まっていたが、櫻井はこの問題のオンエア中は画面に映ることすらなく、〝完全スルー〟状態だ。

有働はVTR終わりで、次のようにこの問題について話した。

「この件については、番組で話し合って私が話します。まずは性被害については、被害者のケアを最優先にしてほしい。そして、エンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく夢を見続けられるようにしてほしい。

そのためには今回の説明にとどまらず、プライバシーを守ったうえでですが、情報をオープンにする社会的責任を果たしていくべきだと思います。さらには私たち『zero』も性被害は絶対に許さないという姿勢で、しっかりと向き合っていきたいと思います」

事務所の創業者であるジャニー氏による未成年への性加害疑惑。過去に所属していた元ジャニーズJr.らが英BBCの番組で告白し、大きな社会問題となった。

また告発会見を行ったカウアン・オカモト氏は自身のユーチューブチャンネルで、藤島ジュリー景子社長に面会し、直接謝罪を受けたことも明かした。その際に、ジュリー氏が顔出しでコメントすることを勧めたという。

「ジャニー氏、そして姉のメリー氏はもちろん、ジャニーズ事務所は裏方が表舞台に出ることを一切せず、業界人でも取材に行った際に偶然見かける程度でした。ジャニー氏はギネス認定記録された際にキャップとサングラスを着用した写真を一枚出したのみ。

ジュリー社長が顔出しで謝罪するというのは異例中の異例で創業以降初めてのこと。まさに、歯止めがきかないほど大騒動になったという証でしょう」（スポーツ紙記者）

しかしジュリー氏の声明ではジャニー氏本人しか真相は知らないとして、性加害の事実は認めず。ジャニー氏、メリー氏体制の中では、知る由もなかったという旨の説明をした。

そしてヒアリングされたくない被害者もいるだろうという名目で、第三者委員会すら設置しないという。

「顔出しで謝罪したことは大きな一歩ですが、肝心な部分でお茶を濁した印象を持った人が多いでしょう。特に日本テレビは非常にジャニーズと近く、『24時間テレビ』などでもジャニーズの力なしでは成立しないほど。

櫻井さんにコメントさせないことも番組の構成を組む早い段階で決まっていたそうです。しかしそれでは櫻井さんに〝逃げた〟と非難の声が集まる可能性があるので〝番組で話し合って〟という断りを入れて彼を守る形になったようです」（ワイドショー関係者）

しかも、テレビ局はこの問題をさらに追及することは難しいかもしれないという。

「ジュリー氏の謝罪動画は今後は使用しないでほしいという旨が、ジャニーズ事務所からやんわりと連絡が来ました。実質この問題を早急に火消ししたいということでしょうね」（同・ワイドショー関係者）

ジャニー氏亡き今、真相を究明するには被害者への徹底したヒアリング調査が重要だ。だがジャニーズは相談を希望する人のみカウンセラーなどを用意して対応する方針だという。

果たして性的被害を受けた〝少年たち〟は何を思うのだろうか……。