「実力不足で地味だった」江藤愛アナ『世界陸上』の評判は振るわずも…「局内では安泰」と言われるワケ
正直、盛り上がったとは言い難い『世界陸上』(TBS系)が8月27日に閉幕した。
今回の最大の特徴は、「世界陸上」の放送権がTBSに移った’97年のアテネ大会から13大会、25年にわたり“番組の顔”を務めた織田裕二と中井美穂に代わって、同局の江藤愛アナ(37)と石井大裕アナがMCを、高橋尚子氏がスペシャルキャスターを務めた点だ。ちなみに9月23日から中国・杭州で開催される「アジア大会」も同じ布陣である。しかし、ある民放スポーツ番組制作担当者は、
「織田裕二の横に立った中井美穂は長身であり、フリーであることもあって華やかな衣装がよく似合っていた。織田の熱いトークや2人の変に噛み合わないところ、アクシデントなど観ていて飽きなかった。
それに比べ、江藤アナは『ひるおび』と同じOL風のブラウスにパンツ姿。彼女に似合ってはいましたが、もう少しスポーティな衣装にしても良かったのではないでしょうか。江藤アナと高橋尚子氏のトークも無難というか、OL同士のおしゃべりのようで正直、退屈でした」
と、手厳しい。TBS局内では、「やっと自局のアナウンサーが使われた」と喜ぶ声もあったものの、ふたを開けてみるとネットでも、“織田ロス”なる言葉が数多く見受けられ、織田・中井コンビ待望論が聴こえてきたのだ。
江藤愛アナといえば、『ひるおび』で恵俊彰のアシスタントを務め、早朝の『THE TIME,』にも出演。ほかにも『CDTV ライブ!ライブ!』までも江藤が単独MCを務めていることから、SNSではこんな意見も……。
「いくらなんでも酷使しすぎではないか。少しは休ませてやれ」
「TBSには江藤愛しかいないのか?」
他局からは、SNSとは別のこんな意見も多く聞かれた。
「江藤さんはアナウンサーの実力こそ一定評価されていますが、他に飛び抜けたところがなく、印象としてはかなり地味。女子アナとして話題に上ることもほとんどありません。正直、どうしてTBSがここまで彼女を重宝するのかわかりません」(キー局の情報番組編成担当者)
実はこれ、江藤アナが新番組を担当すると各テレビ局内で必ず話題に上ることなのだ。この疑問に対して、あるTBSの幹部社員はこのように説明する。
「かつてTBSは、いまの江藤アナ以上に何でも一人でやらされていた小林麻耶(現名・國光真耶)の時代が長かった。お笑い番組から料理番組、番宣番組、特番などを担当してきて、同期の高畑百合子アナに『このままでは死んじゃう』と小林が泣きついた話は有名です。
彼女はルックスといい、キャラクターといい、学生時代からの知名度は抜群で、フリーになってからも人気が全く衰えなかった。さらに、スキャンダルも全くありませんでしたから絶大な信頼がありました。彼女以降、そういう立ち位置の女子アナが現れなかった。そこで、ようやく現れたのが江藤アナだったのです」
そうは言っても、『サンデージャポン』(TBS系)の歴代アシスタントである小倉弘子や竹内香苗、青木裕子、田中みな実、吉田明世、山本里菜、そして現在の良原安美アナはかなり“華”がある。日曜日の午前中ということで、女子アナらしからぬ衣装で登場し、「爆笑問題」から毒のあるツッコミを受けても上手に受け流す器用さも持ち合わせている。
「ただ、彼女たちは恋愛ゴシップが多いという特徴もある。こうしたメンバーと比較すると、江藤アナはかなり健全といえます」(前出・幹部社員)
そして、重宝されるもう一つの大きな理由があるという。
「フリーになる可能性がほとんどないということです。例えば、日本テレビのエースといえば水卜麻美アナです。水卜アナは毎回、“春闘”“秋闘”ともいうべきタイミングで『フリーになるのではないか』とのウワサが出ますが、水卜アナと同じぐらい局内で重用されている江藤アナに、そうした話は一切出てきません。
最近では安住紳一郎アナの女性版と言われるほどTBSへの服従心は強い。TBSも安住アナと江藤アナの2大体制で安定させたいと思っています」(TBS社員)
スキャンダルも一切なく、視聴者の好感度も平均点より上という、局にとってのみ“最強”のアナウンサーが江藤愛アナ。「エキスパート特任職トップスペシャリスト」の肩書を得たのは「辞めないから」だけではないと思いたいが……。
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PHOTO:時事通信社