<figure id="attachment_325925" aria-describedby="caption-attachment-325925" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="809e15c7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/0bf1f83ad580d6765319a846173c9459.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325925" class="wp-caption-text">７月26日にソニーミュージックからアルバム『来世は偉人！』をリリースしてデビュー</figcaption></figure>
日本に美貌のガールズバンドはいくつもあるが、『花冷え。』ほどのインパクトの持ち主は他にいまい。
強烈すぎて、アッという間に海外にその存在がバレてしまい、ラブコールが殺到。７月26日のメジャーデビューを前にミラノやロンドン、ニューヨークなど欧米32都市を回る世界ツアーが決まってしまったほどだ。
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”世界先行バズり”のキッカケとなった話題曲「我甘党」のＭＶは、すでにYouTubeで200万回も再生されている。真夜中にスイーツが食べたくなった乙女の心の揺れ、砂糖への愛をゴリゴリのメタルに乗せてデスヴォイスでシャウトする――いったい、どんな人生を歩んできたら、こんな世界観を生み出せるのか。
世界ツアーに向けて離日直前の『花冷え。』メンバーが都内にいると聞き、某スタジオに急行すると、なぜか全員、浴衣姿なのであった。ギャップ萌え――。
リーダーのマツリ（ギター＆クリーンヴォーカル）によれば、『花冷え。』の母体は中高の同級生であるユキナ（ヴォーカル）とヘッツ（ベース＆コーラス）と軽音部で組んだバンドなのだという。
ユキナ　今年５月にドラムのチカが加入して今の形になりました。英語のバンド名だと被るリスクがあるから、日本語の漢字を使った名前にしようと話し合って……私が４月生まれで、マツリとヘッツが12月生まれだったので、「春」と「寒さ」の入った『花冷え。』にしたんですよ。花の時期に寒が戻るって意味で、季語でもあるし「いいね」って。
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チカ　私の音楽のルーツは小学生のころから聴いていた『スピッツ』。「愛のことば」という曲が一番好きですね。今やっている音楽とは全然違いますけど。
ヘッツ　私も違う。アニソンが好きで、満遍なく聴いていました。とくに好きなのは『ソードアート・オンライン』。ＬｉＳＡさんが主題歌を歌っていました。
マツリ　もともとパンク系が好きで『Hi-STANDARD』から入って『Currents』とか『Gideon』という海外のアーティストを聞き始めて、ドップリとメタルの沼にハマった感じですね。ハードコア寄りの。
ユキナ　『花冷え。』が『マキシマム ザ ホルモン』さんのコピーバンドからスタートしたので、そこを入り口に『ヒステリックパニック』さんとか、日本のラウドロックに行きましたね。皆、違う音楽を聴いているから、曲作りのときにいろんなアイディアが出て勉強になる。「音楽の方向性」でぶつかり合うことがないんですよ。
<div data-friday-nextpage-lead="海外で受けた理由は？《インタビュー続き》"></div>
「私たち、家族っぽい」（ユキナ）、「マツリがお父さん、ヘッツがお母さんでユキナがお姉ちゃん」（チカ）という日本の仲良しガールズバンドがどうしてこうも海外で受けたのか。マツリは「ギャップ」だと見ている。
ヘッツ　チカはクールに見えますが、動きもしゃべりもフニャフニャしている（笑）。出会ってすぐギャップを感じましたね。アイスが大好きで、アイスという単語には小型犬みたいに反応する。
ユキナ　マツリはしっかりしているんですけど、物を失くすことが多い。スマホを手に持ったまま「私のスマホどこ～？」と探したり……（笑）。
マツリ　自覚ありますね。失くさないよう、スマホに紐をつけていますから。
ユキナ　こないだ、紐ごと忘れていましたけどね（笑）。
マツリ　ユキナは男勝りなところがある。芯が強いんだけど、何かの拍子に”ダム”が決壊すると、赤子のように泣いたりする。
ユキナ　うまくいかなかったときに……ネガティブに入るときがあるね。
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ヘッツ　それでいてユキナもメガネをかけたまま、「メガネ、メガネ～」と探したりするよね。古典的コントみたいな（笑）。
デビューからわずか１週間で世界ツアーが始まるが、メンバーに気負いはないどころか、「ワクワクしている」と口を揃えるのだった。
ユキナ　「我甘党」という曲で海外の方に認知していただいたのがコロナ禍で。「ライブしてよ！」って、たくさんコメントをいただいたんですが、なかなか行けず……お待たせ！　って感じですね。
マツリ　歌詞に日本語がたくさん入っているのに、こんなに聴いてもらえることに驚きました。今後も日本語をどんどん使おうと思っています。ただ、サビには海外の人にもわかりやすく、発音しやすい言葉を入れることを意識しています。
ヘッツ　私は服飾の仕事も夢の一つで『花冷え。』のステージ衣装も担当していたので、イタリアに行けるのが楽しみ。
チカ　私はニューヨークに留学している友達がいるので、アメリカが楽しみです。
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マツリ　アメリカ、横断しますからね。新人バンドが。凄い経験ですよ。
ユキナ　初の海外ツアーで32都市も回れるなんて、本当に感謝です。
