松尾潔の契約終了のウラにある事務所の重鎮・山下達郎&竹内まりや夫妻とジャニーズ「ただならぬ関係」
〈15年間在籍した所属事務所とのマネージメント契約が中途で終了になりました。私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です〉
有名音楽プロデューサー・松尾潔氏(55)によるTwitterでの発言が、日に日に大きな波紋を広げている。松尾氏は7月1日に突如、所属事務所との契約が終了したことを発表。さらに報告は、これだけにとどまらなかった。
〈私を誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ!〉
所属事務所のみならず山下達郎(70)・竹内まりや(68)夫妻ら事務所の重鎮たちとの決別も公表し、さらに世間を騒然とさせている。芸能プロ関係者が騒動の経緯を語る。
「故ジャニー喜多川氏による一連の性加害問題について、事務所やメディアの対応に対して、松尾氏は自身のコラムやラジオで、鋭い視点や切り口から批判を展開していました。その姿勢に所属事務所と対立が生じ、今回の契約終了に至ったといわれています」
松尾氏といえば’08年に作詞・作曲を手掛けたEXILE『Ti Amo』で第50回日本レコード大賞を受賞し、平井堅やCHEMISTRY、JUJUなども手掛けた名プロデューサーだ。名実ともに日本を代表する存在の松尾氏の発言の影響力は大きく、事務所の公式HPがアクセス集中でサーバーダウンを起こすなどの騒動となった。
しかし、そんな大物を切らなければならないほど、事務所とジャニーズの“ただならぬ関係”は深かったという。元事務所スタッフが明かす。
「キッカケは’82年に、初代事務所社長の小杉理宇造氏が近藤真彦(58)の『ハイティーン・ブギ』をプロデュースし、大ヒットしたことです。同曲の作曲・編曲に山下さん、コーラスに竹内さんが参加したことで、ジャニーズとの昵懇の関係が構築されました。
KinKi Kidsのデビュー曲で、’97年にリリースされ大ヒットした『硝子の少年』も小杉氏と山下さんプロデュース。以降、山下さんのライブ会場にはジャニーズタレントが駆けつけることが恒例となりました。思いつくだけでも東山紀之(56)、木村拓哉(50)、堂本剛(44)、堂本光一(44)、櫻井翔(41)など錚々たる顔ぶれ。それだけジャニーズとの関係は深いものがあります」
事務所には作詞家や作曲家など多くのクリエイターが在籍し、仕事の大半をジャニーズ事務所に依存していたという。そのため事務所はジャニーズとの関係維持を最優先にしており、ここ数年は旧態依然とした体質に耐えかねたタレントやスタッフの流出が続いていたようだ。今回の松尾氏の発言には、そういった背景への不信感も込められていた。
一方で、松尾氏自身に問題はなかったのか。前出の元事務所スタッフが続ける。
「松尾氏も事務所のツテを使い、『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)出演や自身のラジオレギュラー番組『松尾潔のメロウな夜』(NHK-FM)獲得などの恩恵を受けてきました。苦しい台所事情も理解していたはず。それを思えば、このように事務所を一方的に批判するようなやり方には、配慮がなさすぎるのではないかという声も上がっています」
大きな物議を醸した今回の騒動。その行方やいかに……。
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