読売ジャイアンツの原辰徳監督（65）が今シーズン限りで退任することとなった。事実上の解任で、後任は阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ（44）の昇格が有力視されているが、原氏の契約がまだ１年残っていることで現場は混乱している。
<figure id="attachment_335157" aria-describedby="caption-attachment-335157" style="width: 954px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a629de86"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/1aa97a2ad05f56393944042176044936.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-335157" class="wp-caption-text">今シーズンはヘッドコーチとして原監督から帝王学をみっちり叩き込まれた阿部コーチ。チームの立て直しなるか</figcaption></figure>
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巨人軍史上最長となる17年の長きにわたって監督として君臨した原氏。今年は優勝が厳命されていたのにもかかわらず、クライマックスシリーズ（ＣＳ）にすら進出できず、これまた球団史上初となる「指揮官として２年連続Ｂクラス」という屈辱を味わった。
「９月29日の12球団オーナー会議に出席した巨人の山口寿一オーナー（66）は、来年の原監督続投について明言を避け、『来季のことは真剣に考えなきゃいけないと思っています。契約についてどう考えるかも含めて、真剣に考える必要があるだろうと思っています』と任期を１年残していた原監督の解任を匂わせた。
続投が基本線だと考えていた担当記者は予想外の展開にフリーズしていましたね。現役時代からチームの看板選手で、監督としても数多の優勝経験を持つ大事な人材だけに、球団としては原監督を切ることは避けたかった。それでも、背に腹は代えられないと判断したのだと思います」（球団ＯＢ）
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原政権終焉の一報を聞きつけ、さっそく「阿部詣で」が始まっているという。巨人番記者が打ち明ける。
「タイトル獲得経験者のある巨人ＯＢは、阿部ヘッドが近いうちに新監督になるという情報を早々に掴んでいて、足しげく球場に通ってアピールしていましたよ。最近、テレビの解説などの仕事が減っていて経済的に困っているんだとか。
他球団で監督を経験したＯＢも東京ドームに阿部ヘッドを訪ね、仲睦まじい姿を周囲に見せていました。周囲は『入閣させてもらおうとしているんだろうね』と冷ややかに感じていました」
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問題は阿部新監督誕生の暁に、原氏が人事権を持つのかどうかだろう。
「原監督がＧＭとして球団に残って院政を敷くのであれば〝原一派〟は残留するでしょう。阿部氏に組閣を任せるのであれば、母校の中央大閥で首脳陣を固める可能性もある。
ゆくゆくは大学の後輩の亀井善行コーチ（41）がヘッドに昇格するのではないか。’20年９月にロッテへトレードされた澤村拓一（35）も中央大の出身で阿部氏とは親しい。阿部政権誕生となれば、巨人に呼び戻す可能性は十分にある」（同・記者）
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一方、阿部政権誕生となれば巨人を去ることになるＯＢもいる。
「原さんとソリが合わず、ファーム総監督となった桑田真澄氏（55）は再び一軍コーチとなるか二軍監督になるでしょう。居酒屋の大将で打撃コーチに招いたデーブ大久保氏（56）は原さんが抜ければ今シーズン限りで退任となる可能性が高い。
同じくタレント業が目立っていた元木大介コーチ（51）もユニフォームを脱ぐ可能性があります。戦力構想も変わってくるでしょうから、戦力外通告のタイミングも遅くなり、選手の再就職に影響しかねません」（前出・球団ＯＢ）
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巨人は混乱するが、ＮＰＢにとって原氏解任は朗報でもあるという。
「侍ジャパンの監督に就任する可能性が高まりましたね。11月16日から行われる『アジアプロ野球チャンピオンシップ』で指揮を執る井端弘和氏（48）はあくまで“つなぎ”だと言われており、’26年のＷＢＣ本大会前には退任すると言われています。
前任の栗山英樹氏（62）の再登板は望めないので、ＮＰＢは人選に苦労し、シーズンの早い段階から原さんに接触していたんです。原さんも前向きだったのですが、巨人軍の監督としての責務を全うすべく、明確な意思表示はしていなかった。今季限りで退任するとなれば、いよいよＷＢＣでの侍ジャパン監督再登板が現実味を帯びてくる」（前出・記者）
名将の”解任劇”は日本のプロ野球にとって吉と出るか、はたまた――。

共同通信社

読売ジャイアンツの原辰徳監督（65）が今シーズン限りで解任されることが分かった。後任は阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ（44）の昇格が確実視されている。

巨人では早くも「阿部詣で」が始まった！事実上解任の原辰徳「ＧＭ就任かＷＢＣ監督就任か」意外な今後

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