<h3>「ヤバい事故物件」と「安全な事故物件」…その違いとは？ </h3>
今、「事故物件」が人気だという。格安だからという理由で進んで事故物件を借りる人もいれば、事故物件の売買を専門で行う不動産も登場している。しかし、「霊障」が起こるなどのマイナス面はどうしても気になる。そこで、霊視芸人としても知られるシークエンスはやともさんに、「ヤバイ事故物件」と「安全な事故物件」のボーダーライン、見分け方や対処法などをうかがった。 
<figure id="attachment_319738" aria-describedby="caption-attachment-319738" style="width: 3000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="25d9878e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/69e77cc98b0e3b19f378257b75733067.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319738" class="wp-caption-text">自宅を出るまでの6年間は、「幽霊と一緒に住んでいた」というシークエンスはやともさん（PHOTO：川戸健治）</figcaption></figure>
<h3>6年間「幽霊と一緒に住んでいた」</h3>
生霊やオーラが見える霊視芸人として活躍中のシークエンスはやともさんは、かつて事故物件に住んでいた。
「芸歴2年目の時に、実家が全焼してしまって、すぐに入居できると紹介されたのが事故物件でした。 
一家心中が1回と自殺が2回あった物件で、ほかの部屋の家賃は20万円前後だったんですが、その部屋は半額以下の9万円くらい。僕と、僕よりも霊感が強い親父の2人で部屋を見て、『この部屋自体が呪われているワケではない』という結論になったので借りました」（シークエンスはやともさん　以下同） 
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自身が自宅を出るまでの6年間は、「幽霊と一緒に住んでいた」らしい。 
「確かに幽霊のようなものはいたんですが、危険なものだけは親父がどうにかしてくれて、問題なさそうなものはそのままでした。なので、トイレに入ったら、知らない人が先にトイレに入ってるといったことが、ちょこちょこありましたね（苦笑）」
<figure id="attachment_319739" aria-describedby="caption-attachment-319739" style="width: 3000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d1151ed3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/302a259f9dc0482247a4d2a24059e350.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319739" class="wp-caption-text">「『霊＝貞子』みたいに思っている人が多いでしょうが、実際にはそんなに怖いものばかりじゃないので安心してください」</figcaption></figure>
「事故物件＝ヤバい、呪われている」とイメージする人も多いだろう。しかし、シークエンスはやともさんいわく、悪意のないものだったら、一緒に住んでいても問題はないそうだ。
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<h3>「ヤバい事故物件」の条件とは？</h3>
すべての事故物件がヤバくて呪われているワケではないとしたら、どんな事故物件がヤバいのだろうか？
「特徴としてラップ現象とか色々あると思いますが、僕が一番ヤバいと思うのは、住んでる人が幽霊に取り憑つかれたり、体を乗っ取られたりすることです。具体的には、引っ越しした後で、急に食べ物や洋服の趣味が変わったり、まわりの人から『最近変だよ』って言われた場合です。
そういった事故物件に当たらないようにするためには、ちょっと面倒くさいかもしれませんが、亡くなった理由を探ることですね。僕は、亡くなった時にどんな想いを抱えていたかが、ヤバい事故物件になるかどうかだと思っています。 
この世に思い残すことなく亡くなった場合は、全然問題ありません。独居老人の孤独死とかが、これに当てはまる場合が多いですね」 
近年、社会問題になっている高齢者の孤独死。しばらくたって発見された場合は事故物件となることが多い、しかし、このような場合、”実害”はないケースがほとんどだという。
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ヤバいのは、誰かに恨みを持っていたり、未練や悲しみを抱えたまま亡くなった場合だと続ける。
「かつて、事件や事故でニュースなどで取り上げられた場所なんかは避けた方がいいでしょうね。きっと、心安らかに亡くなってはいないでしょうから。 
あとは、その土地自体がいわくつきという場合もあります。かつて処刑場だった場所などはヤバい可能性が高いです。あとは、廃仏毀釈が行われた場所も。 
新しくてきれいなのに、頻繁に住人が入れ替わるマンションの話を聞いたことがあります。その場所をよくよく調べたら、明治以前は墓地だったそうです」 
<figure id="attachment_319740" aria-describedby="caption-attachment-319740" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="77897857"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/1b85a41f22d636db5367f0d38733ea79.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319740" class="wp-caption-text">「土地の履歴は古地図を見るとわかるんで、気になる人は近くの図書館で調べてみるといいかもしれません」</figcaption></figure>
また、引っ越した方がいいのか引っ越さなくてもいいのか、判断が分かれるグレーゾーンなケースはというと……。 
「住んでいる人が気になるか気にならないか、それだけですね。まれに、誰もいないのに足音が聞こえたり、ものが倒れたりするといったラップ現象が起こる部屋があります。もちろん、怖いっていうのもありますが、最終的に行き着くのは『うるさい』『イライラする』といったことなんですよね（苦笑）。 
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僕が住んでいた事故物件では、たまに地鳴りが起きてました。でも、そのうち慣れていって、家族みんなが『またか』という感じでになってました。ラップ現象が起こったとしても、気にならなければ、引っ越さなくてもいいと思います」 
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<h3>ヤバい部屋の調べ方「内見でバシャバシャ撮る」 </h3>
