<figure id="attachment_332568" aria-describedby="caption-attachment-332568" style="width: 1677px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a6a6c541"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/5bc52b5cf96ee2a4628ed7da2eb74742.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332568" class="wp-caption-text">ジャニーズ性加害問題のウラで、テレビ番組の収録”延期”が波紋を広げている『Sexy Zone』中島健人</figcaption></figure>
「ジャニーズに忖度ばかりしてきたテレビ局もさすがにザワつき始めていますよ」
そう語るのは民放キー局に出入りする芸能プロ幹部だ。故ジャニー喜多川氏の性加害に端を発した“ジャニーズ離れ”が、テレビ局にも迫っている。
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国連の人権理事会などの調査結果などを踏まえると、ジャニー氏が毒牙にかけたタレントは数百人規模。回数に置き換えれば、軽く４ケタを突破すると伝えられる。
「ジャニー氏はすでに亡くなっており、刑事罰に問われることはありませんが、存命時にこの問題が発覚していれば、とんでもないことになっていた。戦後最大級の人権侵害事件として国際社会にも衝撃を与えたはずです」（法曹関係者）
そのジャニー氏の名前を冠にするジャニーズ事務所。７日に行った記者会見では創業家の藤島ジュリー景子氏が社長を辞任し、少年隊・東山紀之の新社長就任を発表。しかし、社名はおろか、ジュリー氏は株式100％を保有する代表取締役社長の地位にとどまった。
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被害者への補償をスムーズに行うための措置というが、これで世間が納得したとは言い難い。
その結果、何が起きたかと言えば、クライアント企業の契約見直しだ。
口火を切ったのは嵐・相葉雅紀をＣＭキャラクターに起用する東京海上日動で、
「いかなる形態のハラスメントも認めない」
と契約解除の検討に入った。
ここから“見直しドミノ”は始まり、日産自動車や日本航空、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーなどの飲料各社、第一三共、明治やカゴメといった有名企業も次々と歩調を合わせた。化粧品大手のコーセーに至ってはジャニーズタレントに「他社への移籍」を提言し、嵐・櫻井翔を起用するアフラック生命保険は、ジャニーズ事務所を介さないタレントとの個別契約を求めた。
「日本を代表する上場会社が契約を切るうんぬんではなく、企業にガバナンスの改善を求める声明を出すこと自体が異例。外から『このままではダメですよ』と強烈なプレッシャーをかけている。この時点でジャニーズの７日の記者会見は大失敗。再度ガバナンスを見直し、記者会見を行う必要がある」（代理店関係者）
さらに追い打ちをかけるように、テレビの世界でも「Sexy Zone」の中島健人がゲスト出演する予定だった『A-Studio+』（TBS系）の収録が事実上の“中止”となった（局側は“延期”と説明）。同番組は花王の一社提供。花王は中島を化粧品のイメージキャラクターに起用し、性加害問題を受け、契約の見直しに言及していた。
<div data-friday-nextpage-lead="テレビ局の対応に迫られて……"></div>
「テレビ番組はスポンサー企業によって成り立っている。今回は一社提供の番組だったためわかりやすかったが、複数のスポンサーによって成り立っている番組では、今後、公益社団法人ACジャパンのCMが流れる機会が増えると思う。
ACジャパンは震災などの緊急時や、スポンサー企業が『CMを流さない』と決めた時に、差し込む。テレビ局としては無償のACジャパンのCMばかりだとみっともない」（テレビ局関係者）
’11年の東日本大震災の時は、民放キー局のCMはすべてACジャパンに切り替えられた。’14年の芦田愛菜主演のドラマ『明日、ママがいない』（日本テレビ系）でも、児童養護施設からの抗議を受け、スポンサー８社が“撤退”。ACジャパンのCMに差し替わった。
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ジャニーズ事務所はそうした流れを食い止めるために、今後１年間はテレビ番組やCMで得た報酬をタレント本人に100％支払うことを決めたが、正直理解は得られていない。
「お金の流れの問題ではなく、ジャニーズという世紀の性加害の名がつく事務所に所属するタレントと取引することがよろしくないのです。もちろんタレント個人には何の罪もありません。しかし社名がジャニーズで、創業家が大きな影響力を行使できる間は、厳しい状況が続くでしょう」（スポーツ紙記者）
ジャニーズ番組にスポンサーが寄り付かず、CMはACジャパンに差し替えられる――。
早ければ10月クールのドラマや新番組でそうした現象が起きてきそうだ。

中村和彦

性加害問題により、ジャニーズタレントの起用見直しが相次ぐＣＭ業界。だが、その影響はついにテレビ番組にまで、及ぶことになり……

ジャニーズ番組が「ACジャパン祭」に…セクゾ中島健人「延期という名の出演中止」から始まる深刻事態

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