<figure id="attachment_324157" aria-describedby="caption-attachment-324157" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6ed3b525"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/0526bd7a810de83e3ef2f19da33dab75.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-324157" class="wp-caption-text">森の演技は評価されているのだが…</figcaption></figure>
女優の森七菜（21）と俳優の間宮祥太朗（30）がW主演を務める、フジテレビ系月９ドラマ『真夏のシンデレラ』の第3話が24日に放送され、世帯平均視聴率が5.5％（ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同）を記録した。
同作は真夏の海を舞台にした男女8人の青春恋愛群像劇。森と間宮のほか、吉川愛（23）、仁村紗和（28）、神尾楓珠（24）、萩原利久（24）、GENERATIONSの白濱亜嵐（29）、水上恒司（元・岡田健史、24）ら旬な若手俳優陣が共演している。しかし、初回は6.9％でスタート。同局の月9ドラマは、18年7月期の『絶対零度～未然犯罪潜入捜査～の』10.6％から初回2ケタ発進が続いていたが、19作連続とはならず。前回の第2話は5.4％で、0.1ポイントの微増にとどまってしまった。
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「初回の視聴率は2000年以降のワーストを更新。このままだと、1話でのワースト（『民衆の敵～世の中、おかしくないですか⁉～』、17年10月期、篠原涼子主演、最終回の4.6％）も、全話平均でのワースト（『海月姫』、18年1月期、芳根京子主演、全10話6．１％）も更新しそうな低調ぶり。今は録画やネットでの視聴が主流とはいえ、あまりにも数字が伸びない。その要因だが、これまで月9の歴史を彩った、海を舞台したヒットドラマにあった要素がことごとく足りないから」（テレビ局関係者）
そこで、過去の海を舞台にした月9ドラマ3作にあって『真夏のシンデレラ』にはない“海が舞台のドラマに欠かせないもの”を検証してみた。
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『ビーチボーイズ』（1997年7月期）
全12話の平均視聴率は23.7％。W主演を務めた反町隆史（49）と竹野内豊（52）は一躍このドラマでスターの座に踊り出た。反町はドラマの主題歌『Forever』で歌手デビューを果たし、同年大晦日の紅白に初出場も果たした。ドラマの舞台は海辺の民宿だったが当時すでにスターだった女優の広末涼子（43）も看板娘役で出演していた。
「女性視聴者は、正反対な性格でウマが合う役を演じた反町と竹野内のイケメンタッグに視線がクギ付け。男性視聴者は広末が見たかったので完璧な布陣だった。当時、ラブストーリーばかりの中、反町と竹野内が演じた役の男の友情が描かれたのも視聴者を引きつけた一因だった」（芸能記者） 
いまだに反町と竹野内の代表作と言える名作だった。
<div data-friday-nextpage-lead="織田裕二、山下智久主演のあの作品は"></div>
『太陽と海の教室』（2008年7月期）
全10話の平均視聴率は14．8％。すでに刑事役で主演した同局のドラマと映画『踊る大捜査線』シリーズがヒットした織田裕二だが、新境地を開拓すべく異色の経歴を持つ海辺のエリート進学校の教師役を演じた。そして、多くの歌手がカバーしている洋楽の名曲『君の瞳に恋してる』を織田が『ＵＺ』名義でリリースし、主題歌に起用された。
また、生徒役は後に数々の映像作品で活躍することになる、岡田将生（33）、濱田岳（35）、吉高由里子（35）、賀来賢人（34）、元AKB48の前田敦子（32）ら豪華な面々が演じた。
「織田の知名度は抜群で、生徒役も演技派ぞろい。同僚の教師役も北川景子、戸田恵子、小日向文世、八嶋智人ら演技派をそろえた。プロデューサーは昨年のドラマ『silent』を大ヒットさせた村瀬健氏、脚本は今年のカンヌ国際映画祭で『怪物』により脚本賞を受賞した坂本裕二氏。裏方も強力な布陣だった」（報道担当記者） 
今となっては、映像作品での村瀬氏と坂本氏の再タッグ結成が期待される。
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『SUMMER NUDE』（13年7月期）
全11話の平均視聴率は12.7％を記録。男性デュオ・『真心ブラザーズ』の95年の楽曲『サマーヌード』をイメージして制作され、忘れられない恋人を胸に秘めた若者たちの夏の恋を描いた作品。当時、ジャニーズ事務所に所属しながらソロ活動を行い人気だった山Pこと山下智久（38）が海辺の写真館で働くカメラマンの主人公を演じ、同曲をカバーした『SUMMER NUDE＇13』が主題歌に起用された。
ダブルヒロインを演じたのは、当時、勢いに乗っていた女優の戸田恵梨香（34）と香里奈（39）、山下と共演歴のあった長澤まさみ（36）が友情出演する豪華布陣だった。
「圧倒的に山下の人気が視聴者を引きつけた。以前から筋トレが趣味であることを公言していた山下だが、毎回のように上半身裸の〝サービスカット〟が盛り込まれていた。山下の歌も、何度も歌番組などで披露したのでいろんな意味で耳に残った」（同） 
その後、山下は主演のフジ系のドラマを映画化した『劇場版 コード・ブルー－ドクターヘリ緊急救命－』（18年）が興行収入93億円の大ヒット作に。続編を期待するファンは多いはずだ。
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この3作と『真夏のシンデレラ』を比較してみると、森と間宮は主演作をそれなりにこなしているが、反町＆竹野内、織田、山下ほどの強烈な“オーラ”はまだない。脇役には若手の俳優陣を起用しているものの、しっかりと芝居を締める安定感のあるような役者ではないのだ。さらに脚本を担当したのは、昨年の『第34回ヤングシナリオ大賞』を受賞した市東さやかでまだまだ経験に乏しく、最終回の台本はSNSの反応などを見たうえで書き上げるという。
「森さんは歌手活動をしているので、主題歌を歌えば歌番組などでPRもできたはずです。演じるのはウォータースポーツ・サップのインストラクターですが、その業界も取り込んで、巷でサップを流行らせるようなPR戦略もありだったはず。森さんは色白だったのに日焼けサロンに通って肌を焼きこれまでで最大の肌の露出。神尾さん、仁村さん、水上さんはすでに脱いでいますが、あま必要のないカットでした。いずれにせよ、視聴者を引きつけるものが足りなかった。」（フジ関係者）
つまり、主役のインパクト・人気・知名度、練り込まれた脚本、盤石の脇役、主演の主題歌などなど、“欠かせなかった要素”がかなり足りないと言える。少しでも過去の名作の要素を取り入れれば、これから巻き返しを図れるかもしれない。
<figure id="attachment_324158" aria-describedby="caption-attachment-324158" style="width: 2822px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="44159937"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/3d7bbcdf16076fb73449838e4b240644.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-324158" class="wp-caption-text">（番組公式HPより）</figcaption></figure>

近藤裕介

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