「共演者を伸ばす」と業界内でウワサに…!波瑠と杉咲花が「ドラマに引っ張りだこ」納得の理由
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
波瑠(はる)(32)が4月期の『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)に続き、7月期も『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)に出演。その″連打″ぶりが、業界内でのあるウワサの信ぴょう性を高めている。
「『こっち向いてよ向井くん』で主演を務める赤楚(あかそ)衛二(29)など、今期は2期連続でドラマ出演する主役級が多いのが特徴です。キー局がドラマ枠を増やしたことで、知名度のある俳優は引っ張りだこになっているのですが、とくに波瑠は多い。昨年など、3クール連続もありましたからね。というのも、″波瑠と共演するとブレイクする″といわれているからなのです」(キー局プロデューサー)
’15年にNHK連続テレビ小説『あさが来た』のヒロイン役でブレイク。その後、多くの作品に出演しているが、朝ドラを超える代表作に恵まれているとは言い難い。ところが、「それこそが彼女の強み」と広告代理店関係者は力説する。
「知名度や実力はありますが、いい意味で強烈な個性がなく、シリアスな役からコミカルな役までソツなくこなす。どんな作品にもハマるのです。大作よりも、ネクストブレイク俳優を起用する実験的作品での需要が多いですね。『わたしのお嫁くん』が放送されていたフジの″水10″枠は男性が主役の作品を放送するのがコンセプトですが、相手役の高杉真宙(まひろ)(27)では知名度的に弱いとスポンサーが納得しなかったらしく、波瑠が主演になったと聞いています」
初回の見逃し配信は200万回再生を突破。SNSでは″お嫁くんロス″を嘆く視聴者も続出するなど大成功を収めた。
「朝ドラ『おちょやん』(’20〜’21年)でヒロインを務めた杉咲花(25)も波瑠と同様、期待の若手俳優の相手役に起用されやすい傾向がありますね。子役時代から演技派として知られている彼女がいると、相手役の演技が多少未熟でも、作品を締めてくれますから。
実際、’21年放送の『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)で共演した杉野遥亮(ようすけ)(27)はその後、大きく成長して、今クールは『ばらかもん』(フジテレビ系)で、ゴールデン・プライムタイム帯の連ドラで初の主演を務めています」(前出・キー局プロデューサー)
波瑠と杉咲の「気負いなく主役を演じる姿が若手俳優へのアシストになっている」と芸能プロ幹部は分析する。
「たとえば、木村拓哉(50)のような圧倒的存在感を放つ俳優が主演だと、現場も作品もそこを中心に回らざるを得なくなります。その点、彼女たちが主演の作品だと、″みんなで良い作品を作ろう″という雰囲気になるのです。若手俳優が萎縮せず、魅力や実力を発揮しやすくなる。キムタクが主演だと、共演者に光が当たらないケースもありますからね」
これまで、波瑠と杉咲に有名俳優との熱愛スキャンダルがないことも、″よき共演者″として支持される要因なのだと、前出・芸能プロ幹部は言う。
「波瑠は無名俳優と一度撮られたぐらいで、杉咲に関してはノースキャンダル。若手有望株を抱える事務所からすると、魅力を引き出してくれるうえに、ファンも安心する、ありがたい女優なのです」
波瑠と杉咲の相手役が令和のブレイク俳優の条件になる日も近い!?
『FRIDAY』2023年8月4日号より
PHOTO:村田義人