<figure id="attachment_332810" aria-describedby="caption-attachment-332810" style="width: 1200px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b25044a9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/0caae418476fbffa1e221d984972ad9a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332810" class="wp-caption-text">『ONE DAY』にトリプル主演する中谷美紀、二宮和也、大沢たかお（番組公式Xより）</figcaption></figure>
<p>7月期にフジテレビ系のゴールデン・プライム帯（GP帯、午後7時～11時）では、看板枠の月9で『真夏のシンデレラ』、続く月10枠で『転職の魔王様』、水10枠で『ばらかもん』、木曜劇場枠で『この素晴らしき世界』の4本が放送された。しかし、初回以降の平均世帯視聴率は3～6％台という、GP帯ではかなり厳しい数字を突き付けられることになり、10月期での巻き返しが期待される。</p>
<p>10月期のGP帯のドラマはこれまでの4枠に加え、約54年ぶりに金曜午後9時枠が復活し、ムロツヨシ（47）が主演する『うちの弁護士は手がかかる』が放送されることになる。だが注目は月9と木曜劇場の2枠で、いずれもオリジナル作品で複数の俳優陣が主演のドラマが放送されるのだ。</p>
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<p>まず、10月9日スタートの月9ドラマ『ONE DAY～聖夜のから騒ぎ～』では嵐・二宮和也（40）、中谷美紀（47）、大沢たかお（55）がトリプル主演する。</p>
<p><span class="strongInContent">「全く関わりを持たない3人の男女の、クリスマスイブという&#8221;たった1日&#8221;に同時進行する物語を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。二宮は事件の容疑をかけられる記憶喪失の男役、中谷は報道番組のキャスター役、大沢は頑固な孤高のシェフ役をそれぞれ演じます。</span></p>
<p><span class="strongInContent">江口洋介（55）、中村アン（36）、佐藤浩市（62）らが脇を固めるという豪華な布陣です。3人がどう絡んでいくのか、たった1日の物語が1クールでどう描写されるのかが注目されます」（テレビ誌ライター）</span></p>
<p>一方、木曜劇場で12日スタートする『いちばんすきな花』には多部未華子（34）、松下洸平（36）、神尾楓珠（24）、今田美桜（26）がクアトロ主演する。</p>
<p><span class="strongInContent">「昨年10月期に本作と同じ木曜劇場枠で放送されて、社会現象とも呼ばれた『silent』でプロデュースを務めた村瀬健と脚本家・生方美久が再びタッグを組むという注目作。違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す『友情』と『恋愛』、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う『感情』を描きます」（同前）</span></p>
<p>多部は学習塾の講師役、松下は出版社の社員役、神尾は多部演じる役の幼馴染みでコンビニで働きながらイラストレーターの夢を追いかける青年、今田は美容師役をそれぞれ演じる。しかし、なぜフジテレビでこの10月期に、こうした複数主演作が2本も作られることになったのだろうか。</p>
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<p><span class="strongInContent">「これまでダブル主演は当たり前だったが、3人、4人の主演はなかなかの〝奇策〟。とはいえ、フジとしてはもはや崖っぷちなだけに、斬新な企画を搾り出すしかなかった。同じ複数主演のドラマでも、月9は当初は主人公3人それぞれのドラマで、木10はいきなり4人がクロスして物語が展開するというようにストーリーの進行は異なる。</span></p>
<p><span class="strongInContent">ファンはそれぞれのドラマでの楽しみ方ができます。また、主人公が1人でなく複数の場合、複数のキャストの視線から多角的に描くことで、視聴者がそれぞれの主人公に感情移入することができる。単調なストーリーにならずに飽きさせないのが狙いなのだろう。</span></p>
<p><span class="strongInContent">複数主演ではなかったが、松たか子（46）が主演し、演技派の満島ひかり（37）、高橋一生（42）、松田龍平（40）の4人が絡んだ『カルテット』（&#8217;17年、TBS）も、偶然出会った4人の男女がそれぞれに抱えた背景と、絶妙なやりとりが話題になって各ドラマ賞を受賞。その&#8221;成功例&#8221;があるので、制作サイドは複数主演ドラマにチャレンジできたのではないか」（放送担当記者）</span></p>
<p>9月17日に最終回を迎えたTBS系ドラマ『ＶVIVANT』は、高額な制作費をかけての超豪華キャストに、視聴者がネットでの考察で大いに盛り上がり高視聴率につながった。</p>
<p>もはや、ドラマがヒットするための&#8221;正解&#8221;はない。フジの複数主演の新ドラマ2作品がヒットすれば、当然、他局も同じような企画にトライするだろう。今後、2人以上の複数主演ドラマがドラマ界のドレンドになるかも知れない。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="『いちばんすきな花』主演4人の画像集"></div>
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<figure id="attachment_332811" aria-describedby="caption-attachment-332811" style="width: 2835px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="31422ae6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/47fd9b9e8d3acd8b74a2b4f50f57f6a3.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332811" class="wp-caption-text">多部未華子は『マイファミリー』（TBS）では二宮和也と夫婦役だった（&#8217;22年3月）</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_332812" aria-describedby="caption-attachment-332812" style="width: 2558px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="41d036a9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/086536231a056280d7061831440a9dd2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332812" class="wp-caption-text">新CM発表会が行われたユニクロ銀座店からイベント後、会場をあとにする松下洸平（&#8217;22年4月）</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_332813" aria-describedby="caption-attachment-332813" style="width: 2797px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="d4779716"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/b358bf547cc7ffa81f74d7337828b259.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332813" class="wp-caption-text">NHKのドラマ初主演となった『17才の帝国』のロケでの神尾楓珠（&#8217;22年1月）</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_332814" aria-describedby="caption-attachment-332814" style="width: 1546px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8b1e6fd0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/1d7941de60ede3b2860fc44ea2d5ca6a.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-332814" class="wp-caption-text">『トリリオンゲーム』ロケでの今田美桜。松下と並んで今年はドラマ3クール連続出演となる（&#8217;23年7月）</figcaption></figure>
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近藤裕介（多部、神尾）、小川内孝行（松下）、足立百合（今田）

7月期ドラマが低調に終わったフジテレビが10月期で挽回を賭けた"秘策"が、『ONE DAY』のトリプル、『いちばんすきな花』のクアトロの「複数主演」なのだという。果たしてヒットしてトレンドとなるか。

『ONE DAY』『いちばんすきな花』…フジテレビが勝負を賭ける”複数主演”がトレンドになる理由

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