マツリ　デビューしていきなり２ヵ月ほど日本を離れますけど、拠点は作らずに活動したい。半々がいいですね。
ユキナ　出られるものなら、『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）などの音楽番組で歌ってみたいですね。ファンの方が喜んでくれると思うので。
チカ　『スピッツ』さんとか『SEKAI NO OWARI』さんに会いたいです。あとはふなっしー（笑）。
ヘッツ　私はコシノジュンコさん！
曲は強烈かつ狂暴ながら、中身は「普通に原宿にいそうな女の子」。そのギャップに海外のリスナーは萌えているのだ。
「バンドが結成10周年を迎える２年後に日本武道館に立ちたい。そのために何が何でも、今回の世界ツアーを成功させて日本に戻ってきます！」
取材の最後、ユキナはこう目標を語った。世界から日本へ――世間の常識との乖離も『花冷え。』の魅力と言えよう。
<figure id="attachment_325920" aria-describedby="caption-attachment-325920" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4cddb868"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/31626d0c2200a2e18fde6bb5d0e49aa2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325920" class="wp-caption-text">（左から）チカ、マツリ、ユキナ、ヘッツの４人でデビュー翌日に米日欧向け３部制リリースイベントを生配信！</figcaption></figure>
<figure id="attachment_325924" aria-describedby="caption-attachment-325924" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f70aec01"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/c7e25617d0b7c18c26fb948c9d6982b2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325924" class="wp-caption-text">デビュー直前に大阪、名古屋で敢行したワンマンツアーはすべてソールドアウト。次に日本で観られるのは10月だ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_325922" aria-describedby="caption-attachment-325922" style="width: 2069px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0117dd17"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/d98cb54bc27357498eaab981923b99f0.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325922" class="wp-caption-text">撮影しながら「夏っぽい」と盛り上がるも「恋バナなどしない」（マツリ）、「恋愛映画を観るとムズ痒くなる」（ヘッツ）。本業で大暴れだ！</figcaption></figure>
<figure id="attachment_325921" aria-describedby="caption-attachment-325921" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e888f58f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/fd1a4971e5fc50ae965cac15a8399a57.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325921" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　美貌のガールズ･メタルコアバンド 『花冷え。』に世界が萌えている！</figcaption></figure>
<figure id="attachment_325923" aria-describedby="caption-attachment-325923" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="fa6604ee"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/2e9cc2e5f21ab09844e25dc49a3d46a7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-325923" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　美貌のガールズ･メタルコアバンド 『花冷え。』に世界が萌えている！　PHOTO:タカギユウスケ</figcaption></figure>
『FRIDAY』2023年8月18・25日号より

小松寛之　タカギユウスケ（ライブ）

強烈なインパクトであっという間に海外に存在がバレ、ラブコールが殺到中のメタルコアバンド「花冷え。」メジャーデビュー前に世界ツアーが決まってしまうほどだ。"世界先行バズり"をした彼女たちの魅力にせまる！

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