では、引っ越し先がヤバい物件がどうかを見極めるには、どうしたらいいのだろうか？ 
「ヤバいとされている部屋は、間違いなく”オーブ”が撮れます。なので、内見の時にスマホでたくさん撮って、白いポツポツしたのが写っていなかったら大丈夫でしょう。ただ、オーブっぽいものが写っていたとしても、ホコリの場合もあります。オーブらしきものが撮れたら、カメラに詳しい人とかに見てもらうといいと思います」 
たまに、厄除けや魔除けの意味を込めて、玄関に盛り塩を置く人もいる。風水的に見ても、部屋を浄化する効果が期待できるとされているが、個人的にはあまりおすすめしないのだそう。 
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「塩には、そこから先に入ってはいけないという通せんぼのような力があります。反対にいうと、幽霊が成仏したくてもできない状態になってしまうのです。なので、事故物件に住んでしまった場合は、盛り塩はしない方がいいと思います。 
昔、親父が実家で、厄や災いを払う護摩行の動画を何時間も流していたことがありました。自分にも僕にもよくないものが憑いているからって言っていました。その後、実際に悪縁が切れたんですよね。もしかしたら死者にも有効かもしれないですね」 
<figure id="attachment_319741" aria-describedby="caption-attachment-319741" style="width: 3000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="99c7542a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/24bca967127759c6f3d69b38c05cf2b7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319741" class="wp-caption-text">「僕は実際に護摩行をしたこともありませんし、動画も流したことはありません。でも、親父が実践していたので、やってみる価値はあるかもしません」</figcaption></figure>
事故物件の見つけ方や付き合い方を色々と教えてもらったが、何よりも気を付けたいのは、すべての霊が悪いと決めつけないこと、すべての不幸の原因を霊にあると決めつけないことだという。
「ほとんどの人が『幽霊＝人を呪う危険なヤツ』だと思っていますが、それは和製ホラー映画の刷り込みにすぎません。 海外では、日本のように幽霊を恐れることはありませんし、怪奇現象にも『なんだこれは！？』と純粋な興味を持つ人が多いんです。
仕事がうまくいかない、恋人と別れてしまったのは悪霊に取り憑かれるいるからだ、背後霊のせいだと思うのは大きな勘違いです」 
ChatGPTも登場し、今後ますますITが進化すると予想されるなか、「データがすべて」「パソコンの回答が正しい」という価値観が広まると、逆に、スピリチュアルのようなふわっとしたものに頼りたくなる人も出てくるとシークエンスはやともさん。
そこで、すべての不幸は幽霊のせいだと決めつけると、自分で自分の人生を破滅に追い込んでいるようなものだと語気を強める。 
「日本人は無宗教だから、絶対的な正しさの指針がありません。 
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テクノロジーとスピリチュアル、どちらも信じていいと思うんですが、それらを言い訳にして生きていると、自己肯定感もなければ自己判断もできないダメな人になってしまうと思います。 
そうならないためにも、テクノロジーもスピリチュアルも、楽しく生きるための便利なツールくらいに考えておくのが良いのかもしれません」 
<figure id="attachment_319871" aria-describedby="caption-attachment-319871" style="width: 2577px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="92d877b0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/3120fb0383b58fae271828d7d9532ada.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319871" class="wp-caption-text">スコットランド・タンタロン城の心霊写真 。海外は事故物件の方が人気で資産価値が高い場合も多いとか（PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_319872" aria-describedby="caption-attachment-319872" style="width: 887px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="df545078"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/d37f8def25ae57970f6676bd46b01c1c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319872" class="wp-caption-text">&#8217;09年、エディンバラ国際科学フェスティバルの一環として行われた心霊写真コンテストで「世界最高の幽霊写真」に選ばれた写真</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_319742" aria-describedby="caption-attachment-319742" style="width: 1244px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4cd09098"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/0c91f785206e0eb4880af2119c44ee16.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-319742" class="wp-caption-text">メディアやSNSに出せない情報が知れるシークエンスはやともさんのオンラインサロン</figcaption></figure>

WEBを中心にフリーライターとして活動。また、書籍や企業PR誌の制作にも携わっている。専門分野は持たずに、歴史・お笑い・健康・美容・旅行・グルメ・介護など、興味のそそられるものを幅広く手掛ける。

安倍川モチ子

川戸健治

今、「事故物件」が人気だという。そこで、霊視芸人としても知られるシークエンスはやともさんに、「ヤバイ事故物件」と「安全な事故物件」のボーダーライン、見分け方や対処法などをうかがった。

実家は一家心中1回、自殺2回の事故物件…シークエンスはやともに聞く「ヤバい事故物件の見分け方」

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