<figure id="attachment_313356" aria-describedby="caption-attachment-313356" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="06974797"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/07324281d88eba1fecc9b580d48723e4.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313356" class="wp-caption-text">今まで会得したマジックは1000種類を超えるという。一方で、プロセスを覚えておくことが難しいとホンネも漏らした。それでも取材後には本誌記者にトランプマジックを披露。実力は、今もトップレベルだ</figcaption></figure>
「本日はありがとうございます。今日だけはタネも仕掛けもナシにして、なんでもお答えしましょう」
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トランプマン（年齢非公開）は、スラスラとペンを走らせると、本誌記者にこう書かれたキャンバスボードを見せた。最高視聴率36％を記録した人気バラエティ『なるほど！ザ・ワールド』（フジテレビ系）に’90年から出演し一世を風靡。今年６月にはデビュー35周年を迎える。
記念インタビューに訪れると、トランプ……ではなくマジックペンを手に〝筆談〟で取材に応じた。
「学生時代にマジックに興味を持ち、社会人になってからはプロとして活動していました。番組出演のキッカケはフジテレビのプロデューサーをやっている後輩からのオファーです。彼から『番組のネタを探しているんですが、何かないか』と相談されたので、100本ほどマジックのネタを提供しました」
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そこに目をつけたのが『なるほど！』や『クイズ・ドレミファドン！』などを手掛けたフジテレビの名物プロデューサー・王東順氏（76）だった。
「トランプマンの産みの親は王さんです。ただ最初は衣装も違えば、キャラも決まっていませんでした。たとえば服装は、黒いターバンで全身を覆ったようなデザインで、黒魔術師みたいなものを提案されました。名前も『ジョーカーマン』みたいな感じで。自分なりに納得できず、王さんに『これじゃあお話になりません』と言ったのは覚えています。ただ、王さんがマスクだけはこだわったので、その意向も踏まえながら、試行錯誤して今の形になりました」
普段は無言キャラだが、そのペンは〝饒舌〟だ。手は止まることなく、トランプマンの額にはうっすらと汗が浮かぶ。
<div data-friday-nextpage-lead="無言キャラの理由"></div>
「無言の演技の理由は……恥ずかしながら収録の緊張が原因なんです。マジックの収録は一発勝負で、無数のカメラが手元を狙っています。披露する最中、緊張で言葉が出なくなる瞬間があるんです。あと、番組ＭＣの愛川欽也さんと楠田枝里子さんの影響も大きかった。二人ともマシンガントークでしょう？　だから自然としゃべる機会が減ってしまい、それがキャラクターとして定着したんです」
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番組を続ける中で、周囲とともに作り上げてきたトランプマン像。しかし、当初は恥ずかしさがあったという。
「最初の１年は抵抗感がありました。マジシャンと言えばスマートな見た目と軽妙なトーク。それが白塗りメイクで無言キャラなんて僕の美学に反する。マジシャン仲間にはなかなか言えなかったです」
過酷なロケも、数多くこなしてきた。
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「予定調和が嫌いな番組で、何度もムチャ振りされました。オーストラリアに行ったとき、突然、ディレクターが『トランプマンをバンジージャンプさせよう』と言い出した。私にしたら寝耳に水で、努力しましたが、最後まで飛べなかった。それ以来、プロフィールに『バンジージャンプが苦手』と入れるようになりました。今では笑い話ですけどね（笑）」
’96年に番組が終了して以降も、ディナーショーやマジック関係のイベントなどで現役マジシャンとして活動を続けている。ネタの研究・開発にも余念がない。
「今でも新ネタは年に10本程度は作るようにしています。それをやめたらプロとしてダメになる。ネタ作りはライフワークですね。 

私生活ではマラソンにハマってます。特に裸足で行う『ベアフット』という競技があるのですが、これが楽しくて。５月には大会にも出場しました」
’18年からは現在の芸能事務所に所属。『有吉の壁』（日本テレビ系）や『オールスター感謝祭』（ＴＢＳ系）に出演するなど、テレビ露出も再び増えている。最後に「引退」について聞くと、少し考え込んでから静かにペンを走らせた。
「今の目標は一番弟子であるトランプマンＸを後継者として育てること。それまでは現役を続けるつもりです。歳は重ねましたが、マジックに対する情熱だけは衰えていませんから」
マスクを外しステージから降りるのは、まだまだ先になりそうだ。
<figure id="attachment_313352" aria-describedby="caption-attachment-313352" style="width: 2081px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e230451a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/RE_SH546491.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313352" class="wp-caption-text">筆談で答えるトランプマン。「達筆ですね」と伝えると照れ笑いを浮かべた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313353" aria-describedby="caption-attachment-313353" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="af24a4ea"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/RE_SH546503.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313353" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　トランプマンが今だから明かす「無言とマスクの理由｣ 今も新ネタを作り続ける孤高のマジシャン</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313354" aria-describedby="caption-attachment-313354" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="099e79d9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/RE_SH546551.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313354" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　トランプマンが今だから明かす「無言とマスクの理由｣ 今も新ネタを作り続ける孤高のマジシャン</figcaption></figure>
<figure id="attachment_313355" aria-describedby="caption-attachment-313355" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9c2cd24d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/RE_SH546590.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313355" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　トランプマンが今だから明かす「無言とマスクの理由｣ 今も新ネタを作り続ける孤高のマジシャン</figcaption></figure>
『FRIDAY』2023年6月9日号より

濱﨑慎治

最高視聴率36％を記録した人気バラエティ『なるほど！ザ・ワールド』に’90年から出演し一世を風靡した"トランプマン"が今年６月にデビュー35周年を迎える！今だから明かす「無言とマスクの理由｣とは！？

デビュー35周年！「トランプマン」が今だから明かす「なぜ無言なのか？」「マスクをつけている理由｣

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