<figure id="attachment_321433" aria-describedby="caption-attachment-321433" style="width: 3101px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b0f66f71"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/ac553a4e6560574d0a3c7b2b879efdd1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-321433" class="wp-caption-text">地裁での仮処分対策とネット配信の合間にインタビュー。多忙だ</figcaption></figure>
運命とは不思議なものだ。わずか半年前、大津綾香（30）は一候補者として立花孝志氏（55）の下についていた。それがいまや、政治家女子48党の党首としてバチバチの法廷闘争を繰り広げる間柄となった。
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「ネットで政治家女子48党の候補者募集ページを見て、ポチポチと応募したのがすべての始まりです。昨年の12月25日のことでした。その2日後、27日に立花さんから『（審査に）受かった。どこから出る？』と電話がかかってきて、『どういうことですか？　面接とかないんですか？』と聞き返したら『どこの選挙区から出るかいま決めないと、次の人に回すから。
ちなみにお前は7番目（の合格者）』って言われました。当時は港区に住んでいたんですけど、『港区はアイドル活動をする子に決まっているから』とＮＧだったので目黒区にしたんです。で、年明け1月13日に記者会見をやるから、それまでに目黒区に引っ越しなさい、と……当時から立花さんはムチャクチャでしたね(笑)」
“ディナーつき舞台などを行うアイドル寄りの集団”というのが、政治家女子48党の当初のコンセプトだったという。実際、候補者の3分の2がアイドル志望だった。
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「私は父が不動産の会社を経営していて、いずれ継ぐつもりで日藝のデザイン学科に入ったのですが……地方議員は年間50日しか行かなくてよくて兼業できる、当選してから勉強すればいい、と立花さんがおっしゃっていたので、軽い気持ちで応募してみたんです。
昔、子役をやっていたころに、池上彰さん（72）とＮＨＫの『週刊こどもニュース』に出演していたので、政治にもずっと関心は持っていましたから。といっても、支持政党はとくになかったんですけどね」
目黒から出るにあたって区政のリサーチを始めると、次々と疑惑が見つかった。「目黒区の闇を暴く」「真っ黒目黒」というキーワードで発信を始めた。正義感が燃え始めたことが、後の立花氏とのバトルに繋がっていく。
<div data-friday-nextpage-lead="「池上彰の娘はいないから」"></div>
3月上旬、ガーシー容疑者の参議院本会議欠席により、立花氏が引責辞任。後継指名されたことで大津党首が誕生。人生が急転した。
<figure id="attachment_321576" aria-describedby="caption-attachment-321576" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="9611dcbc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/30ef1075a6464a05ccc432de3d92be38.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-321576" class="wp-caption-text">統一地方選で渋谷区から立候補したが、惜しくも落選</figcaption></figure>
「何人かに断られて私にオファーしてきたようでした。『なぜ私なんですか？』と聞いたら『（党内に）公認会計士とかはいても、池上彰の娘はいないから』と。ノリで決めたんでしょうね。傀儡（かいらい）の党首、弾除けになる人なら誰でもよかったんだと思いますが、代表権だとか党首とか、そういう仕組みを学ぶいい機会だなと思って引き受けました。
ただ……代表権まで私に移したのは失敗でしたね。立花さんもそう思ったから、後になって『党首として手当を払うから代表権を返してくれ』と言ってきたんだと思います。私や黒川（敦彦）さんに近い人物に秘密裏に接触して『代表権を2億円で買い取る』とオファーしていた、という話も耳にしました。よっぽど疚（やま）しいことがあるに違いないと確信して『絶対ムリ』と突っぱねました。だいたい、党は資金ショートしているのに、どこに2億円なんておカネがあるというのか」
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代表権の返却を拒否すると、「大津綾香は除名しました」「大津綾香はウソつきだ！」などと立花氏の“口撃”が始まったという。それにしても――誰もが敵に回したくないはずの立花氏と戦う決意をしたのは、なぜなのか。
「選挙プランを立てたり、人を派遣してくれたり、身銭を切って協力してくれたりした黒川幹事長が『カネに汚いやつ』『党のお気に入りの子をはべらせている』などと立花さんに攻撃され、辞任に追い込まれる姿を見て怖くなったんです。自分の意にそわない者はこうして粛清するんだな、と。同時に『党のお気に入りの女の子7～8人を六本木のバーに並べてキャバクラ状態でハシャいでたのはお前だろ！』と怒りが湧いてきました。
