いま名プロデューサーに…「テレビ復権」を担う”元お騒がせアナ”
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
今春スタートしたばかりの情報バラエティ『ポップUP!』(フジテレビ系)が、年内で打ち切りになると報じられた。
「スポンサー集めに苦戦する中で飛び出した、チーフプロデューサーのパワハラ疑惑が決め手になりました。後番組は6月に就任した港浩一社長(70)の古巣、バラエティ制作班が担当するといいます」(広告代理店関係者)
昼の顔である『ポップUP!』とともに「フジは大きく変わりそうだ」と言うのは民放幹部である。
「キッカケとなったのが昨年末に募った早期退職。今春、約100人が退社し、そのなかには佐藤里佳アナ(55)ら男女7人の元アナウンサーが含まれていた。優秀な人材を失ったフジは抜本的な改革を進めています。その中心にいるのが元アナウンサーです。
たとえば6月末付で『めざましテレビ』に出演していた永尾亜子アナ(28)が広報局へ。スポーツ実況で活躍した内野泰輔アナ(30)はスポーツ局へ異動になりました。広報やスポーツ局に知名度の高い元アナを配置することで、スポンサーや取材先とのパイプの強化を図っていると見られています。一方で昨年、人事局に異動した森本さやか元アナ(44)は部長職に昇進しました。出世コースの人事局で元アナが活躍する姿を見せて、後輩アナの流出を食い止めようとしているのでしょう」
TBSは7月の人事異動で複数のアナウンサーが他部署に異動した。
「’15年から社会部と兼任になっていた岡村仁美アナ(40)は社会部専任となり、清水大輔アナ(59)はTBSホールディングスへ出向になりました。定年間近の斎藤哲也アナ(58)は編成考査局へ異動。水野真裕美アナ(38)はアナウンサーと兼務ながら、人事労政局に異動になっています。
人気がないと見るや他部署へ異動させる一方で、看板アナの安住紳一郎アナ(49)は局長待遇、江藤愛アナ(36)を課長職に昇進させて、酷使している。扱いが雑だから、今後も人気アナのフリー転身が続くでしょう」(TBS関係者)
大幅な組織改革を行ったのが日本テレビだ。6月の人事で番組編成や新規企画を行う編成局をコンテンツ戦略局に改称。番組制作を行う部署も、コンテンツ制作局に変更された。
「昨今のテレビ不況で各局、動画配信ビジネスに力を入れています。日テレはこれまで、系列会社である『Hulu』で配信するのが基本でしたが、それだけでは大きなビジネスにならないため、別の外資系動画配信会社とも提携を始めました。いまは、番組やドラマを立ち上げる際に必ず、どの社のプラットホームとタッグを組むかの戦略も立てています。番組制作以外の仕事が増えたのが名称変更の理由でしょう。
で、今後、コンテンツ戦略局の主力になると目されているのが元アナです。というのも、不倫スキャンダルでコンテンツ事業部に異動になったフジの秋元優里元アナ(38)がドイツの公共放送局の子会社と共同出資製作したドラマ『THE WINDOW』のプロデューサーとして活躍しているからです。元アナウンサーだけあって交渉が上手い、と評判です」(前出・広告代理店関係者)
アナウンス部を離れる=左遷というイメージは過去のものになりつつある。
『FRIDAY』2022年9月23日号より
- 撮影:香川貴宏