<h3><span class="strongInContent">放送開始前、なんとなく知っておくと楽しめそうな「一夜漬け知識」</span><span class="strongInContent"> </span></h3>
<p>10月２日より放送開始予定のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。</p>
<p><span class="strongInContent">趣里</span>が演じるヒロイン鈴子のモデルは歌手の<span class="strongInContent">笠置シヅ子</span>。代表曲<span class="strongInContent">「東京ブギウギ」</span>をはじめとする一連の楽曲で、戦後の日本を明るく勇気づけた。</p>
<p>「東京ブギウギ」の歌い出しの歌詞やメロディはなんとなく知っている。笠置シヅ子という名前もわかる。だけど、そのぐらいしか知らない。そんな人も少なくないのではないだろうか。『ブギウギ』をより楽しく見たい人のために、放送開始前になんとなく知っておくと楽しめそうな一夜漬け知識を、まとめてみた。</p>
<figure id="attachment_334427" aria-describedby="caption-attachment-334427" style="width: 2115px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5ec6c80e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/24148a60e53330d6b5fc94f68ccf52db.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334427" class="wp-caption-text">連続テレビ小説『ブギウギ』は、10月２日スタート。ヒロインは趣里。「東京ブギウギ」で知られる歌手「笠置シヅ子」さんがモデルだ（NHK公式ページより）</figcaption></figure>
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<h3><span class="strongInContent">１＿シヅ子ってどんな人？</span></h3>
<p>日本コロムビアのホームページに記載されているプロフィールによると、笠置シヅ子は大正３（1914）年８月香川県生まれ。</p>
<p>昭和２（1927）年に大阪松竹楽劇部（現在のOSK日本歌劇団）へ入り、初舞台を踏む。その後、「笠置シズ子」の名で、作曲家の服部良一と組んでジャズ歌手として活動、昭和23（1948）年の「東京ブギウギ」が大ヒット、<span class="strongInContent">“ブギの女王”</span>と呼ばれるようになる。</p>
<p>昭和31（1956）年の「たよりにしてまっせ」を最後に歌手を引退、芸名を「笠置シヅ子」とあらため舞台やテレビドラマなどで活躍。昭和60（1985）年３月に70歳で死去。</p>
<h3><span class="strongInContent">２＿どんな曲を歌ってた？</span></h3>
<p>“ブギの女王”の名が示す通り、ブギ（ブギー）／ブギウギの名のつく曲を多数リリースしている。３枚組CD『決定盤　笠置シヅ子「ブギの女王」』には、「東京ブギウギ」をはじめ、「買い物ブギー」「ホームラン・ブギ」「さくらブギウギ」「ブギウギ娘」「アロハ・ブギ」「七福神ブギ」などブギ関連曲が大量に収録され、女王の呼称を実感できる。ほかにマンボやジャズなども多数歌唱。</p>
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<h3><span class="strongInContent">３＿そもそも「ブギウギ」って何？</span></h3>
<p>「ブギウギ」（Boogie-woogie）とは、もともとは1920年代にアメリカの黒人ピアニストが生み出したピアノによるブルースの演奏形式のひとつ。１小節の間に８つのビートを左手で刻み、右手でメロディを奏でる音楽。そこからギターやベースなどにより「ブギ（ブギー）」として発展していく。</p>
<p>日本国内では作曲家の服部良一が、終戦までは敵性音楽扱いをされたジャズの要素をベースにブギのリズムを取り入れ歌謡曲風メロディに乗せ、笠置シヅ子とタッグを組んだ楽曲群を次々繰り出したことで「ブギの女王」の名とともに爆発的に浸透することになる。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="どこがすごかった？"></div>
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<h3><span class="strongInContent">４＿笠置シヅ子はどこがすごかった？</span></h3>
<p>笠置シヅ子が人気を得た理由としては、楽曲とそのステージパフォーマンスの底抜けの明るさだと言われる。それまでの直立不動で歌う歌手たちの世界から、服部良一の手によるリズム感あるブギのメロディと、大阪松竹楽劇部仕込みの華やかで激しいダンス、パワフルな歌声、そして明るいメイクやルックス、それらが戦後の日本を明るく勇気づけたと言われている。</p>
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<p><span class="strongInContent">服部良一</span>とは松竹楽劇部時代、戦前に出会っており、ジャズ歌手として売り出すものの、ジャズ音楽やその派手なメイクやパフォーマンスが問題視され、ステージ上で動ける範囲が規制された時期もあったという。</p>
<figure id="attachment_334428" aria-describedby="caption-attachment-334428" style="width: 786px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="05db957f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/5854609251772721c8f0e73400801a08.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-334428" class="wp-caption-text">「東京ブギウギ」が大ヒットする前の年、1947（昭和22）年10月30日に撮影された笠置シヅ子さん（PHOTO：・共同通信）</figcaption></figure>
<h3><span class="strongInContent">５＿服部良一とは？</span></h3>
<p>服部良一は昭和の日本を歌謡界を代表する作曲家。</p>
<p>一連の笠置シヅ子の楽曲のほか、「別れのブルース」（淡谷のり子）、「青い山脈」（藤山一郎）、「銀座カンカン娘」（高峰秀子）など、現在も親しまれる曲を多数世に送り出している。長男は服部克久。</p>
<p>『ブギウギ』では良一をモデルとした登場人物“<span class="strongInContent">羽鳥善一</span>”が登場、<span class="strongInContent">草なぎ剛</span>が演ずる。どのように出会い、日本のブギウギの確立が描かれていくか、注目したいところだ。</p>
<p>さらにドラマには<span class="strongInContent">淡谷のり子</span>をモデルとし、鈴子の生涯のライバルとなる茨田りつ子を<span class="strongInContent">菊地凛子</span>が演じる。</p>
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<p>笠置シヅ子や淡谷のり子、そして服部良一作曲の一連の楽曲群は、現在サブスクでも多数配信されているので、この基本知識をもとに、楽曲に親しんで、ブギのリズムとメロディのごとく明るく華やかな『ブギウギ』のドラマの世界へと、リズミカルに飛び込んでみたい。</p>


ライター・編集・インタビュアー。学生時代よりライター活動を開始、現在はウェブや雑誌などで主にエンタメ系記事やインタビューなどを執筆。

太田サトル

「東京ブギウギ」の歌い出しの歌詞やメロディはなんとなく知っている。笠置シヅ子という名前もわかる。だけど、そのぐらいしか知らない。放送開始前になんとなく知っておくと楽しめそうな「一夜漬け知識」。

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