<p>&nbsp;</p>
<figure id="attachment_313187" aria-describedby="caption-attachment-313187" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="55028821"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/be5726e9184e4590a7e2caa633b65e63.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313187" class="wp-caption-text">コアの王者として君臨する『世界の果てまでイッテＱ！』。宮川大輔（50）のお祭り企画が快走に大きく貢献した</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">〈コア視聴率はスポンサー的にも局的にも世帯視聴率より今や重要な指標なんです〉</span></p>
<p>松本人志（59）が度々ツイートしたことで、芸能界の大御所タレントにも浸透していることが判明したコア視聴率（13〜49歳男女の視聴率）。本誌は昨年夏、年末年始に続き、春の大型改編後のコア視聴率をリサーチした。</p>
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<p>調査期間は４月の１ヵ月間。下の表は、一日のなかで最も視聴率が高いプライムタイム（夜７時〜11時）のコア視聴率月間ベスト50である。</p>
<p>一目瞭然なのは日本テレビの多さだ。</p>
<p>ずっと首位を走り続ける『世界の果てまでイッテＱ！』をはじめ、50番組中28番組を占めるという圧倒的な強さを見せた。「もう、ずっと日テレ一強が続いている」とキー局プロデューサーが嘆く。</p>
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<p><span class="strongInContent">「’04年にいち早くコア視聴率を番組作りの指針として取り入れた成果が出ている。フジテレビもＴＢＳもテレビ朝日も牙城を崩すべく努力していますが、まだまだ歯が立ちません。日テレは、バラエティ、アニメ、帯の報道番組が若者に支持されているのが最大の強み。しかも、定期的に『ジブリ』や『ルパン』といったコア層に受けるアニメを入れて来る。</span></p>
<p><span class="strongInContent">唯一、春はドラマが苦戦していて、そこがフジやＴＢＳの頑張りどころかもしれません。テレ朝は世帯視聴率こそ取れているものの、若者に支持される番組が少ない。これだと営業に響きます。今クールのドラマを見てみると、沢口靖子（57）の人気シリーズ『科捜研の女』をやっていた枠に高畑充希（31）と田中圭（38）Ｗ主演のドラマ『ｕｎｋｎｏｗｎ』を持ってきていて、若い世代にアプローチしたいという気概は見えますが……」</span></p>
<p>日テレを追うのは12番組がベスト50入りしたフジ。なかでも新番組の『まつもtoなかい』は、いきなり３位に入るという破壊力を見せた。</p>
<p><a href="#" data-ident_hash="bd86e7d5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/WF0609_P033.jpg" alt=""></a></p>
<figure id="attachment_313184" aria-describedby="caption-attachment-313184" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="26d78bdd"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/b4cd858e161c84cbc320e2540c0ae014.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313184" class="wp-caption-text">『まつもtoなかい』『水ダウ』『ダウンタウンＤＸ』『酒のツマミになる話』と松本の出演番組は４本もランクイン</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="『ＳＭＡＰ』の再認識"></div>
<h2>『ＳＭＡＰ』の再認識</h2>
<p><span class="strongInContent">「松本と中居正広（50）という司会者のツートップといえる２人がＭＣ。しかも初回ゲストが香取慎吾（46）と話題性に富んでいて、事前に数多くのニュースが出たことも高視聴率につながった。見逃し配信も、ＴＶｅｒのバラエティ番組では歴代最高記録となる245万回再生をマークしました」（制作会社スタッフ）</span></p>
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<p>実際、若い視聴者から「香取慎吾ってこんな人なんだ」「歌を歌うんだ」といった反響が寄せられており、「若い世代に『ＳＭＡＰ』を再認識させることにも繋がった」と民放幹部は分析する。</p>
<p><span class="strongInContent">「第１回はＳＭＡＰに慣れ親しんでいた親世代と子供世代が一緒に楽しみにして見ることの出来るコンテンツに仕上がっていて、素晴らしかった。ただ、北川景子（36）と上沼恵美子（68）がゲストだった２回目は、コア視聴率が半減してしまいました。番組の特質上、ゲストに左右されるという弱点も明らかになったので、今後は大御所２人とどんなゲストをマッチングさせるか、ゲストのクオリティを維持できるかどうかが問われてくるでしょう」（キー局プロデューサー）</span></p>
