<figure id="attachment_32063" aria-describedby="caption-attachment-32063" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="52465e62"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/02/e976efa96649d5606ab05f4357817d7d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-32063" class="wp-caption-text">廃校で撮影中の中村勘九郎（左端）と杉咲花（左から３人目）。50〜60代の視聴者をいかに取り込むかが課題</figcaption></figure>
<h3>『いだてん』逆転の女神</h3>
栃木県の廃校のテニスコートでは、砂ぼこりが巻き上がるなか、女子選手のラリーが続いていた。その様子を手に汗握りながら見守る中村勘九郎(37)と杉咲(すぎさき)花(21)。勘九郎は終始、心配そうな表情を浮かべていた――。
クドカンこと宮藤官九郎と『あまちゃん』スタッフが送るNHK大河『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』が低空飛行を続けている。歴代ワースト３位の視聴率15.5％でスタートを切り、第６話では9.9％と一桁台にまで下落。勘九郎が不安顔になるのも、むべなるかななのである。
同業者が&#8221;敗因&#8221;に挙げるのが「ビートたけしの古今亭志ん生」だ。
「セリフがほとんど聞き取れない。とくに高座の場面は酷い。クドカンはあれを見て、本気で上手いと思っているのか。立川談志が憧れた天才・志ん生がここまで貶(おとし)められて弟子の志の輔、談春、志らくは平気なのか。『ドラマだから』と馬耳東風なのか。たけしを使わなければいけない大人の事情があったのなら、その時点でクドカン作品としての命脈は絶たれたといっていい」（放送作家）
作品自体はいい――という声が多いのも、この作品の特徴である。
「濃密な情報量、圧倒的なスピード感、個性的なキャラクター、彼らしいユーモアとフェアな視点……カルトな&#8221;クドカン大河&#8221;として後世に名を残すのではないでしょうか。ただし、数字が回復することはないでしょう。従来の大河ドラマの視聴者との相性がいいとは言えない。著名な武将などが功成り名を遂げる様をドラマチックに描くのが従来の大河ドラマなら、『いだてん』は名もなき庶民に近い人たちの奮闘ぶりを描くドラマだからです。しかも、『あまちゃん』で盛り上がっていた人たちが『いだてん』にはあまりノッていないようです。となれば、起爆剤として能年玲奈の出演が鍵になるかもしれません」（ライター・大山くまお氏）
『あまちゃん』ファンが「じぇじぇじぇ」と狂喜乱舞する日は来るのか!?
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一方、埼玉県の奥地の廃校で大掛かりなロケを行っている『３年Ａ組―今から皆さんは、人質です―』（日テレ系）は、「移動が大変過ぎて、他の仕事が入れられない」と芸能事務所側からは不評なんだとか。
「とはいえ、ドラマのテンションは高い。カッコつけた今風のあんちゃんだと思われがちな菅田将暉(すだまさき)の本気の熱演と今田美桜(みお)ら、今後の日本のドラマ・映画界を支えるであろう、若手俳優たちの全力での芝居ぶりに引き込まれます。ミステリーの形をとりつつ、教師たちが生徒を叱れなくなった昨今の学校で、教師が生徒を思い切り説教するにはどうすればいいかをトリッキーな形ではありますが描き切ろうとしている意欲作です」（大山氏）
最後に「数字はいまひとつだが大化けするのでは？」と密かな期待を集めている作品を紹介しよう。岡田結実(18)の『私のおじさん』（テレ朝系）である。
「所属事務所のオスカープロモーションが猛プッシュしています。エース候補だった剛力彩芽が開店休業状態になってしまい、岡田と『トクサツガガガ』でやはりドラマ初主演している小芝を強化する方針に切り替えた。本人は『連ドラの主演なんて早い』と恐縮しっぱなしですが、スタッフ全員の名前を憶えてコミュニケーションをとっている。現場の雰囲気はいい」（芸能プロ幹部）
担当プロデューサーは貴島彩理氏。『ずっとあなたが好きだった』『愛していると言ってくれ』などのヒット作を手掛けたTBSの辣腕プロデューサー、貴島誠一郎氏の娘である。
「お父さんの名前より、『おっさんずラブ』のプロデューサーと言ったほうがピンとくる人がいるかもしれませんね。『おっさんずラブ』は数字こそイマイチでしたが、SNSでハネて、ツイッターで２度、トレンド１位に輝き、流行語大賞にもノミネートされ、映画化まで決まりました。『私のおじさん』も数字はイマイチですが、テレ朝は爆発的なブレイクを静かに見守っていますよ。おっと、ここにもエンケンさんが出ています。ブームが来てますね（笑）」（キー局プロデューサー）
舞台裏もまた盛り上がりを見せている冬ドラマ。上記３作には、今後の大化けに期待したい。
<a href="#" data-ident_hash="5ec50cd7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/02/89c40f9b41ad3de0fab46f8ea41bd54e.jpg" alt=""></a>

岡田浩太郎、西圭介、西原秀、堀田咲、山田宏次郎

廃校で撮影中の中村勘九郎（左端）と杉咲花（左から３人目）。50〜60代の視聴者をいかに取り込むかが課題 『いだてん』逆転の女神 栃木県の廃校のテニスコートでは、砂ぼこりが巻き上がるなか、女子選手のラリ

大化けに期待！「いだてん」「3年A組」「私のおじさん」の舞台裏

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