<figure id="attachment_338231" aria-describedby="caption-attachment-338231" style="width: 1683px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="fcc545fc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/f3c197110535f74d6ee3397ff4284e9b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338231" class="wp-caption-text">美女の肩を抱いてご機嫌でポーズ（&#8217;03年撮影）</figcaption></figure>
<p>10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は20年前の’03年10月10日号掲載の「朝青龍が『打ち上げパーティ』で見せた品格」をお届けする。</p>
<p>初土俵からわずか25場所で横綱というスピード出世を果たしながらも、常に「品格がない」と批判され続けてきた朝青龍が品格を見せた（？）一コマだ。</p>
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<p>これがあの、強面、マジギレ、ケンカ相撲の横綱・朝青龍（当時22）とはとても思えない。弟子が構えるカメラ付き携帯電話を前に、美女の方を抱き、腰に手を当てポーズを決める。場所後、初めて見せるイイ顔だ。</p>
<p>9月21日、大相撲秋場所千秋楽。朝青龍は、休場明けとは思えない力強い取組を見せ、13勝2敗で復活Vを飾った。千秋楽後の打ち上げパーティでは、15日間の厳しい勝負のプレッシャーから解放され、穏やかな表情を見せた。</p>
<p><span class="strongInContent">「パーティは後援会の人だけでなく、一般のファンも参加できてアットホームな雰囲気でした。場所中とは違い、終始ニコニコしていました」（後援会関係者）</span></p>
<p>事実、パーティ当初、スタッフがお酒が入っている銀杯を傾けて朝青龍の袴にこぼしてしまった際も、横綱は「いいっす、いいっす」とまったく気にしない。〝キレる〟イメージとは裏腹に、拍子抜けするくらいに上機嫌だったのである──。</p>
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<p>上機嫌の理由の１つは、やはり休場明けのこの場所で見事に優勝を決めることが出来たからだろう。春場所では土俵上で揉めた旭鷲山関の車のドアミラーを破壊、さらに続く名古屋場所でも、取組で髷をつかんで史上初となる横綱の反則負けとなってしまった。これら一連の出来事で、朝青龍はすっかり悪役になってしまう。土俵入りでは客席から罵声とともに座布団が投げ入れられる始末。さすがにへこんだのか、首の痛みを理由に同場所10日目から休場していた。横綱としての名誉挽回のためにも、ぜひとも優勝したかっただろう。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="優勝したかった「もう１つの理由」"></div>
<p>そしてもう１つの上機嫌の理由は、この日会場で朝青龍を見守っていたタミル夫人（当時22）と長女イチンホルロちゃん（当時5カ月）の存在だ。朝青龍は夫人と愛娘の姿を会場で見つけると、顔をクシャクシャにして近寄り、頬にキス。<span class="strongInContent">「この子のためにも絶対優勝したいと思った」</span>と発言していただけに、感慨もひとしおのよう。赤ん坊がむずかったために夫人が気遣って会場の外に出ると、朝青龍も外に出て娘をあやしていたのだった。</p>
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<p>その後も写真撮影やサインに気さくに応じ、<span class="strongInContent">「次も頑張ります」</span>と優等生発言をしていたこの日の朝青龍だったが、その後も&#8221;悪役横綱&#8221;として土俵人生を全うすることとなる。</p>
<p>「ダメ押し」や派手なガッツポーズなど、品格を問われる行為多数、’07 年にはケガで夏巡業を休場する一方で、モンゴルでサッカーをして元気にオーバーヘッドシュートを決める映像などがワイドショーを賑わせた。そして、‘10年には初場所で優勝しながらも、場所中に起こした暴行事件がきっかけで引退を余儀なくされる。引退会見ではこんな言葉を残していた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「皆様方が品格品格と言うけど、正直な気持ちは土俵に上がれば鬼になる気持ちはあるし、ここで精一杯相撲をとらなきゃという気持ち。今までにないタイプの人間なので、皆さんに迷惑かけたと思う」</span></p>
<p>現在でも幕内優勝回数は歴代4位。強い横綱であったことは間違いない。</p>
<figure id="attachment_338233" aria-describedby="caption-attachment-338233" style="width: 1312px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6f27d001"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/8c6330fc767fbea9a533998d5592b1a9.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338233" class="wp-caption-text">タミルさんとは中学生のときに知り合ったという。&#8217;02年に結婚。しかし、不仲が取りざたされるようになり、&#8217;09年に離婚を発表した</figcaption></figure>


堀川尚美

10年、20年、30年前に『FRIDAY』は何を報じてきたのかを振り返る【プレイバック】シリーズ。今回は'03年10月10日号に掲載した、当時すっかり悪役横綱だった朝青龍がご機嫌だった夜をお届けする。

【プレイバック’03】”品格なき”横綱・朝青龍が「暴れん坊封印」でめちゃめちゃ上機嫌だった夜

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