立花さんは党の資金がショートした責任を私に押し付けてきましたが、『会計責任者として党の資金管理をしてたのはあなたですよね？』と言いたい。どうして自転車操業になっているのかを明らかにしたくて『会計資料を見せてください』と言ったら、立花さんはなんと『見せない』と言い放ちました。『大津は目黒に居住実態がない』『二つ家があるのはおかしい』と私の選挙妨害もしてきましたけど、『それを指示したのはあなたですよね？』と。
さきほども話しましたけど、政治家女子48党の候補者は公認から記者会見まで、年末年始を挟んで2週間しか時間がなかった。だから、候補者のために立花さんがレオパレスを借りたりして、慌てて転居させたんです。だから家が二軒あった。立花さんの指示でやったことなんですよ。ウソとデマで印象操作するのはやめていただきたい。疚しいことがないなら、エビデンスを示してくれ。私はそう言っているだけなんです」
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黙っていたら潰される。攻撃は最大の防御――生き残るために、大津党首は戦うしか手段がなかった、というのだ。
<div data-friday-nextpage-lead="恋愛はしばらくおあずけ"></div>
「あの立花孝志とよくケンカできるよね、と言われます。家族も反対でした。“黒川さんに私が操られて闘っている”と主張する人までいます。ただ、これはハッキリ言わせていただきたいのですが、私は自分が『おかしい』と思ったことを『おかしい』と指摘しているだけ。シンプルに不正疑惑を追及しているだけです。私には既得権益も、しがらみもない。疚しいことがないから、立花さんに負けようがないんです」
<figure id="attachment_321583" aria-describedby="caption-attachment-321583" style="width: 3728px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e0d80358"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/255a4da8c185a816ee5865b44d3c2f8a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-321583" class="wp-caption-text">神奈川県知事選にも出馬。15万票超を獲得している</figcaption></figure>
政党助成金が凍結されているため、活動費や弁護士費用は持ち出しだ。加えて、“立花孝志とガチンコバトルをしている政治家”として、世間に顔も名前も知れてしまったので「マッチングアプリも使えなくなりましたよ！」と大津党首は、いたずらっぽく笑った。
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「それは冗談ですけど、立花さんとガチンコで戦っている私と付き合おうという奇特な人はいないでしょうね(笑)。誹謗中傷のターゲットになりかねないですから。誰しも、厄介ごとには巻き込まれたくないものです。しばらく恋愛はおあずけですね。捜査当局の方とは何人も会いました。私が知っていることはすべて話しました。重大な関心を持っている、という印象です。
……この戦いが終わったら、“不正を暴き、おカネの流れをクリーンにしたＤＮＡを持つ政党”として再出発しようと思ってます。党の規約も変更する。賛同してくれている男性候補者もいるので、『政治家女子』という党名の変更も考えています。そうそう、これは政治の世界に入ってわかったんですけど、政見放送でめちゃくちゃ儲けている人がいるんですよ。この手の利権話は政界にゴロゴロしています。いまは彼氏より『既得権益をぶっこわ～す！』という趣旨に賛同し、共に闘ってくれる仲間がほしい。うまく党が生まれ変わることができたら、池上さんに相談に行こうかな」
“発信力のあるウソつき”たちと闘うなかで「すぐ言葉尻を捉えられるので、本当に鍛えられました」と大津党首。先月は『政治はケンカだ！　明石市長の12年』（講談社刊）を上梓した泉房穂氏（59）のトークイベントに参加し、「党運営の相談に乗っていただきたい」と直訴した。
彼女の視線は既に、“戦い”の後を見つめている。
<figure id="attachment_321586" aria-describedby="caption-attachment-321586" style="width: 3089px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="86d9a9a0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/0f31b567854cd8411abeffd18eda6393.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-321586" class="wp-caption-text">党首としていま一番言いたいのは「人材求む！！」</figcaption></figure>

鬼怒川 毅（選挙時）

あの立花孝志氏とガチンコで戦っている弱冠30歳の女性闘士・大津綾香。どうしてこうなったのか？　闘いの展望は？　見えてきた未来は？！　本人が大いに語る

政見放送でメチャクチャ儲けてる人が…大津綾香の新党構想「既得権益をぶっこわ～す！」

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