<p>今月23日、日本テレビは汐留にある同局内で定例社長会見を行った。その際、石澤顕社長は17日に局編成幹部が旧ジャニーズ事務所（現『SMILE-UP.』）の性加害問題に関連して、同社を訪れたと明かした。会見で石澤社長は、訪問の理由について「今後の取り組みを確認」するためだと説明したが、この訪問には他にも狙いがあったと芸能事務所関係者は語る。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「事務所開き当日、訪問する際に花束とお菓子を持参して一番乗りで事務所を訪問したのが日テレの編成部長と企画担当幹部局員でした。本来は編成局長も行く予定だったようですが、都合が合わなかったようです。真っ先に忠誠心を示す目的があったのだと思います。</span></p>
<p><span class="strongInContent">『SMILE-UP.』の社長室は、ほかにもメディア各社から送られてきた多くの胡蝶蘭や花束で埋め尽くされていましたよ。日テレのすぐ後には、他局の幹部らもこぞってやってきていました」（芸能事務所関係者）</span></p>
<p>さらに日テレのジャニ担（ジャニーズ担当局員）は人数が増員され、旧ジャニーズ事務所関係者に対してこれまで以上に“おもてなし対応”を続けているという。</p>
<figure id="attachment_338875" aria-describedby="caption-attachment-338875" style="width: 1468px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8d17b089"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/523d2408ff3c32eb5f446411a8d6f466.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338875" class="wp-caption-text">’23年１月クールで放送された櫻井の主演ドラマ『大病院占拠』（日本テレビ系）の続編が、すでに水面下で進行中だという</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「性加害が認定されてからも、関係性は以前とまったく変化はありませんね。今のところ各テレビ局のジャニ担は沈黙していますが、裏では綿密に連絡を取っています。むしろ、今回の一件で、各局のジャニ担は旧ジャニーズ事務所との絆を深めた感じすらあります」（同前）</span></p>
<p>日テレが旧ジャニーズ事務所に対してここまで下手に出るのは、毎年15％ほどの高視聴率を記録している音楽特番『ベストアーティスト』の放送を控えているためと考えられる。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「17日に『SMILE-UP.』を訪問した日テレの編成部長は、今年６月まで『ベスア』のチーフプロデューサーで、今年も『ベスア』総合司会に櫻井翔（41）を担ぎ出しました。今月16日の放送で、櫻井がキャスターを務める報道番組『news zero』で『SMILE-UP.』についてコメントさせなかったのも『ベスア』の総合司会続投を考慮したからです」（同前）</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="日テレが強く出られないもう一つの理由…"></div>
<div class="expapp-yahoo-paragraph-break"></div>
<p>また、日テレがジャニーズに対していまひとつ強く出られないのは、今月13日に放送された『ZIP!』（日本テレビ系）での報道が原因だという。</p>
<figure id="attachment_338883" aria-describedby="caption-attachment-338883" style="width: 1456px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="09408c0d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/d0f3bc78706af9e83292f4a2c3de85ed-e1698138577928.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338883" class="wp-caption-text">ドラマ『王様に捧ぐ薬指』（TBS系）の撮影にいどむ『Hey！Say！JUMP』山田涼介（左）と橋本環奈(24)。山田がブレイクしたきっかけとなった『探偵学園Q』は、日本テレビが製作・放送した</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「番組内の芸能コーナーで『Hey! Say! JUMP』が今後、デビュー曲『Ultra Music Power』を歌わないと報じた際、その理由について歌い出しに＜J！ジャニーズ　U！ウルトラ　M！ミュージック　P！パワー＞のように“ジャニーズ”という言葉が含まれていることから、『Hey! Say! JUMP』の“J”はジャニーズを意味していると解説。この後のVTRに『Hey! Say! JUMP』のファンクラブの動画を引用し、あたかもメンバーがその意図に同意しているかのように編集していたのです」（テレビ局関係者）</span></p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p>結論から言えば、これは日テレのミスリードだった。『JUMP』の由来は、「このグループに平成時代をジャンプさせたい」というメッセージだったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「この一件で日テレ視聴者センターにはファンから苦情電話やメールが殺到しました。また、珍しく旧ジャニーズ事務所からもクレームが入ったと聞いています」（同前）</span></p>
<figure id="attachment_338885" aria-describedby="caption-attachment-338885" style="width: 1962px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6b1e463b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/10/9ed45ed3f7baeaed37d635efd5e0e159-e1698138715914.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-338885" class="wp-caption-text">『Sexy Zone』の菊池風磨は今年の日テレ秋クールドラマでも主演を務めている</figcaption></figure>
<p>すでに日テレは秋の番組改編について、櫻井出演の『1億3000万人のSHOWチャンネル』や『関ジャニ∞』の村上信五（41）出演『月曜から夜ふかし』、『King ＆ Prince』出演『キントレ』、相葉雅紀（40）出演『嗚呼!!みんなの動物園』、二宮和也（40）と『Sexy Zone』菊池風磨（28）出演『ニノさん』、『TOKIO』ら『ザ！鉄腕！DASH!!』などの番組で旧ジャニタレの継続起用を公表済みだ。会見同日、日テレと旧ジャニーズ事務所の繋がりを印象付ける17日の『SMILE-UP.』訪問について日本テレビに事実確認を行ったところ、本誌は以下の回答を得た。</p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<p><span class="strongInContent">「10月会見の後も、すでに申し入れている申し入れ書を中心に、事務所と意見交換、対話を続けています。社名をSMILE-UP.に変えた10月17日、たまたまこの当日になったのですが、編成の幹部が事務所に伺い、公表された取り組み、そして世間から求められている取り組み、これが早急かつ確実に実施が進んでいくように、細かい点も含め具体的に指さし確認をしました」</span></p>
<p>旧ジャニーズ事務所が行った２回目の会見後、日テレの報道局では自己検証番組を制作、放映している。報道局が旧ジャニーズ事務所の性加害を追究することで、スポンサーたちへアピールし、旧ジャニーズ事務所との関係を維持していく算段だろうか。</p>


山田宏次郎　近藤裕介

今月17日に『ジャニーズ事務所』から『SMILE-UP.』へ社名変更した際には、日テレの編成部長と企画担当幹部局員が、本社を訪問していたという

櫻井翔を繋ぎ止めたい…日テレ編成幹部が『SMILE‐UP.』事務所開きに”一番乗り”したウラ事情

あなたへのオススメ