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<p>『風間公親-教場０-』がランクインした木村拓哉（50）をゲストに呼ぶくらいの胆力を見せられるか?</p>
<p>「他局の頑張りどころ」だというドラマで『ラストマン-全盲の捜査官-』が14位（ドラマでは１位）に入るなど、ＴＢＳは10番組がベスト50に入ったが、同局社員は「日テレとの差は大きい」と嘆く。</p>
<p><span class="strongInContent">「『半沢直樹』の福澤克雄監督だったり、『水曜日のダウンタウン』の藤井健太郎プロデューサーだったり、ＴＢＳで数字を取っているのは、〝強烈な個の力〟だというのが現実。とくに実力差を痛感しているのが『編成』です。他局を分析し、マーケットを分析して企画を生み出す日テレに対し、なんとなく日テレの番組に似た二番煎じに見える企画をＴＢＳの編成は珍重する傾向がある。コア、コアと言いつつ、データに基づかない〝直感〟で企画が決められているように感じている社員は少なくない」</span></p>
<figure id="attachment_313183" aria-describedby="caption-attachment-313183" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d30ef867"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/a8a0bf5960510414eb1342567830b82d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313183" class="wp-caption-text">MCとしてのキャリアも実力も『SMAP』随一。病気療養を乗り越えて、ますます活躍の場を広げている中居</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313182" aria-describedby="caption-attachment-313182" style="width: 2084px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0ece7193"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/836930a53cfc4c013ce918b95610a14c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313182" class="wp-caption-text">松岡昌宏（46・左）と国分太一（48）ら『ＴＯＫＩＯ』が奮闘する『ザ！鉄腕！ＤＡＳＨ!!』もコア上位の常連である</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313188" aria-describedby="caption-attachment-313188" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3a77c5eb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/f9f780207be478567440927552262e9e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313188" class="wp-caption-text">コアで14位、世帯では１位！　豪華キャストの『ラストマン』はＴＢＳの看板枠「日曜劇場」の意地を見せた</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="視聴率三冠のテレ朝は「０本」"></div>
<h2>視聴率三冠のテレ朝は「０本」</h2>
<p>下の表を見てほしい。これは４月１ヵ月間のプライムタイムにおける、世帯視聴率のベスト10である。</p>
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<p><span class="strongInContent">「コア視聴率のベスト50にはテレ朝の番組は１本も入っていないのに、世帯だと『ポツンと一軒家』（２位）、『ザワつく！金曜日』（４位）など３つも入っている。<br>
</span></p>
<p><span class="strongInContent">’22年４月から１年間の全日、ゴールデン（夜７時〜10時）、プライムの世帯視聴率三冠王に輝き、’59年の開局以来初の快挙だと局内は沸いていましたけど、このコアの惨状を見て『視聴率を獲っている』と言っていいものかどうか。<br>
</span></p>
<p><span class="strongInContent">早河洋会長は『世帯を取りに行く』と公言していますし、局内には〝世帯視聴率を取ればコアも付いてくる〟という考え方もある。他局ですけど『ラストマン』はどっちも獲っているわけで……ただ、ここまでコアが獲れていないということは、ターゲティングが間違っているのかもしれませんね。日テレはたとえば、10代＆40代などＷターゲット方式なのかもしれない。10代向けにジャニーズだらけの番組を作ってもコアは取れないですから」（テレ朝関係者）</span></p>
<p>リストの出演者の欄に目を向けると、何度も出てくる名前があることに気が付く。『バナナマン』とマツコ・デラックス、有吉弘行（48）である。昨夏、本誌がリサーチを開始したときから、この３組はコア視聴率番組上位の常連だ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「彼らがコアに強いというより、企画との巡り合わせが良かったのだと見ています。『せっかくグルメ』も『マツコの知らない世界』も『有吉の壁』も彼らがメインではない。あくまで企画ありき。『ダウンタウン』も企画メインの『水ダウ』が一番、コア世代にウケているわけで」（制作会社スタッフ）</span></p>
