「オリラジ」中田敦彦 松本人志の「会おう」オファーを〝やんわり拒否〟した背景
ダウンタウン・松本人志への〝提言動画〟が物議を醸していたオリエンタルラジオ・中田敦彦が6月8日夜、およそ10日ぶりにチャンネル『中田敦彦のYou Tube大学』を更新。一連の騒動に持論を展開した。
中田は先月29日に『松本人志氏への提言』と題した動画を公開。その中で
「松本さんはあらゆる大会の顔役。漫才、コント、大喜利、漫談にもいる。これって全部のジャンルの審査委員長が松本人志さんっていうとんでもない状況」
と指摘し、
「賞レースの審査員を何個かやめてほしい」
と訴えた。
これに松本は自身のツイッターで
《テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん。連絡待ってる!》
と反応。これでお笑い界に張り詰めた緊張感が緩和され、あらゆる芸人が〝ネタ〟として擦りまくるようになった。
そんななか、相方の藤森慎吾と『【松本人志氏への提言事件後】』と題した動画を公開。藤森が
「(松本に)会うんですか?」
と問うと、中田は
「直接2人で会ってもそんなに面白くはないと思うんですよね。意見を交わすことに意味があるんじゃなくて。モメてるわけじゃないから。
あくまで俺の思っていることを言いたいということだから。やいやいのこれからも言いたい」
と語った。
藤森いわく、中田は
「松本さんのことを知りすぎてるし詳しすぎる。リスペクトしすぎている」
当の中田も
「それはもう愛ゆえに提言してるわけですから。クレイジーラブ。みんな松本さん好きとコメントしてるけど、松本さん好きすぎて芸人になったヤツ少ないじゃん。俺なってるもんね」
と、一連の動画は〝好きの裏返し〟であると強調した。
現在、中田はシンガポールに家族とともに暮らしている。藤森は帰国を促したが、そこは拒否。お笑い関係者は
「もう少しほとぼりが冷めない限りは、帰って来ないでしょう。動画では終始スカした感じで、余裕の表情でしたが、なんだかんだで怯えているところはあると思いますよ」
と推察する。
今回の騒動を総括するならば、「教育系ユーチューバー」を自認する中田敦彦が、実は「炎上系ユーチューバー」だったということに尽きる。中田は会員制のサロンも行っているが、そこには中田のトーク術や先見の明に憧れる人々が集まっている。
「その小さなコミュニティーで中田さんは〝王〟ですが、今回〝大海〟に出たところボロ叩きされてしまった。サロン会員への心理的影響もあると思いますよ。また現在のユーチューブはガイドラインの変更で、炎上系ユーチューバーに非常に厳しい環境になっている。
どんなにチャンネル登録者が多くても、企業もそうしたユーチューバーにはお金は落とさない。中田さんが常に意識しているのはお笑い界のことではなく、自身のブランディング。松本さんの〝会おう〟メッセージをやんわり拒否したのは、このままやっても〝負け戦〟と判断したからでしょう」(お笑い関係者)
頭の良い中田のことだから、今回の経験を自身のユーチューブ動画や会員制サロンの題材にしていくだろうが、しばらくは自分が〝王〟となれる空間で勝ちを重ねていくだろう。再び中田が〝炎上動画〟を公開する日はやって来るのか――。
- PHOTO:西 圭介(中田)、坂口 靖子(松本)