ジャニーズは敏腕広報が退任、米倉涼子はやり手マネージャーが…タレント生命を左右するスタッフの去就
スタッフは見た!週刊テレビのウラ側
ジャニーズ事務所への逆風が止まらない。
「ジャニーズタレントが出演する来年放送のドラマの制作がストップしている、と各スポーツ紙が報じていましたが、広告業界に続き、テレビ局も対応に追われています……」(キー局ディレクター)
9月7日に行われたジャニーズ事務所の記者会見に、長らく同社の広報を務めた白波瀬傑元副社長が出席しなかったことも問題視された。
「視聴者の多くは初めて聞く名前だと思いますが、マスコミとの交渉役を務め、同社の成長に大きく貢献してきた人物です。
郷ひろみ(67)がブレイクしていたものの、まだジャニーズ事務所が大手とは言えなかった’75年に入社。’80年代に宣伝部を設立すると、故・メリー喜多川さんの右腕として活躍しました」(キー局プロデューサー)
CDリリースや主演作品が公開されるタイミングでテレビ専門誌やアイドル誌などの表紙ジャックを行うなど、所属タレントの売り出しに注力してきた。
「ノーギャラで出る代わりに、誰が表紙を飾るのかはジャニーズ側の意向で決まる。売り上げに結びつかない『A.B.C-Z』やデビュー前のJr.がねじ込まれたこともありました。
ただ、出版社が気合を入れるお盆や正月の合併号の時には『SMAP』や『嵐』ら主力を出して喜ばせることを忘れない。テレビも同様です。ジャニーズのライバルになりえるような男性グループを出演させない番組には、優先的に看板グループをキャスティングさせるという”飴”を与えることでメディアをコントロールしてきた。
辣腕・白波瀬氏の退任がジャニーズの窮地を加速させていると見る業界関係者も少なくない」(広告代理店関係者)
芸能プロ幹部は「米倉涼子(48)のもとからも敏腕スタッフが去っている」と言う。
「オスカープロモーション時代から担当し、米倉の個人事務所に合流したA氏が今夏、一身上の理由で退社しています。
20代でチーフマネージャーになったやり手で、米倉が視聴率女王と呼ばれるようになったのはA氏の作品選びの上手さが大きかった。こだわりの強い彼女を説得して、『ドクターX』(テレビ朝日系)の続編を実現させるなど、外部スタッフの信頼度も高い。
米倉本人ではなく個人スポンサーがらみのトラブルだと聞いているが、彼以上に米倉を上手くマネジメントできる人はいないでしょう。今後、出演作品がコケることがあれば、米倉株が一気に下落する可能性があります」
長澤まさみ(36)のブレイクに貢献したマネージャー・B氏も剛腕だった。
「B氏は上白石萌音(25)・萌歌(23)姉妹も担当。所属タレントの売り出しには定評があったものの、ワンマン気質でメディアとトラブルになることも少なくなかった。結果的に事務所と対立し、独立することになったといいます。
現在は桐谷美玲(33)や眞栄田郷敦(23)ら独立タレントのマネジメントを引き受けています。独立後、二人が前事務所から横槍を入れられなかったのは、強面のB氏がついていたからだと言われています」(制作会社ディレクター)
生き馬の目を抜く芸能界を生き抜くには、敏腕スタッフが欠かせないのだ。
『FRIDAY』2023年10月13・20日合併号より
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- PHOTO:齋藤紗雪