<p>キー局プロデューサーが補足する。</p>
<p><span class="strongInContent">「マツコと有吉の特質は何かと言えば〝毒舌〟であったり〝視聴者の思っていることを言う〟であったり、視聴者に寄り添った存在というところにある。『月曜から夜ふかし』も、『有吉ゼミ』も売りはテレビマンが智恵を絞った企画で、そこに二人は非常にマッチしているのだと思います。逆を言えば、彼らがコアに強いのは、企画力を持ったテレビマンが二人を使いたいと熱望するから。『バナナマン』は芸人として円熟している上に、実はラジオで若者に人気があり、支持率が高い。『オードリー』も山里亮太（46）もラジオの人気者ですが、プライムタイムで受け入れられる無難さ、器用さが『バナナマン』にはある。この特質も含めてコアに刺さっていると思います」<a href="#" data-ident_hash="4bc45358"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/WF0609_P034.jpg" alt=""></a></span></p>
<figure id="attachment_313185" aria-describedby="caption-attachment-313185" style="width: 2429px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="967b3cd5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/ca04fe0f8ce5cedb4311317b97074a67.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313185" class="wp-caption-text">冠番組の『せっかくグルメ』など『バナナマン』の出演作は30位以内に３本もランクイン。対コアの強さを見せた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313186" aria-describedby="caption-attachment-313186" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b3322312"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/30a4615daa255245745da71c76133d8b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313186" class="wp-caption-text">有吉、マツコに『ザワつく！金曜日』の石橋良純（61）、長嶋一茂（57）、高嶋ちさ子（54）らテレ朝のプライムタイムを支えるタレントたち</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="コアもコスパもいい音楽番組"></div>
<h2>コアもコスパもいい音楽番組</h2>
<p>ニュースを観なくなったと言われる若者が最も観ている報道番組は、やはり日テレの『ｎｅｗｓ ｚｅｒｏ』だった。</p>
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<p><span class="strongInContent">「ニュース番組は前番組の流れで観ている視聴者が多いため、早くからコア視聴率対策をしていた日テレの番組が高いのは当然でしょう。村尾信尚さん（67）がメインキャスターだった時代から、櫻井翔（41）を補佐役で起用するなど、若者が話を聞きたいと思う人たちをキャスティングし続けたのも大きい。他のニュース番組がとっくにやめたカルチャーのコーナーもキチンと続けていて、その時々で話題の人に迫ったり、文化を紹介したりしているのもコア世代には好評なのだと思います」（キー局ディレクター）</span></p>
<p>今回、音楽番組は『ＣＤＴＶライブ！ライブ！』の１本だったが、民放幹部は「音楽番組はゲストに左右される。アーティスト次第では『ミュージックステーション』が上位に入る」と言う。</p>
<p><span class="strongInContent">「件(くだん)のＣＤＴＶは『Ｓｎｏｗ　Ｍａｎ』や『なにわ男子』、『三代目 Ｊ ＳＯＵＬ　ＢＲＯＴＨＥＲＳ』ら豪華メンバーでしたからね。音楽番組は過去の出演時の懐かしい映像も使えるし、いまの平成レトロブームの恩恵も受けていて老若男女を押さえやすいコンテンツ。２時間、３時間の特番でも放送作家は１人だけで済んだりする。制作費もコスパがいいので、今後もコア視聴率獲得に貢献してくれるでしょうね」（制作会社スタッフ）</span></p>
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<p>昨今、見逃し配信の再生回数が大きく取り上げられ、コア視聴率の指標としての重要性を疑問視する声も上がっている。</p>
<p>だが、「コア視聴率は若者の視聴動向を示すもの。つまり未来のテレビの姿を映し出すもの」だと民放幹部は否定する。</p>
<p>たしかなことは、制作費や時間をかけた大作ドラマだったり、稀少なゲストが出る特番だったり、企画が面白いバラエティは、若者が観ても大人が観ても面白く、コア視聴率にしっかり反映される、ということだ。</p>
<p>『FRIDAY』2023年6月9日号より</p>


近藤裕介（福山＆大泉）　山田宏次郎（宮川、松岡＆国分）　原 一平（ダウンタウン）　蓮尾真司（中居）

芸能界の大御所タレントにも浸透するコア視聴率。本誌は、春の大型改編後のコア視聴率をリサーチ！「コア視聴率 プライムタイム・ベスト50」でわかった"春の王者"とは！？

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